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2024年上半期 - どすんとぶつかった小1の壁

 noteの更新は私にとっては「発散」と「整理」なのだけれども。
アウトプットする隙(すき)が無いほど、2024年上半期はインプットが多かったので、2024年下期を迎えるまえに、6月中に「発散」と「整理」をしていきます。

簡単な自己紹介✋

GMOペパボ株式会社で、ECサイト構築サービス「カラーミーショップ」のPRをしています。サービスを知ってもらったり、使ってもらうために、セミナーやイベント、PR企画、インタビューなどをしています。noteでは経験やティップスを書くことで「発散」「整理」しています。

2024年上半期の「発散」と「整理」をするにあたって、そもそもこのnoteはなにを書くんだっけを整理。

今までは、自分の大好きな仕事の領域のことや経験や考えを書いてきましたが、これからは以下3つを書いていきます。

1.広報・PRの事(経験、考え、ティップス等)
2.マインドセット・ウェルビーイング
3.プライベート

私的な領域を話すのは得意ではないので書く回数は多くないかもと言いつつ、今回はプライベートカテゴリーで「小1の壁」について書いてゆきます。小1の壁、今までと同じ働き方ができない!という一般的な壁ではなく、私には少し種類の違う壁でした。


まだ見えない壁

今年4月に息子が小学校に入学した。
早生まれの息子が小学校に入学したのは、6歳2か月。言葉の端々はたどたどしさが残り、まだまだ甘えん坊だけど、いっちょまえなお兄さん。

地続きの毎日で行く場所が変わるだけで、急に成長するわけじゃないんだぞと、過保護で心配症な母 VS 小学生って呼ばれる僕は立派で1人前なこどもだぜ!の息子。

あまりご近所づきあいもなく井戸端会議で、こちらから聞くでもない「自然と入手できる情報」が少ない私にとっては、学校や学童からの情報が全て。
ただ、どこからか聞いたことがあった「小1の壁」という言葉と、小1になるタイミングでいろんな問題や課題が生じ悩みが増えるってことは、理解していた。

その言葉の本質を理解せず想像で解釈するのは本当に良くない。

小1の壁(しょういちのかべ)とは、共働き家庭や一人親家庭において、子どもが保育園から小学校に入学した際、小学校では親の退社時間まで子どもを預かることができなくなるために親が直面する問題のことである。保育園では、延長保育があるところも多く、ある程度遅い時間まで子どもを預かってもらえるが、小学校に進学すると公的な学童保育は通常18:00で終わってしまうところが多く、結果、保育園よりも預かり時間が短くなってしまい、子どもが家で一人で過ごす状況になることが多くなる。小学校に入学してすぐに子供がしっかりするわけではないので、この状況に対応できない家庭は、子どもの小学校入学を機に働き方の変更を迫られるワーキングマザーが多くいるのが問題となっている。

ウィキペディア参照

勤務時間や労働環境に関しては、GMOペパボは非常に働きやすく、フレックス勤務や、リモートとオフィス勤務の両立ができるので、いまのところ感じていない。(お?そうなの?と興味を持った方はGMOペパボ株式会社 採用サイトをご覧ください。)

ただ、それとは違う大きな壁、もしくは壁とは違うものを私は見上げている気がする。

見えてきた本当の壁


保育園から小学校に上がることで生じる大きな壁。
私が感じたその正体は【距離感】と【情報】

保育園の延長保育と学童の延長は終わりの時間が違う。

時計が読めず預けられている子供と自分で帰ってこられるのにそこに留まる子供の負担にも違いがあるだろう。

「小1の壁」が今までと同じ働き方が出来なことを指す単語だ!というものであれば私が見上げているものは「小1の壁」ではない別のものなのかもしれない。

何にせよ私の前にそびえたっている何かの正体は【距離感】と【情報】だと考える。

小1の壁 - 距離感

コロナ禍で運営体制は変わっていたので私たち親子が保育園に通っていた時代はイレギュラーもたくさんあったが、保育園は施設内に親が入る。子供たちが日ごろ過ごすスペースに親が入っていくのだ。

担任の先生やほかの学年の先生とも話す機会が多い。掲示も見られるし、ロッカーも見られる。
上履きの持ち帰りを忘れてないか、園庭帽はわすれてないか。常備品がなくなっていないか、全部チェックできた。プリントの不明点は送迎時先生に聞けばいいし、文通並みに子供の様子を毎日連絡帳でやり取りをした。

しかし学童・学校は施設内に親が入らない。
子供たちが日ごろ過ごすスペースに親がほぼ入らないのだ。
持ち物・提出物・疑問・相談・ロッカー(引き出し)の中身、全てとの距離が遠くなる。

担任の先生とも顔を合わせるタイミングが無いので、必然的に距離が生じるのだ。

小1の壁 - 情報

しかし、学童・学校からの情報はぐっと増える。
保育園の「安全に時間を過ごす」というのと違って、小学校は学び・経験が増える。すなわち、行事・持ち物・宿題も増えるのだ。

そうなってくると増えるのが、情報だ。
「理解している人」が書いている大変多くのプリントをはじめて読む人が理解するのは至難の業。

しかも最近はプリントだけではない。

  • プリント

  • 連絡帳

  • 毎日記入ファイル(厚紙のもの)時間割?

  • タブレット

  • 親アプリ

  • こどもタブレット

この、どれかに「何か」が書かれているのだ。
何を書かれているかのヒントもない状態で、そのどれかに書かれている何かを毎日探し出す。
毎日がヒントの無い謎解きゲームなのだ。

こどもが情報通で、その日あったことを話すのがだいすきな子だったら、親の情報迷子は起きないのかもしれない。

我が家の場合なかなか手ごわい。
息子から情報を聞き出すのは至難の業なのだ。

母:今日何したの?
子:わすれた
母:宿題は?
子:わかんない
母:お友達出来た?
子:りおちゃん
母:りおちゃんは学童の2ねんせいだね
子:そうだった
母:学校は?
子:わかんない、先生優しい
母:体育した?
子:たぶん
母:・・・
子:そういえば水筒のポケットに宿題いれたんだった
母:水筒のポケット・・・?

今までの『先生』と『親』の直接やりとりが、
『先生』と〈子〉と『親』という超難易度激高の伝言ゲーム化する。

それが私の感じている、本当の壁の正体なのだ。

モンスターペアレントになりたくない

<子>を飛び越えて、先生に直接電話ないし、連絡帳でやりとりをすることも二の足を踏む。なぜなら、一時期話題になった「モンスターペアレント」という言葉がよぎるのだ。

学校に対して、言い掛かりといえるような理不尽な要求、苦情、文句、非難などを繰り返す保護者を意味する和製英語。直接担任の教員にぶつける場合が多いが、校長、教育委員会など、より権限の強いところにクレームを持ち込んで、間接的に教員に圧力をかける場合も増えている。このような問題は米国でも生じており、保護者は学校の上空を周回するヘリコプターのように、常に自分の子どもや自分の子どもが通う学校を上空から監視し、何かあると直ちに学校に乗り込んでくるという意味で、ヘリコプターペアレント(helicopter parent)と呼ばれている。こうした保護者が増え始めたのは米国では1991年であるが、わが国では90年代後半からといわれる。2006年に校長を対象に行われたある調査によると、小学校では25.7%、中学校では29.8%の学校が「深刻」な状況にある。

出典

親はモンスターペアレントになりたくないし、学校はモンスターペアレントを生み出したくはない。

少なくとも私はなりたくない。
子供に不利益が生じる?いやいやそんな計算したあれこれではなく、私自体平和を好む八方美人な頑固者なのだ。この話はいずれ何かの形で。

入学式の時に先生が「学校は敵ではありません。ご家庭と協力をしてお子さんを守り育てていく場所です」という言葉に、ありがたさも感じつつ、深い深い何かを勝手に想像してしまった。

壁じゃないのかもしれない


少し話がずれてしまうが2012年頃「〇活」という言葉が多く使われはじめた。婚活・離活・終活・保活、ラン活。

なぜ、~活は広まるのか。コラムニストで、新語・流行語大賞の選考委員も務める辛酸なめ子さんに聞いてみました。

――「活」をつける言葉が広がる背景にはどんなことがあると思いますか。

「~活とすると一人ではなく、仲間とやっているような連帯感が生まれます。特に大変さや苦労を共有できる。その安心感、心地良さが広がる理由かなと思います。学生時代は部活という連帯意識を育むものがありましたが、その延長線上にある感じがします。日本人が好む、群れたいっていう思いもあるのかもしれません」


――連帯は根底にありそうですね。何かに向かって努力しているような印象もあります。

「『活』は強い言葉で、ちょっと圧がある。インスタグラムなどに#タグをつけて~活って投稿している人は『私はこれをやっているんですよ』って、意識の高さをアピールしているように感じます」

https://withnews.jp/article/f0220108000qq000000000000000W0gx10101qq000024056A

『活』は強い言葉で、ちょっと圧がある。インスタグラムなどに#タグをつけて~活って投稿している人は『私はこれをやっているんですよ』って、意識の高さをアピールしているように感じます

と書かれているのに私はとっても同意。

業界がチャンスとみて、~活をやりたがる人たちにアピールして、仕掛けている面もあると思います。それによってお金が動き、経済が潤う。一方であまり強く宣伝すると、始めようかなとまだ悩んでいる人たちにプレッシャーを与え、かえって遠ざかってしまうこともあります

企業が煽る感じにも同意。

モンスターペアレント小1の壁〇活も時代と共にでた言葉。
PRのお仕事をしていると、こういった言葉には敏感でいたいと思うし、むしろ敏感でいなければならない。

しかしその一方で、プライベートの「私」は、自分はそのカテゴリーに分けられる感じが苦手なのだ。謎のややこしい抵抗感や拒否感がある。

「小1の壁」も私の中で”言葉でカテゴライズしなくってもいいじゃない”という謎のややこしい抵抗感がある。だから意識をしちゃっているのかもしれない。

先輩方もみんな乗り越えてきたであろうこの小学校1年生の環境の変化にプレッシャーを感じたり変に身構えすぎずに、ただ、「子供と親」の成長過程において必要なイベントくらいに受け止めることで、問題の重さがかわってくるものだとおもう。
(もともとそうしてる人の方がおおいのかもしれない。苦笑)

小1の壁を利用した言い訳なのかもしれない


今までの話をひっくり返すようだけど、もしかしたら「小1の壁」っていう丁度自分の状況にの言い訳に、思い込んでいるだけなのかもしれない。

息子の小学校入学という大きなイベントを通して、私が感じた「小1の壁」は、一般的な「働き方の制約」よりも【距離感】と【情報】に起因するものだった。

しかし、これを「壁」として捉えるか、「楽しい謎解きゲーム」として捉えるかは私次第。自分自身や息子の成長のために、余裕を持ってこれを乗り越え、楽しんでいきたいと考えている。
6月をその準備期間として、「発散」と「整理」を行い、心の余裕を取り戻しつつ、2024年下半期を迎える準備をしていこう。


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