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浮世絵美人画、覚え書き

 浮世絵の美人画について、今記事を書こうと格闘中。

 その中で気づいた事をいくつか。

・浮世絵師の中でも、「六大絵師」と呼ばれる6人のうち、3人(春信、清長、歌麿)が美人画メインで活動
・それまで単色が当たり前だった浮世絵(版画)界において、ターニングポイントとなったフルカラー印刷(「錦絵」)の誕生にかかわったのが、鈴木春信

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 彼は更に「絵暦」のブームに乗って、一躍売れっ子に

・春信の作り出した「美人画」のスタイル(スレンダー系)は、他の絵師たちも模倣(現代でも、例えば時代小説やライトノベルのシリーズで、見かける現象と似ている?)

 しかし、春信の死後、その影響を脱していく絵師たちも少なくない。

 その中から、台頭してきたのが鳥居清長

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 彼の生み出す「美人」は八頭身の大柄な女性たち。

 存在感のある立ち姿は、まさに「東洋のヴィーナス」と言うべきか。

 モデルのよう、とも言える?

 清長美人が生まれた時期は、ちょうど浮世絵の判型で従来(春信時代)の中判の二倍(現代ならA4くらい)の大判が出回り始めた時期。


 つまり、この二人は、時代の動きという波をつかまえた、とも言える?

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