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水を腐らせないためにも、流れることを恐れずに。

月曜日。平日の朝。
会社に行く彼をいってらっしゃいと見送って、
仕事がなく学校もまだ始まっていない私は、
自由に時間を過ごす。

勉強だったり手続きだったり、
やらなきゃいけないことはあるけれど、
やりたいことができる時間がある幸福。
なにもしなくても許される幸福。

午後は、前職の同期たちと
ZOOMで久々のお話。
(日本時間だと、仕事のあとだからね。)
(今もこうして話せる同期に出会えて、
本当によかった。)

会社の制度がこう変わったんよ〜、とか、
今年の新入社員はこんな感じでさ〜、とか、
いつもは日々共有していた情報を
一気に教えてもらい、
ああ自分は部外者だもんなって
実感が湧いてくる。
ああ仕事を毎日していて、本当にすごいな、
とも思う。

と同時に、同期の話を聞いていて、
一番強く思ったのは、
「変えたい」「変わらないとやばいよ」
「あの人はおかしい」「辞めたい」と、
いつも話していた内容のことが、
なにひとつ変わっていないな、ということ。

私たちは在籍年数を重ねて、
仕事がちょっとずつできるように
なっていっても、言っていることは
2年目あたりからずっと一緒だった。
会社の嫌なところやおかしいと思うこと、
そして、いつ辞めようかと話していることも、
ずっと変わらない。

私は、今、無職で、
そのことで悩むところが大きくあるけれど、
それでも前職を辞めて本当に良かったな、
と思う。

うん、辞めれてよかった。

辞める直前はとても苦しくて、
だからこそ決断できた。
体が教えてくれたのが幸運だった。
あの出来事があって、よかった。

そうでなければ、今もきっと、
それまでと同じように、不満を抱え、
愚痴を言い「でも、他に行くとこないしな」
と、あそこに留まっていたかもしれない。

うん。

流れない水が腐ってしまうように、
私も腐りかけていた。
というか、半分腐っていた。

辞めて、ようやっと流れ始めたんだと思う。

ひとところに留まること、
それも、
そこが合っていないとわかっているのに、
居着いてしまうことは、
行動するよりも簡単だ、
と今は思う。

次の行き先が見えていないのに、
足を踏み出すなんてできないように
思えてしまうから。怖いから。
そりゃ怖いよね。

全て腐ってしまう前に、
私のように大きなきっかけや
体からのサインがあればいいけれど、
気づかずうちに手遅れになってしまう
かもしれない。

だから、私は、動くことよりも、
止まってしまうことを、怖いと思いたい。
私の中の水を、できるだけ綺麗に、
いつでも流れるようにしておけたらと思う。

もちろん、無理はせずにね。

同期たちは明日も仕事をする。
もんやりを抱えながら。

どうか彼女たちが、
そして同じような境遇の誰かが、
どういう形であれ、
今いる滞りから抜けられますように。
足を動かせますように。
水が流れますように。

お節介にも、祈ります。
お節介が、すぎるかな。

日々感謝
Azuuu

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