見出し画像

近くの洋服屋が閉店する話


好き勝手いった挙句、最終的には景気回復を願います。


こんな素敵な店員さんがいるなら、もっと買い物しておけばよかった。


今月末にとある洋服屋が閉店することとなった。

私はその店の近くが通り道だったので、開店当初からちょくちょく覗いていたのだが、正直あまり客の出入りはよくなかった。そして今回の「禍」がさらに追い討ちをかけたのだろう、閉店となってしまった。

そもそも立地も品揃えも値段も、素人の私から見ても優れているとはいえなかった。いや、私なんぞがそんなこといって申し訳ないのだが、現実は厳しいですなぁ。

そんな中、閉店セールをやるっつうんでショッピングに出かけました。

あらかじめ買いたい商品があったので、試着し、サイズがを確認してからレジに持っていった。

応対してくれた店員さんが「商品をお預かりしまぁす」といった直後に別の店員さんがやってきて、交代したのだが……

この店員さん素晴らしい……。

まずオシャレ。髪の毛を結んでいて、その毛先が赤く染まっており、よく似合っておる。
さらに、接客が明るく丁寧。服のたたみかたも丁寧。この人なら例えば超細かい鉱物とかでもちゃんと扱うだろう。つまりショップ店員からジュエリーブランド……ではなく地質学者に転身することも可だ
そういえば、試着室にいた時、何者かが私の靴を揃えてくれた。カーテンに仕切られてその姿は確認できなかったが、おそらくその人にちがいない、そうに決まってる。She must be~断定の助動詞発動だ。
そして、名前も個性的だ。もちろん実名は公表しないが(するわけねぇ)、なんといいますか日本古来のアイデンティティを踏襲しているような、オリジナリティ溢れるお名前でやんすね。ん? 何いってるかわかんねぇ? はぁボカしていってるんダヨ。
そしてなによりも重要なポイントなのだが、要するにね、カワイイんすわ。

最後にありがとうございますをいった時も、黄色いカラーコンタクトの目が優しく輝いていましたよ。なんだかジンジャーエールみたいな色だったな。アマレットと割って乾杯しましょうや。

こういう素晴らしい店員さんがいたなんて、知らなかったなぁ。そして店ごといなくなっちゃうのが非常に残念である。これだけのエースをもってしても店の経営というものは厳しいのである。まぁ、たとえメッシがいたとしても、アルゼンチンがワールドカップで優勝できるとは限らないみたいなもんだよな。彼女のせいではない。そういうことさ。

こうなったらいっそ隣の菓子屋の店員になったらいいんだよ。なんなら店長待遇でもいい。

それはそうと、またどこかで会えるといいですなぁ。君に幸あれ。


というわけで、さんざん好き勝手いってきたわけですが、店の話をするかと思いきや、ひたすら店員さんをほめる話でした。


最後にもっと景気がよくなりますように。


確実に続けていますので、もしよろしければ!