エミール・ハビービー『マスウードが従兄弟のおかげで幸せになった時』
パレスチナ出身の作家エミール・ハビービー(إميل حبيبي)が1968年に発表した『6日間の六部作(سداسية الأيام الستة)』を私が世界で初めて(←この部分重要)日本語に訳していきます。
この『6日間の六部作』はアラビア語で六日戦争と呼ばれる第三次中東戦争時(1967年)のイスラエル占領下のパレスチナが舞台です。
この戦争でイスラエルは僅か数日でヨルダン領ヨルダン川西岸地区、エジプト領ガザ地区とシナイ半島、シリア領ゴラン高原を制圧し、開戦から6日で圧倒的