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映画『美食家ダリのレストラン』メモ

ダリの名前、そして「レストラン」という、美味しそうなキーワードに惹かれて、ほぼ1ヶ月ぶりに映画館へ。
スペイン語圏の映画は、あまり縁がなく、ちゃんと楽しめるか、ストーリーに入り込めるか、ついて行けるか、など事前に色々考えてしまったが、幸いにして杞憂に終わった。
以下、観賞後のメモから。

天才画家ダリ×天才シェフ
もしこの二人が同じ時代に生きて、邂逅していたら、という「もしも」の物語。(らしい)
バルセロナを追われてきた天才シェフ・フェルナンドが、ダリの熱狂的ファンのレストラン・オーナー・ジュールズの夢を叶えるために奮闘する話。
主人公のシェフが成長していく感じが良い。
「成功とは情熱を絶やさないこと」というオーナーのセリフは好き。
ダリを直接には描かないことで、余計やきもき。
カダケスは聞いたことのない名前だったが、イタリアやフランスとも違う雰囲気の風景に心ひかれる。

「ダリに店に来てほしい」ーーーというオーナーの願いと、主人公のシェフの成長を軸に、兄弟それぞれの恋やら、警察がいつ弟に気付き、捕まえに来るか、など様々な要素が絡み、混沌(カオス)となりながらも、ちゃんとお互いの味が活きながら、皿の上で一つに統合している。
スペインのカラリとした空気も膚で感じられるかのようだった。
間違いなく、名品だろう。

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