アメリカのレストランでスマートにお食事をしよう
こんにちは、ニューヨーク在住女優、筒井あづみです。今回はアメリカのレストランでお食事する際の流れ、マナー、よく使われる英語などについてお教えします。
まず、レストランに入ったら聞かれることは "How many?" 「何名様ですか?」
これは日本でも同じですよね。たまに "How many in your party?" といった聞き方がされる場合がありますが、この際の "party" は「イエーイ!」の方のパーティーではなく、「グループ」の意味。登山でパーティーを組む、というときと同じ使い方ですね。
テーブルに着いたらまずはドリンク注文。"Something to drink?" と聞かれます。お水だけでいい場合は "Water is fine"。すると "Tap water is fine?" と聞き返されることがありますが、"tap water" は水道水。ニューヨークの水道水は安全で、これだと料金はかかりません。
次にフードメニューを見て、食事を注文しましょう。一番スマートな流れとしては、サーバーさんがドリンクを持ってきたときに食事を注文できるととてもスムーズ。サービスのいいレストランだと、メニューに関して "Do you have any questions?" と聞いてくれますので、「どんなサイズなの?」「これ辛いの?」と質問したり、おすすめを聞いてもいいですね。その際は "Which one do you recommend?" のように聞いてみましょう。
レストランによってはその日のスペシャルメニューがあり、こちらは普通のメニュー表には載っていません。サーバーが口頭で説明してくれたり、店内の黒板などに書かれていたりします。それを注文したい場合は値段を確認するのを忘れずに。ちょっとお高めのときがありますので。
メニューに "MP" と書いてある場合、これは "Market Price" 「時価」の意味ですので、サーバーさんに本日の値段を聞いてみましょう。
注文をするときは "Can I have~?" のように注文します。日本では、「ラーメン並!」のように品物名だけを言ったりしますが、アメリカではお客様は神様ではないので、そのあたりは注意しましょう。
無事、食べ物を注文し、サーバーさんが食事を運んできてくれました。その後しばらくしてからサーバーがまた戻ってきて "Everything is ok?" 「お味はどうですか?」と聞きに来ることがよくあります。そのときは "Very good!" とかいうふうに返してあげましょう。
アメリカのレストランでは基本、テーブル担当のサーバーが決まっています。途中で何か追加注文したかったらその人が近くに来るのを待つか、他のサーバーに担当の人を呼んでもらうかしなければなりません。日本のレストランより全体的に少し時間がかかる、と思っておいた方がいいですね。
さて、お食事もほぼ終わり、満腹~。でもまだ食べ物が残っているなぁ、という場合。アメリカは基本、量が多いです。サーバーが頃合いを見計らってやってきて、 "Are you done? or still working?" と聞いてきます。まだ食べる!というなら "Still working"。いや、もう無理かも、なら "Done" なのですが、アメリカは食べ残しを持ち帰ることができます。持ち帰りたい場合は "Can I take it to go?" と聞くと、プラスチックや紙製の入れ物とビニール袋などを持ってきてくれて、テーブルで自分で詰めるか、サーバーが一旦キッチンへ持ち帰り、キッチンの中で入れ物に詰めてくれるかします。
この後デザートメニューを持ってきてくれたりしますが、もうお腹いっぱい、なら "I'm full!" と言いましょう。
会計はテーブルで行います。サーバーに空中でペンを持って何かを書くしぐさをすると、これが「チェック(お会計)ください」の意味になりますので、サーバーが遠くにいるときは目を合わせてこのしぐさをするとスムーズです。
サーバーがチェックを持ってきてくれました。クレジットカードでお支払いをしてみましょう。よくある一般的なチェックは小さなファイルのようなものに挟まれて出てきます。そのファイルの内側にはクレジットカードを差し込む部分があり、カードをそこに差し込んでおくと、ファイルをぱたんと閉じてもクレジットカードが挟まっているのが見えますので、サーバーが戻ってきたときにそれを持って行ってくれます。
友達と割り勘したい場合、クレジットカードを2枚挟んでおけば2等分してくれます。半分に割ることを "split" と言います。誰かが多く払う場合、「こちらのカードに〇〇ドルチャージしてください」のような細かい注文に答えてくれるレストランもあります。
サーバーがお会計を済ませ、またチェックとクレジットカードを挟んだファイルを持ってきてくれました。まず、クレジットカードをしまう!!!これを絶対に忘れないこと。それが済んだらチップの計算をします。
レストランでのチップの相場は15~20%と言われます。楽な計算の仕方は総額を2倍にし、0.1をかけて端数を切り捨てる。これでだいたい18%ぐらいにはなるかと。
割り勘するときの注意点。レシートの下の部分に時々 "suggested tips" という形で15%なら〇〇ドル、18%なら〇〇ドル、のように計算した金額を書いてくれている場合がありますが、これが、2で割った金額に対するチップではなく、総額に対する15%等が記載されていたりするので、よく確認してください!
また、少し高級なお店や、6人以上のグループで行った場合、すでに20%が含まれて会計が出されている場合があります。その際はそれ以上チップを払う必要はないので、注意して見てみてください。
チェックのファイルにはレシートが2枚挟まれていて、一つに "customer copy" と書かれていたりするので、そちらは自分用。もう一つの "merchant copy" と記載されている方にチップの金額と合計金額を記入し、サインをしたら、終わりです。
よく日本人の人が「なんでチップを払わなければならないんだ。日本の方がよっぽどサービスがいいのに、日本ではチップ払わないぞ」と言っているのを耳にします。私も以前はそう思っていました。でもそういう文化なんです。サービス業に携わっている人は基本給が安く、残りをチップで補っています。少しでも多くのチップをもらうためにいいサービスを提供する。それが彼らの励みです。アメリカ人は気前のいい人が多く、20%は最低払うという人がけっこういます。
特にニューヨークは物価が高く、ラーメン一杯で16ドルほどします。そこに税金やチップを足すと、ラーメン一杯で20ドルです。もうこれはこの価格に慣れていくしかありません。
アメリカはたいていどこのレストランでも To Go をすることができます。レストランに入って To Go をしたい旨を伝え、メニューを見せてもらい、できるまで店内で待ちます。持ち帰りにする場合はチップは払わなくていいです。
以上、アメリカのレストランでお食事する際の流れでした!
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