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「おじいちゃん」になって思うこと②

今日で「おじいちゃん」になって、ちょうど9ヶ月目。
孫も、だんだん人間らしくなってきました💦

<じじバカ写真3選🙇>

子育てする娘の姿を見て以前の日記では、自分が「全く子育てなんてしなかった30年前を思い出し後悔してる」と書きました。

数時間おきにミルクをあげて、夜泣きもあって、そりゃ睡眠不足にもなる
よな~と娘を見て今さら思う後悔・・・

そんな後悔してる思いを、言語化・腹落ちした文章に出会いました。
(以下、国分祥子さんという方の文章です)

新生児は脂肪がついておらず栄養のストックがないため、生命を維持するためには2、3時間ごとの栄養補給(授乳またはミルク)が必須です。
授乳は、1回の所要時間が30~60分かかります。これを3時間ごとに、24時間週7日で母親は行っており、その合間に仮眠をとるしかないので慢性的に睡眠不足となり、そこに新生児の鳴き声が追い打ちをかけます。この生活が1ヶ月続けば、うつ状態にならない人の方が少ないと思いませんか。
 母親が非常事態ですからパートナーの活躍を期待したいところですが、世の多くの家庭では「夫が子育てに協力的でない」という不満があるようです。私はこれを「社会組織化」の失敗だと捉えています。
 社会組織化とは、新規参入者が組織に適応していく過程のことで、代表的なのは新入社員が会社になじんでいくプロセスです。新規参入者を組織に迅速に適応させることができれば組織は効果的に機能しますので、経験や観察を通じて組織のメンバーの社会化を促進します。
 出産を機に、「夫婦」は「育児チーム」へ移行します。しかし、出産直後から学習機会をたくさん与えられて経験を積む女性に対して、学習手段や時間が相対的に少ない男性はどうしても適応が遅れてしまう。
 
(中略)
 「子育てに非協力な夫」、これは社会組織化が適切に行われていないことが原因ですので、解決するためには、構造的に学習機会の少ない男性に学習機会をたくさん提供し適応を促進することです。
 
例えば、こどもが泣き出したら、母親が一人で対応するのでなく「どうして泣いてるのか一緒に考えよう」「どういう対策があるのか、試してみよう」というプロセスを夫婦二人で共有する機会にしましょう。最初は効率が悪いと感じるでしょうが、男性の知識と経験が増えると適応が進みます。

「働く女子のキャリア格差」/著:国保祥子

私の奥さんも出産を機に会社を辞めて専業主婦になり、私もしっかり稼がなきゃと家庭をかえりみず、まったく「社会組織化」できてませんでした。
仕事のことを家庭に持ち込むなんてもってのほか、という価値観で生きて
きました。奥さんもきっと「専業主婦かくあるべし」で、お互い「べき論」に捉われていたように思います。
「しんどいことは、しんどい」と言えれば、後悔も違ったものになったの
ではないかと思います。

おじいちゃんという「人生の黄昏期」になって、ようやくこんな大事なことに気づくことができました。(感謝・感謝…遅っ💦)
「助けて~」って言うこと、とっても大事。

ちなみに娘婿は、育児に積極的で頭が下がります。

先月、大阪に住む息子が久しぶりに帰ってきて、新しい命が宿ったと報告がありました。まだ安定期ではないですが、順調にいけば9月出産とのことで
今年は2人目の孫ができるかもしれず子供たちが次々と嬉しいニュースを
持ってきます。
色んなことを犠牲にして生きてきましたが会社も辞めて、時間もゆっくり
感じられる生き方をしてるので、自分の幸せをちゃんと定義して生きなければという思いにもなりました。

子育てで睡眠不足だった時を超え、いまの奥さんは本当によく寝ます。
「何時まで寝てんの?」なんて、野暮なことは決して言わないように
するのが、せめてもの罪滅ぼしです。。。

                                                                                                        2023.3.5


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