【社内コミュニケーション】SDGs広め隊の歩み~結成編~
”株式会社b-exでは、コーポレートブランド価値の向上を目指しインナーブランディングの一環として、社内アンバサダーを立て、様々な活動をしています。この記事では、その中の一つ「SDGs広め隊」の軌跡をご紹介します。「結成編」では、突然のアンバサダーの任命に戸惑いながらも、自分たちのできることを模索し、スタイルを確立したチームの活動を綴ります。
ある日突然上司から「社内アンバサダー」に推薦された5人。
会社のインナーブランディングの一環として従業員からアンバサダーを立て会社全体を盛り上げよう!という施策が始まった。
第一印象は、なんだかおもしろそう…!
・・・でも私たちは、おもしろさ以上に大切なことに気づけた気がする。
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「社内アンバサダー」は広報が主体となり各部門から18名程が集められ、会社の課題について洗い出しを行い4つのテーマが決定された。興味があることややってみたいテーマから選択し、チームごとに分かれて活動していくというもの。
私たちはその中から「SDGs」を選んだ。
SDGsチームは、これから会社でSDGsを本格的に取り組んでいくにあたり“社内外へ会社のSDGs活動を広めていく”というチームである。
集まったメンバーは、財務のU原、研究のK知、ロジスティクスのN村、品質保証のF井、商品開発のS沼・・・なんとまあ全員部署が違うほぼ初めまして状態。
ただみんな共通していることが1つあった。
それは、SDGsに関して興味や関心があったこと。
最初はみんなよそよそしく、無言の時間が続いたが・・・(笑)
お互いにSDGsに対してどんな印象があるか、何を課題に思っているのか、話していくにつれどんどん活発になり、今ではどのチームにも負けないくらいとても仲がいい。
なによりも、みんなそれぞれに思いがあった。
財務としてESGの観点からSDGsを通して会社をもっと大きくしていきたい…
若年層に向けた商品開発をしているゆえSDGsは絶対に欠かせないポイント、だからこそ社員が理解を深め、会社で取り組んでいきたい…
人権問題や社会問題に元から興味があったから、もっと知りたいし伝えていきたい… などなど
思いの形は違うにせよ、みんな会社を通じて社会をより良くしたいという気持ちは同じだった。
私たちができることってなんだろうか…?
そんなことを考えていくうちに、
これってもしかしたら・・・「b-exはこんなSDGs活動をしています!」と社外に広めていく前に、もっと先にやるべきことがあるのでは?という意見がチーム内で出てきた。
というのも、会社内でまだまだSDGsという言葉が浸透していない現実があった。正直「SDGsってなんだろう?」という方も多いはず。みんながみんなSDGsに興味あるとも限らない。
よくよく考えてみると、私たちもなんとなく興味があったから「SDGs」のチームを選んでいた。17個の目標、平和や飢餓・貧困、CO2削減…といったような関連する単語レベルしか分かっておらず、説明しろと言われたら正確にできないのが現実だった。
まずは自分たちが「SDGs」に対する知識をつけよう
「根本的な話だけど、誰かに伝えていく前に自分たちがSDGsを理解すること必要ですよね」
この言葉を皮切りに、チーム全体でまずは「エコ検定※」を取得することを目標に勉強を始め、個人では関連する本を読んだりSDGsを発信するVoicy(音声SNS)やサイトを積極的に見るようになった。そしてその情報をみんなでシェアしていきながらチーム全体でのSDGsの知識を底上げしていった。
エコ検定は四苦八苦しながらも、チームで勉強方法や情報をシェアしながら無事に合格することができた。
※「エコ検定」とは:
環境社会検定は、東京商工会議所が主催している環境に関する検定試験であり、正式名称は環境社会検定試験。通称eco検定。
広めるための土台作り
エコ検定を取ってみて、本当に知らないことだらけだった。
改めて、自分たちは知ったつもりになっていてなんとなくでしか分かっていなかったんだと痛感した。
思えば・・・私たちはSDGsに関して、もしかしたらほかの社員よりは知っていたかもしれないけれど、世の中でみたら全然知識がなかった。だから勉強し始めただけだった。
でも、やればやるほど勉強すればするほど私たちの知っていた「SDGs」は表面的な部分だけだったし、やるなら本気で取り組まないといけないのだと気づいた。
社内の中でも、SDGsに関して詳しい人もいれば、全然分からない人もいる。130人も社員がいればその差があるのは当然のこと。
私たちだって、こんなに勉強してもなお分からないことだらけ。なのに、全従業員に対して何もアクションを起こさず「SDGs知ってますよね?どんどんSDGsを広めてください!」は、無理。そう、絶対に無理なのである。
自分たちが日々の業務の中でSDGsの勉強をしているからこそ、その大変さは身に染みて分かる。
となると、改めて私たちが今やるべきことは「うちの会社ってこんなSDGsの取り組みをしているんですよ~!」と対外的に広めていくのではなく、まずは全従業員にSDGsを浸透させ広めることなのである。
会社全体がSDGsを理解して行動できる土台を作らなければいけない。
それが最大の気づきだった。
その気づきから、私たちは会社のWeb社内報「b-ex flash」を用いてSDGsを分かりやすくかみ砕いた「SDGs flash」を不定期で更新することにした。
まだまだ改善点はあるなぁと感じているものの、社内で色んな方から「すごく勉強になった!」「分かりやすい!」などの声を頂き、この活動を通してコミュニケーションを生むこともできた。
もしかしたら、ほんの少しずつかもしれないけど、土台を作れている気がする。
そして、誰一人取り残さないこと
ただただ、1人でも多くの社員がSDGsを理解して自分たちの仕事をSDGsと結び付けられるように。
ほんの少しでも、たった1人でもいいからSDGsに対して興味を持ってくれるように。
その気持ちでSDGs広め隊は活動している。
社員の先陣をきって引っ張るのではない。
社員と横一列で一緒にSDGsを理解し、そして自社がこれから行っていく取り組みに結び付けていくことが重要だと思っている。その架け橋になるのがSDGs広め隊のやるべき役割だと思っている。
私たちも“SDGsを分かっていなかった“ からこそ ”SDGsを分かってほしい“という願いもある。
SDGsはきっと、どの会社でも取り組まないといけない必須課題だと思う。
でもだからといって焦る必要もないと思う。
ましてや社員を置いてけぼりにし名ばかりに方針を決めるだけじゃダメだと思う。
『持続可能な開発のための2030アジェンダ』にも再三何度も書いてあるのだ、
「誰一人取り残さない」と。
今はまだ半歩、いや1/4歩ずつしか進んでいけてないかもしれない。
けれど、その1/4歩の積み重ねで、いつか「美容業界でSDGsといえばb-exだよね!」と言われる日を目指して。
今日も私たちは、のんきに和気あいあいと勉強しています。
いつかこの活動が、実を結びますように。
そんな私たちが、SDGs広め隊です。
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