映画『法廷遊戯』観賞

手持ちの案件を1つ片付けたので、前々から見たかった映画『法廷遊戯』を見てきた。
実は原作小説を図書館で借りて読んだことはあるにはあったが、途中で挫折してしまった。映画ならまだとっつきやすいのでは、と思い、今回足を運ぶに至った。

感想は・・・・・・
杉咲花が怖かった。

彼女が演じる美鈴は、永瀬演じる主人公セイギとは同じ養護施設で育った幼馴染みで、同じロースクールで学び、同時期に司法試験に合格して、弁護士になった。
生い立ちから考えても、主人公が彼女にとって「家族」にも等しい存在なのは、不自然ではない。実際にセイギは、過去に彼女を守るために施設長を刃物で刺す事件を起こしており、それが、彼ら二人を結びつける鎖の1つになっている。そう、あくまで鎖の1つ。
物語が進むにつれて、彼らの同級生でもある結城薫とも関わりの深いある「事件」の存在が明らかになる。その真相も二転三転し、最後まで見えにくい。
結末では、「天才」として、クールで超然たる存在に見えていた薫が、一番生々しい感情を奥底に抱えていたことがわかる。
そして、全ての薄皮を剥がされ、主人公からの拒絶を食らってあらわになる美鈴の「狂気」がホラー映画なみに怖い。

原作、改めて挑戦してみようか。


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