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フリーランスは辛い(ときもある)よ

こんにちは、ニューヨーク在住女優、筒井あづみです。私の雇用形態についてよく人に聞かれますが、アメリカでは一つの芸能事務所に所属せずとも、フリーランスとして女優業をしていくことができます。エージェントとも専属契約は結んでいないので、妙齢のアジア人女性を探しているキャスティングがあれば声がかかったりします。(妙齢ってすごい日本語だな...)

人からはよく「自由に時間が使えていいねー」と言われます。それはそうなんですが、同時に収入の不安定さや孤独感という辛さも伴います。

フリーランスの仲間うちでよくあるあるとされるのが、お仕事がない期間がずーっとあったと思ったら次に何件もの雇先から同じ日程で依頼の問い合わせがくること。なんでみんな同じ日なの⁈1日ぐらいずらせないの?って思うんですが、不思議とそういうことがよくあります。

一つの業界でなんとなく忙しくなる時期が重なるのはわかりますが、色々な業種の依頼が重なったりするのです。しかもそういうときに限って普段連絡取らないような人から「元気~?」って来たり。

世の中そういうもんなんでしょうか。

10年とかそれぐらいフリーランス続けているとだいぶリピーター様もついてきて、最近はなんとか安定して暮らせるようになってきました。以前は仕事がない時期が続くとプレッシャーを感じたりしていましたが、今では「なんくるないさー」と思えるようにもなってきました。そう思えるためにはあちこちに種をまいておいて、リスクヘッジをするのが重要。種をまいてから芽が出るまでに時間がかかるので早めに手を打つ。

それからフリーランスは圧倒的に自由度が高いので、常に自分に「自分は何がやりたいのか?」を問い続けることになります。これが意外と大変で、子供の頃から思い描いていた大人像、これに必ずしも今の自分がなりたいと思っていなかったり、また周囲が描く成功図みたいなのに知らぬ間に引っ張られたりして、自分で好きなことをやっているつもりなのに、いつの間にか「やらなきゃ」のプレッシャーで楽しくなくなってきたりします。自分にとって成功は人が思い描くものとは違うということを理解して、取捨選択をするというのも大事なこと。

といって私もまだまだですが。


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