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1995年 夏

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1995年 夏
京都で働く機会が多かった夏
昼休みには灼熱の太陽の光を浴びに
毎日ひとり屋上でひなたぼっこ

何を食べてもすぐ吐くので、
休みのたびに点滴
体重は減るばかり
足が地についている感覚がなく、
ふわふわ浮いていた
真夏なのに、私はいつも寒くて、
凍えていた

それでも京都へ来ると、
嘘でも笑うことができた
最悪の状態から逃げることができた
何も恐れることはなかった
太陽の光を見上げることができた
休みの日もできるだけ、体力がある限り、京都で過ごした
八坂さん、先斗町、歌舞練場、南禅寺、銀閣寺、円山公園・・・

1995年の夏は暑かったみたい
私には、現実の世界は何も見えていなかった
私という人間を誰にも知られたくなかった
私という存在を消してしまいたかった、夏。

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