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配信開始とフィジカルリリース

少し前に#2 Burningの配信を開始しました。 
月々いくらかの配信サービスに入っていれば誰でも聴けるという事です。

https://linkco.re/7A4TCarM?lang=ja

※綴り修正します。

https://youtu.be/njYamMnNaRM


#2 Burningは4曲中2曲、#1 Revoltingは3曲中2曲配信してます。

○なぜ配信をやるか?

まずソノシートでのリリースなど偏ったこだわりでやっているのに何故配信をするのか?
というと個人的には、誰でも手が届く部分の余地は必要だと思っているから配信サービスを利用しています。

散々過去の記事でも便利になり過ぎている世の中に疑問を抱いてる事を書いているが、なんとなく皆がやってるからやるのではなく、最低限の機会は必要だと思っているから配信をしています。

自分の時はライブハウス、夜中の音楽番組、音楽雑誌、中古CD/レコード屋で機会を得る事が出来たが、今挙げたほとんどが現在かなり縮小している。
今は地方都市にはライブハウス、本屋、レコード屋なんて簡単に行ける所にはほぼないと思う。
だから配信やYouTube等の最低限の機会、アクセス出来る場所は必要だと思っている。

その他にも金がないやつ、時間がないやつ、
金がないなら節制しろ、聴く時間ないなら作れ。そういう事じゃなくて、

昔と今の世の中の事情は随分変わっているし、確実に貧しくなっているし、余裕がないと思うし、地方格差は拡がっている。年齢によってライフスタイルの変化もあるし、今は色々な理由があって落ち着いて音楽聴く時間がなかなか捻出出来ない人がいる事は身をもって体験もしている。
そういう人達にも最低限手を伸ばせば届くようにはしたいと思ってる。

それに今自分自身もかなり環境が変わりスピーカーで爆音で音楽を聴けるのは車の中だけで(自宅で小さい音量やイヤホンでは聴いている)CD以外に配信で聴けるのはありがたい。

だけど全てを配信するつもりは今の所はなくて、開いてる部分と閉じてる部分が必要で、全てを開く必要はないとも個人的には思っている。
全人類に向けて全てオープンにするんじゃなくて入り口は一部広くても奥は入りたい人が入ってきてくれれば良い。配信やYouTube、これを聴いて気に入ったきっかけに興味があったらドアを叩いて踏み込んで、音源を購入してくれると嬉しい。

これが次の製作の予算の一部にもなっているし、活動費にもなっている。気に入ったら何かしら金を落としてくれるとありがたいって話です。

音源はアナログで作っているがダウンロードも付いている。アナログで聴いてくても嬉しいし、ダウンロードコードでも大歓迎です。
これを機にアナログを買ったり、他のバンドを聴いたり、ダウンロードでBandcampで聴いて、そこからBandcamp漁るのもいいと思ってる。

https://furtherpx.thebase.in/items/69158338


今はなんでも無料で誰でも簡単にアクセスという流れだけど、自分は全てオープンにはしないであくまで最低限のきっかけになればと思い配信しています。
スーパーの試食品で美味しいとバクバク食べて、お腹いっぱいも勿論分かるが、良いなと思ったら買ってくれっていう話。

配信やなんでも無料を否定してるわけじゃなくて、あくまで自分自身で考えて決めるべきだと思ってる。
気づかずうちに大きい流れに乗せられてることもあるが、皆が同じ条件ではないから自分自身で決めるのが大事だと思ってる。
俺はこう思ってるからこうやる。


3LA水谷さんのとても良い記事。
同意する部分も違う部分もあるがこれも読んで欲しい。


○フィジカルをリリースする事の重要性

なぜ配信をやるかっていう事の反対?になんでフィジカルをだすかって事、過去にも語っているが、

https://note.com/b_m_records/n/n19d3fd65d248

もう少し踏み込んだ偏った自分の話をする。
人の活動について言ってるんじゃない。

勿論配信だけで済ませるのも悪くないし効率的に済ませるなら配信だけで十分かもしれない。

だけど今だけを見るんじゃなくて、とても長い時間で考えた時に何かを残すっていう点においてフィジカルを出すという行為は大切な事だと思ってる。

それに曲を作るだけでは飽きたらずジャケット、歌詞カードなど細部まで考えて作って、世に出すまでの過程は大変な作業だが、この作業と過程は人生が良くなる行為の一つだとも思ってる。
いきなり人生とか語り始めてかなりヤバい奴だってのは承知してるが、
何かを作るっていう行為だけでも人生が良くなるが、踏み込んで何かを自分で作って形にして世に放つっていう事をすると前よりもそれに対しての見方が良くも悪くも大きく変わる。
どっちにしても口だけではなく経験をした事によって深みが違ってくるし、自分で生み出した物を世にも放つって事は評価されるされない以前に、その過程で金銭的な部分以外で大きな学びがあると思うし、そこまでの経験は財産になると思う。
大袈裟かもしれないし、かなり偏った感覚的な話かもしれないが。

それにその時の熱量を音源として物にしてリリースをするっていう行為は金をだせば誰でも出来る事なんだけど、金さえ出せば作れると思ってる人は作らないし、
そもそもフィジカルは曲を作っただけじゃ物足りないヤツの熱量の結晶でもあるんだ。

今となっては最も割に合わない行為かもしれないけど、物が存在している限り賞味期限はないし、”皿は旅をする”し足跡が残る。それにたまに時を超える。
水谷さんの記事ではないが、”肉体後に現れる理解者を待てないようじゃ〜”ってリリックにもあるように、肉体後よりも早く発掘される例を身近でも目にしている。

自分の生業のお客さんの浅井さんも学生時代に自主制作したレコードがヨーロッパのディガーに目に留まり、話題になり再発し、新譜を出した人だ。

今の時代こそ偏った思想で偏った媒体で出すこと
(金銭面で割に合わない事が多い)
が後に大きな足跡になる事もたまにあるから時代に迎合なんてしなくても良いとも思ってる。
音楽をやってるほとんどが皆ロックスターになりたいわけじゃなくて、ただ楽しくやりたい、その延長線上に自分を残したいんだと思ってやってると思う。
評価される、評価されない、売れる、売れない関係なく、自分を残す為に自分はフィジカルでだしてる。
(とは言いつつドラムを叩いてくれてるジャックさんはドラムで生計を立てているし、関わってくれてる人にも俺は最低限の金を払いたいから続けられる限り、ある程度の規模のバンドにしたいと強く思ってるし、より売ってく、金を作る為にも戦うのが自分の仕事だとも思ってる)

sik / Burn Myself Recordsのリリースの歌詞カードのレイアウトやzineのデザインをやっている颯爽氏ともこの前リリースや宣伝について話したんだけど、幾らか払って効果的に届くと言われる広く届くと言われるweb広告はその時には届くとは思うけど何年か後に語られたりは多分しないけど、ソノシートのリリースや紙媒体で作る事、売る事、自体を広告や宣伝という見地で見ると、webほどすぐ広く効果的には届かないけど何年か後に語られるのは間違いなくこっちだよねって話をした。

yarmulkeも当時のoto recordsのyOshiさんだったりバンドメンバーの熱量が国を越えて、時間を越えて、3LAのリリースに繋がったと思う。
形にすると時間を越えたりするし、web上だけだとなかなかこういう現象は起きないように思う。

でももしかしたら今数回しか再生されてないYouTubeや配信が数十年後に誰かに発掘される事があるのかもしれないがwebだとアーカイブが残りにくいよな。
子供の時見てたCDレビューやライブレポートの個人サイト、好きなバンドマンのブログにこのnoteだって5年後は分からないし、気付いたら消えてる事も良くある。

だから自分は形に残るフィジカルを出しつづけたい。
この先変わるかもしれないがフィジカルでも配信でもYouTubeでもBandcampでも良いなって思ったら自分達の活動に触れてくれると嬉しいです。


sik / Burn Myself Records
タカザワ



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