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推しから卒業しました

「推し」がいる人は多いと思いますが、それが永遠に続くとは限りません。

私は最近あるグループを推していたのを辞めました。

もともとは、あるタレントがそのグループに所属しているのを知って興味がわいたのがきっかけです。

ただし、重度のオタクたちに比べれば私の推し方は非常に軽いものでした。
でも気持ち的には熱心に、その対象を応援し時々課金し微力ながら動画を回し番組を視聴したりしていました。

ではなぜ私は推しから卒業することになったのでしょうか?


① 推しメンが卒業したから


これはめっちゃデカいです。
やはり推しの人がいなくなったら応援する理由がなくなります。

人によっては個人からグループ全体を推す方向へ進化する場合もあると思いますが、私はそうなりませんでした。

推していたのが独自性を強く持つタレントだった場合、他のメンバーに乗り換えるきっかけが見つけられず、推しの卒業とともにフェードアウトという人は必ずいると思います。

運営目線で考えると、独自性の強いメンバーはファンを引き連れて一緒に卒業してしまうリスクが高く、そういった人に依存し過ぎないグループ運営が必要でしょう。


② モチベーションが落ちたから


新鮮さというのは常に減少していくものです。

タレントさんはみんなそれぞれ一生懸命頑張っていますし、運営側もプロとしてできるだけのことを日々行っていると思いますが、やはり飽きは必ず来ます。

推しの存在が流行に乗って広まるタイミングなら、注目が自然に集まり相乗効果でさらに興味が強まりますが、風向きが逆になれば一気に衰退します。

そこでその流れを変える一手を放つことができればいいのですが、私の推している対象にはそういった動きはありませんでした。
メンバー個人個人の魅力があってもグループとしての先行きが見えないっていう…


あともうひとつ、その推し対象には結構厄介なアンチが張り付いていて、ファンの目にはそういったノイズが嫌でも入ってきます。
見るたびに本当に気分が下がります。

そういった発言に対して対抗意識を燃やしのめりこむ人もいるようですが、私はそういった厄介オタクを放置して金儲けにいそしむ運営への信頼が日に日になくなり、ついにモチベがゼロになりました。

アンチ勢が匿名掲示板やSNSで行う、当該タレントやそのファンへの誹謗中傷や性的または差別的な嫌がらせを含む攻撃コメントは犯罪であり、今すぐ処罰されるべきです。

そしてそういった反社会的行為を長年傍観・放置している運営企業は犯罪を助長しているとも言え、もっと非難されてしかるべきでしょう。


③ 自分が支えなくても大丈夫


その対象は、私ひとりがどうこうしたくらいで揺らぐほどマイナーな存在ではないので、推さなくなることによる問題はありません。
またそんな影響があるほど深くのめり込んでいたわけでもありません。

なので、何も気にせず推しをやめることにしたという次第です。

この気持ち、分かってもらえるでしょうか。
いろいろ詳しく知るとやはり愛着が生まれ、離れる=裏切りのような気持ちが生まれますが、それを自分で合理化しているのだと思います。

「自分よりもっと合う人がいるよ」といって振る気持ちと同じ(?)です。


推しとは感動を増やすための投資


推しというのは「感動という価値を賭けた投資」なのかもしれません。

投資はお金を増やすための戦略ですが、推しは自分の感動という価値を最大化させるための戦略で、「推し続けていれば次にもっと大きな感動が得られるはず」と思える限り投資を続けることができます。

だから逆に、「もうピークを過ぎたから今後は感動が減少する一方」と思われたら、それが事実ではなくても一気に投資家が引きます。

別の新しく大きな感動価値を提供できなければ、そのタレントは消えるしかありません。

今人気上昇中のあのタレントやあのアイドルも、成長のベクトルが一度下向きになったらあっという間に消えていく世界です。

長い間活躍し続けているタレントがどれだけ凄いか、もしそういった対象を長く推しづつけられたならどれだけ幸せか、と思います。




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