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俳句・短歌など

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#現代短歌

十首「Metarain」

「Metarain」

その部屋には死角がなく遠雷の幽霊がたくさん訪れる

一滴の光にかわく図書館の休日を蜜蜂が解いた

抱きしめれば確率で雷の場所がわかりその地図は大きい

森のむこうの窓の外で雪が降る左利きの雪だ、と思う

眠りがキリンを忘れていたらキリンの夢は見られることなくそれは恐ろしい

海岸 いくつもの進化を養った絶滅にグミが入ってなくてよかったあ

いくつかの感情を書き分けてみて筆跡

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二十首「遠くの風」

「遠くの風」

「水きらい」っていうきみの夢の手のひらに金平糖がころがる

ごめんなさい、恐竜の日だから意味のないことも言います笑って聞いて

恋人はぷかぷぱねむり網戸から落ちてきている夏の目覚めが

きいて・きみに・あうひ・こんな・ふうに・りぼん・うまれ・じゃんぷ

ゆれる・たんぽ・ぽから・はしる・りずむ・とんで・ぽかり・ぷはあ

さくら・しべは・ふるる・るるる・おちる・までの・そらが・いたい

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十五首「腐敗はそれから」

「腐敗はそれから」

眠くなるだけでも音楽は聞かれていてそんな春を拒否する

餃子定食のお店で待ってグミなら一個あげるのにって言う

イルカ(たぶん)が生ごみ入れでジャンプしてももの名まえ ひかって

ずれた音楽が耳から指へ指からまぶたへ暗ひ陽だまり

丁寧じゃなくててーねい想像のたねを取ってスプーンで刺す

春から春を引くシンクの光。大好きなドーナツがねばつく

「空きびんにひつじが住みついて嘘

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