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恵方巻き【日々のツイトレ】

※2020.2.3monのTwitterトレンドワードより


節分に恵方巻を食べるキャンペーンがコンビニやスーパーで打ち出されてから随分と経ち、世の中ではすっかり定着した感があります。
最近では廃棄問題の方がクローズアップされたりしますが、やっぱり縁起物だと言われると、ついつい乗っかって楽しんじゃう日本人気質。

踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々、イベント事は乗って楽しんだ者勝ちなのかもしれません。

2月はお店の売上が落ちるからと、バレンタインやら節分やら、キャンペーンを張って少しでも買ってもらおうと考えられたアイデアですが、これだけ広がれば、それはもう「文化」です。


うちでは子供の頃から節分に豆はまいていましたが、恵方巻を食べるようなことはありませんでした。

日々縁起を担いで生活しているわけでもないので、あまり興味もなく最初の頃はスルー。知らないうちに世の中で大々的にキャンペーンが打たれている新しい文化に若干戸惑っていました。

キャンペーンが目につくようになってきた頃は、まだ普通の太巻きが恵方巻として多かったと思うのですが、最近ではお店側も他店との競争があり、趣向を凝らしたこの日にしか並ばないような、様々な海鮮巻などが店頭を賑わせます。興味津々ながらも、お客がごった返す中、わざわざ恵方巻買わなくても……という気持ちでした。

でも、めぐり合わせで、値引きされている時間にスーパーに寄っちゃうとついつい買ってしまうのです。で、せっかく恵方巻買ったんだからと、いそいそとスマホのコンパスアプリを立ち上げ、「今年の方角は○○○」というお店のポップを思い出し、その通りの恵方に向かって丸かぶり。

……結局は乗ってますね。お寿司好きなので。


子供の頃は、特に握り寿司が好きで、父がたまに持って帰る寿司折りが楽しみでした。

父はお酒が飲めない人だったので頻繁ではありませんでしたが、仕事のつきあいなどで飲み屋街に行った帰りに寿司折りを買ってきてくれました。いつもより夜遅くに親公認で食べられる煮穴子の味は、幼かった私には禁断の味でした。


同じく子供の頃、体の弱かった私は、よく病気になり、両親を心配させました。一時期は、毎週のように大学病院に通院し、検査をしていました。

そこで病院の帰りに買ってもらうのがお寿司。小僧寿しやスーパーのお寿司ということも多かったのですが、今考えると、結構なペースで握り寿司を食べていました。お店のカウンターで食べることはそれほどありませんでしたが、ありがたいことです。


それにもかかわらず、子供の頃、母が家で作るちらし寿司や太巻きはあまり好きではありませんでした。今は握り寿司だけでなく、ちらし寿司や太巻き、いなり寿司、押し寿司までお寿司大好き人間ですが、当時は何が嫌だったのか、はっきり思い出せません。

五目が嫌だったのか、桜でんぶが嫌だったのか、それともただのワガママだったのか……お寿司好きなのにもかかわらず、家のちらし寿司や太巻きは好きじゃないなんて言っていたことを思い出し、母に悪かったなと申し訳ない気持ちで一杯になります。


ずっとお寿司は大好きなので、それ以降も、お寿司にはたくさんの思い出があります。また機会がありましたら。

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