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奨学金910万円を完済して思うこと

私は高校・大学・大学院(修士)で奨学金を借りていました。
大学以降は東京で1人暮らしだったので多めに借りていたのもあり、

総額は、な、なんと約910万円

新卒が抱える負債としては莫大な金額だと思います。

そんな奨学金910万円を約9年で完済しました。

600万円くらいは、地道にボーナスで繰り上げ返済をして返し、
残り300万円は、マンションを売却して得たお金で返済しました。

幸運にも9年で完済できた私ですが、
返済期間中の9年間で奨学金についていろいろ考えました。

この記事では、返済中や完済後の現在、
奨学金について思っていること3点をまとめていきます。

・奨学金は借金
・親の経済力が子どもの人生を左右する
・子どもには奨学金を借りてほしくない

奨学金は借金

もうこの一言に尽きるのですが

私は母親から「奨学金は借金とは違うから」とずっと言われていました。

私が奨学金の事を初めて認識したのは中学3年のとき。
母親が勝手に奨学金を申し込み、採用されたことを担任に報告されて知りました。

「奨学金は借金じゃないよ、後から学費を払うだけ」
そう言われて、まぁ当時は疑うことなくそれを信じて進学しました。

卒業後、就職して直面した奨学金返済の真実

借金と同じじゃん

借金より金利が低くて、卒業まで返済猶予があるだけで、
ほとんど借金じゃん

毎月4,6000円の返済

幸いお給料はそこそこ貰えていたので
「やっていけない」わけではなかったのですが、

毎月返済があるという、心の重荷

重荷に感じる理由は2つ

①家や車のローンは「現在・未来」に対して払う借金なのに対し、
 奨学金は学生時代という「過去」に対して払う借金で、
 逃れること(過去を変えること)ができないという事実

②仕方がないとはいえ、他の人(大学の友人や会社の同期)は
 奨学金を借りずに学生時代を終えたという事実
(なんで私だけ借金を?という劣等感)

奨学金は過去に対して払う借金

過去は変えられない、逃れられないというのが心にズシンときます。

家や車だったら、これからの生活を豊かにするための借金であり、
ワクワクの方が大きいし、もし何かあったら売ればいい、という選択肢があります。
実際私も旦那の転職で地方に移住することになって、千葉のマンションを売りました。

でも奨学金はどんな理由があれ「なかったことにする」ができない
もちろん猶予はありますが、まったくのゼロにするのはない

この奨学金と普通のローンとの違いが辛かったです。

確かに奨学金は(普通の)借金とは違います。
払う対象が「過去」だから。

でも借金は借金でしょ。
返済義務があるんだから。

親の経済力が子どもの人生を左右する

周りの人たちは奨学金を借りていないのに…という劣等感がありました。

大学時代

お金持ちの子は大学近くの良いマンションに住んでいて、
毎日ブランドの服を着ていて。

奨学金を借りていて、大学のぼろい寮に住んでいる私とは大違いでした。

  親の経済力でこんなに差が出るんだな…

もちろん、大学では同じことを学んでいるんだけど、大学に入るまでの経験値が違うというか、塾にも好きに行かせてもらえてただろうし、仕送りもたくさんだし。

学費免除の申請を半年に1回出したり、そういうことしなくていいんだし。

「大学で同じ授業を受けている」事以外があまりにも違いすぎて、世の中残酷だなって思っていました。ピンキリというか。

会社員時代

会社の同期に親が大企業の役員で金持ちで、私立大出身で、親のコネで内定したボンボンがいて。

そういう世界、本当にあるんだ…

他の同期にも、祖父の遺産で新車SUVを買ってた人がいて。

羨ましい(私はローン組んで軽自動車を買ったのに…)

同じ給料貰ってるんだから、会社では平等だけど、それまでが違い過ぎて。

どうせ同じ給料がもらえる結果になるなら、それまでの期間お金持ちで楽に大学行ける人生の方が、どう考えてもいいじゃないですか。

別に大学で遊びたかったとかじゃなくて、しなくてもいいお金の苦労をしたくなかった、それだけなんです。

もちろん私以外にも奨学金を借りて、なんとかやり繰りして大学に通っている人もいます。
その反面、奨学金の「しょ」の字も知らないような、お金に何の不安もない人も沢山いる。

大学や会社といった集団のなかで、
私は「お金がない、奨学金の返済がある」という下層の部類に入るんだな
という劣等感
がありました。

だからなんだって話なんですけど。

勉強も仕事の成果も、奨学金は何も関係しません。

でも、なんとなく心の奥底に生じる「お金がない」劣等感は感じたくなかった。

自分が原因じゃないことから生じる劣等感を感じなきゃいけない人生が嫌だったんです。

子どもには奨学金を借りてほしくない

子どもに借金を背負わせたいか?って話ですよ。

もちろん、給付型の奨学金ならぜひ貰ってほしいと思います。
でも貸与型の奨学金を借りるのは、ぜったいやって欲しくない!

私のような、なんとなく心の奥底に生じる劣等感を感じてほしくない。

奨学金の返済のせいで、諦めなきゃいけないことが出てくる事態を無くしたい。

こういった子どもへの想いについてはこちらの記事にまとめています。

子どもが奨学金を借りなくても好きなだけ学べるように教育資金を貯めよう

この思いから、稼ぐことを決意しました。

わたしが高校から大学院修士までで910万借りたことから、
子ども1人につき1000万円貯めるのが目標です!

今は在宅で起業するため、クラウドワークスでお仕事しつつ、
noteやTwitterで発信を初め、
アフィリエイトの勉強をしたりしています。


このNoteでは在宅起業していく過程や、教育資金を貯めていく様子を発信していきたいです。

もし良ければまた読みにきてください♪


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