見出し画像

第24回:ChatGPTが(日本の)英語教科書を書き換える日

こちらのマガジンでは、ビジネス英会話をChatGPT時代の前の3倍速で習得する方法をご紹介しています。

その中で、筆者自身もビジネス英会話をマスターするための学習をしている中、日本の英語の教科書(やネット上の記事)が誤っている点があることに気づきました。

(正確には完全に誤っているとはいえないものの、誤解を招く内容になっているというものです。)

その点とは、意外と身近な英語の「名詞」の分類です。

教科書やネット上の記事も私たちと同じ人がつくったものなので間違っていること自体はよくあることであり全く問題ありませんが、より正しく分類すると英語文法の学習速度が加速するポイントになると思い、ご紹介します。

教科書上の英語の名詞の分類は

日本の英語の教科書(、ネット上の記事)では、英語の名詞は一律

  • 普通名詞:apple、desk など

  • 集合名詞:family、company など

  • 物質名詞:water、wood など

  • 抽象名詞:happines、money など

  • 固有名詞:人名や国名など

の5個に分類されると書いてあります。

しかし、これは数学の集合論的に誤りです。

後でより詳しくご説明しますが、固有名詞以外の名詞は全て普通名詞なので、集合名詞、物質名詞、抽象名詞は全て普通名詞です。

さらに、普通名詞は具体名詞と抽象名詞にわかれ、その具体名詞の中に集合名詞と物質名詞が含まれるので集合名詞&物質名詞と抽象名詞ではレイヤーが1つ異なるのですが、教科書では横並びで表示されています。

つまり、ちょうど「当校の生徒は文系、理系、数学I系、数学II系、物理系の5カテゴリにわかれます。」と言うがごとく、異なる3つのレイヤーを横並びに表現してしまっています。

そのため、これまでの分類だとたとえば "water" は普通名詞でもあり物質名詞でもあるとなってしまい、 "freedom" は普通名詞でもあり抽象名詞でもあるとなってしまいます。

そんな細かい分類はどうでもいいじゃないかと思われるかもしれませんが、ポイントはこれを正しく整理し直すと、私たち日本人が帰国子女以外誰も使いこなしていないと思われる英語の名詞の可算/不可算の学習速度が一定程度あがる点です。以下でご説明します。

実際の英語の名詞の分類は

筆者がChatGPTに出力してもらった実際の英語の名詞の分類は、以下の通りです。

ChatGPTを用いて筆者作成

(できあがると非常にシンプルですが、英語の文法のこの辺りについてはChatGPTは過去にどこかの国の学者に提唱されたらしいものの一瞬で消えたと思われるいわゆる異端説をひっぱってきてしまう、いわゆるハルシネーション(幻覚)を頻繁に起こしてしまい、整理は困難を極めました ^^; )

これまでの英語の教科書ではこのカテゴリ分けの1段目、2段目、3段目をフラットに表示してしまっていたため、完全に間違っているとはいえないものの、あまりそこから何かがわかるわけでもない分類になってしまっていたことが分かりました。

整理した名詞の分類のメリットは

ここから、整理した名詞の分類の実利をご説明します。

そのメリットとは、英語の名詞の可算/不可算の整理をこれまでよりはるかに容易に行えるようになることです。

上記の分類ごとに、それぞれのカテゴリの名詞の可算、不可算を以下の通り追記します。

ChatGPTを用いて筆者作成

集合名詞の中にも

  • 具体的な集団やグループを指す名詞 → 可算

  • 集団やグループ全体を抽象的な概念として扱う名詞 → 不可算

の2つのグループがあることがわかりました。

また、具体名詞の中で物質名詞にも集合名詞にも含まれない名詞は以下の3つのグループ(ここの分類は、さらに4つ目以上のほかのサブカテゴリもあるかもしれません)

  • 具体的な個々の物や存在を指す名詞。物理的に存在し、数えることができるもの

  • 時間的または空間的に限定された、特定のイベントや活動を指す名詞

  • 特定の時間帯における日常的な食事の活動を指す名詞

に分かれることが分かり、それぞれの可算/不可算は、上から

  • 可算

  • 原則:可算、例外:不可算

  • 原則:不可算、例外:可算

でした。

新しい名詞の分類で、日本人も英語の名詞の可算/不可算をマスターできる時代に

これまでの英語の教科書の名詞の可算、不可算の分類は数学的に意味のないグルーピングにそっているため、「英語の名詞は可算と不可算にわかれます」しか言っていないに等しく、それだと法則性がないため、永遠に1つ1つ可算・不可算を覚えないといけない → 日本人は帰国子女と1日3時間の学習時間をとってブルドーザー式に全部覚えていく超一部の超強者以外は筆者も含めて誰も英語の名詞の可算/不可算はマスターできないという状況でした。

もちろんこの新しいグルーピングでも魔法の杖まではいかず、筆者はこの英語の名詞のグルーピングをこの8月上旬に行って1か月半ほどその知識を前提に英語の名詞の可算/不可算を学習してきましたが、このグルーピングが背景知識としてあってもいつも通り覚えては忘れの繰り返しを行って覚えていくことになるため、英語の名詞の可算/不可算のマスターはあと5~10年くらいかかる、地道な学習になると感じています。

それでも、これまでの英単語を1万語覚えてもまたその可算/不可算を1万回覚えないといけないというそもそも人間にできるわけがない作業よりは相当程度現実性が増したとも感じており、ぜひ読者の方にもこのグルーピングを念頭に英語の名詞の可算/不可算の学習を進めることをお薦めしようと思いました。

最後に、上記のテーブルでは内容をシンプルにするために集合名詞①と②、その他普通名詞①、②、③などの定義の記載を省略していたので、それらを含めたテーブルを以下に示します。

ChatGPTを用いて筆者作成

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?