読書日記

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冲方丁『月と日の后』を読書中。
清少納言と中宮定子を描いた『はなとゆめ』に対し、こちらは中宮彰子がメインで、彼女を支える立場として紫式部が登場。
蝶よ花よ、と育てられ、12歳で後宮に入った彰子が、次第に父の人形ではなく、自分を持ち、自らの意思で夫である天皇や、定子の遺児を含む子供たちを守り、支えていくべく、成長していく物語。
華やかな定子サロンを舞台にした『はなとゆめ』よりも、こちらはややかためで、政治色が強めな印象。

彰子側から見た紫式部の第一印象にちょっと笑った。(式部「まわりが意地悪だから出たくないんです」→彰子「はあ?!」)
そんな式部を何とか引っ張り出そう、とすることが彰子の成長を促すことにもつながっていく。
式部視点は多くあっても、外から、それも彰子側から見るのは、今までにはなかったかもしれない。

まだ途中までだが、前の『はなとゆめ』の方が自分としては好みかも。


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