自分という人間のなかで彷徨う

はみ出さないように、人の真似をして生きている。オリジナルの人生、程遠い、ぐらぐらの橋の上を走っている、みたい。感情に言葉が追いつかないもどかしさ、計り知れない、ただ呆然と生きてみたい。

あれ、私ってなにを大切に生活していたのだっけ、どこで息をしていたのだっけ、どんなことばを放ってきたのだっけ、そんなふうに、急になにもかも分からなくなることがある。風邪を引いてしまったときのように、1日中部屋に閉じこもる、暗闇のなかで息をする、こんな日も生きている。

こんなことを書いていいのだろうか、どうか許してほしい、ぜんぶ吐き出さないとだめになってしまいそうで、焦燥感、大丈夫、言い聞かせて今日も生きる。

「何者かである前に私であれ」と謳っているけれど、私であることが苦しいときがある、何者かになって自分から逃避してしまいたい、羨望、憧憬、それでも生きていくには、自分を認められなくても、自分を甘やかして、1歩ずつ1歩ずつ、進んでいくこと、進めなくても止まることを楽しむこと、それができればきっと大丈夫。

頼りたかった人、頼れなかった人、苦しいときになにを掴めばよいのか分からなくなった、これで頼るのが怖くなる、吐き出すのが怖くなる、心の彩り(暗い色)、どう表現しようか彷徨っている、こうして今日も文章を綴る。これが答えなのかもしれないな、私には文章しかない、書けない、を嘆いてもそれが一時的なものであって、書けない日は書かなければいい、書ける日だけこうして書いていく、それでいいのだと思う。

「弱音と励ましの共存」、今日もそんな人間をする。自分という人間のなかで彷徨って、息をして、踊っている。

それが、わたし、です。



***

アズの言葉をお届けする公式LINEのご登録はこちらから!
公式LINE限定の言葉も配信しています。

***

この記事が参加している募集

noteでよかったこと

スキしてみて

「温かで穏やかな光を見失わず、貴方が生きていけますように。」 そんな気持ちでnoteを届けています。 気に入ってもらえたら【スキ】【フォロー】 さらに【サポート】で応援して頂けるととっても光栄です。