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01.ことの発端

仕事を辞めた

今年の4月、ついに残業時間が80時間を越えた。
深夜2時に帰宅した6時間半後に出勤している車の中で、このままこの生活を続けていくと心が死ぬと思って仕事を辞めること決めた。

上司に泣きつき、有給を全て使い切って8月末で退職。7月、8月は公休日と有給でほぼまるまる2ヶ月が休みとなった。

人生80年。2ヶ月くらい遊んで過ごしてもいいじゃないか!

季節はちょうど夏。
思わぬ人生の夏休みの到来が決まった。


「休む」をする

有給消化に入ってまずはゆっくり休むことに専念した。

規則正しい生活というのはすごいもので、身体の調子が整うと、この数ヶ月間全く手がつかなかった読書や手芸、創作の意欲がみるみる湧いてきた。

図書館、パンやお菓子作り、編み物や刺繍、放置していた大掃除。
気の向くままにやりたい事をやっているうちにメンタルもかなり回復した。

半同棲とはどんなものかしら

同じ県内で、車で2時間程のところに恋人(以下、🤖とする)が住んでいる。

🤖はひとり暮らし。
私は実家暮らし。

たっぷり時間もあるし、お互い行き来するのが面倒なので週の半分ほどを🤖の家で過ごすことにした。

いわゆる半同棲である。

半同棲もなかなか楽しかった。
夜中にコンビニまで歩いてみたり、花火したり、お弁当作ったり。
世話焼きな性分だから、家事も楽しい。
そんなこんなで7月も後半に差し掛かった。

「縁がない」 



もともと、🤖とはいずれ一緒に暮らしたいね〜と話していたので、暇さえあれば「一緒に住むならどんな家がいい〜?」と物件を探すことが、2人の共通の楽しみになっていた。

その中で見つけたある建売物件。

全てが2人の理想通りで、立地も最高。
「10月まで売っていたら内覧に行こう」と意見が一致した。

その数日後、不動産情報サイトからその物件の掲載が消えた。

そう「縁がなかった」のである。
こればっかりはどうしようもない、と思いつつ2人でちょっと落ち込んだ。

君たちはどう生きるか

さて、再び不動産情報サイトを巡る日々が始まった。
その合間に逃げ上手の若君や、しかのこしかのここしたんたん等の夏アニメを見た。

話が動いたのは7/22。
上記で逃した、件の物件が再度サイトに掲載されたのである。

🤖はちゃんと毎日チェックしていたので、すぐに気づき、間髪入れずに次の休日に内覧の予約を入れていた。
10月に内覧に行くという話はどうなったのか???と思ったが、わたしもかなり気に入っていた物件だったので内覧へ行くことを了承した。

いざ、内覧へ

結果的に言うと、めちゃくちゃ物件を気に入ってしまった。
もともと理想の物件だったうえに、一度諦めかけた経緯があるものだから尚更。

「良いね〜良いね〜」と言っていたら、不動産屋が口を開いた

「7月中に契約していただいたら、○○円の値引きに加えてリビングにつける最新型のエアコンをサービスします」

え、まじ?
金額はぼかしているが、だいたい良い軽自動車1台分くらい。
それが、どの程度の値引きなのか世間の常識はわからないけど、少なくとも我々には魅力的だった。

しかしながら、内覧の時点で7/24。
7月中に契約するにはかなりタイトな日程だ。
しかも、家を買うなんて重大なことをすぐに決めて良いものか。わたし、人生の夏休み中だし。
そもそも、一緒に住む云々もまだ決まっていないのに。

🤖を説得して、一旦持ち帰ることにした。やれやれ。

ローン払ってるうちに死ぬぞ

一旦内覧から帰宅し、🤖の両親やわたしの親など方々に相談をすることにした。

そんな中で、🤖のお父さんから「早く買わないと、ローン払ってるうちに死ぬぞ」と言われてしまった。

閉口。

そう。我々ももういい歳なのである。
お互い、一生懸命働き、遊び尽くした。
🤖は腹を括り、わたしも腹を括った。

約1ヶ月で全部やる

次の日には担当者に連絡し、契約の手続きを始めることになった。
ちなみに、🤖がかなり頑張ったので値段はもっと下がった。どうやって値切ってるのか知りたいものである。

とはいえ、物が物。金額が金額なので、じゃあ明日から入居で!とはいかないのです。

入居したい日を決め、逆算し、最短で動くのが良い、と不動産屋の担当者からアドバイスをいただき、その通り動くことにした。

その結果、とんでもないスケジュールで全てを進めることになり、今に至る。

そう

・物件内覧
・物件購入
・結婚のあいさつ
・両家顔合わせ
・入籍
・引越し

これらを1ヶ月で全部することになったのだ。
ちなみに、わたしはこれに加えて退職に伴う諸々もある。

目眩がしそうだ。

でも、フラフラしていられない。
もうやるしかないのだ。

この備忘録では、その様子を多少のフェイクも混ぜながら、できる限り記録を残していく。

この備忘録を読んでくれている方々には、わたしと🤖が奔走する様子を、エンタメとして楽しんでいただけると幸いです。





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