その感情の「本質」は何か?解決への近道
仕事やプライベート、親子関係、友人、恋人など、私たちは日常生活で様々な人間関係を築く機会が豊富です。ありがたいことに、相談を受けたり、壁打ちをお願いされることがよくあり、さまざまな話を聞く機会があります。相談内容は仕事や人間関係、企画中のこと、恋愛、離婚、育児など、多岐にわたりますが、話の終わりには「やる気が出ました。」「やれる気がします」「ワクワクします!」「落ち着けました」など、前向きな反応をいただくことが多いんです。ありがたい。
そう言ってくださる方のほとんどは、話す中で自分で解決することがよくあります。「話すこと=離すこと」。ですから、前向きな反応をいただくと、私は何もしていないのにと少し恐縮してしまいます。以前伺ったお悩みは、まるで細いチェーンのネックレスが絡まってしまったようなややこしいものでした。そのときのお話を例に挙げ、絡まった問題を解決する方法をご紹介します。これはビジネスシーンや恋愛関係で悩んでいる方にも役立つテクニックだと考えています。ちなみに絡まったチェーンは、ベビーパウダーを振りかけて爪楊枝でトントンたたいていると徐々にほぐれるから試してみてください。
簡単な自己紹介✋
出来事
Aさんから受けたご相談。
混乱状態なことは伝わってきます。
コンガラガッタ毛糸を左右にひぱって、余計ほどけなくなってイライラしている状態に見えました。
1.本当の気持ちに向き合う
感情の本質を理解するためには、自分の本当の気持ちに正直に向き合うことが不可欠です。否定的な感情や痛みを抱えてしまうことは避けられませんが、その感情がなぜ生じたのかを探求することで、問題解決の手がかりを見つけることができます。
私は、Aさんに「どうなりたいですか?」と聞きました。
どうしたいか、一向に言葉がでてきません。
不倫をされたから、全部がうまくいかない
不倫をされたから、仕事もうまくいかない
不倫をされたから、友人関係もうまくいかない
「不倫をされたこと」は事実です。
ただ、不倫をされたから、全部がうまくいかなは、間の要因を吹っ飛ばしすぎではないでしょうか。
「不倫をされたこと」がわかった時点から1歩も身動きがとれていなくって、不倫をされたことによって生じた生活の変化に追われている状態で、こんがらがってしまっているんです。その追われている時間や体力のストレスさえも、不倫をされたからが原因にで間の要件をすっ飛ばしていては解決へと紐解いていけません。
2. 複雑な状況を要因ごとに整理する
問題が複雑になると、感情や出来事が入り交じり、状況が混乱します。ここで大切なのは、状況や感情を要因ごとに整理し、一つ一つの要因がどのように影響を与えているのかを理解することです。これにより、焦点を絞りやすくなります。
3. 問題を細分化して具体的な目標を立てる
感情や問題を理解したら、次にそれを細分化し、具体的な目標を立てることが重要です。大きな問題を小さな課題に分割し、一歩一歩解決していくことで、取り組みやすい目標に辿り着けます。
4. 腹落ちするための条件を模索する
事実として認知するのには耐えきれない衝撃だったのでしょう。ただここに縛られていては正直前にはすすめません。残酷なことを言うようですが、不倫をした妻が相手とまだ続いているのだったら、相手はとっくに”先に進んでいる”のです。
そこで私は、「最低な妄想を含んでもいいので、結果どうなったら腹落ちしますか?」例えば、親権は自分。子供たちは母親とは会わない。不倫相手、別居中の奥様とも慰謝料1000万円払う。払い終わったら離婚。そこからは他人として一切かかわらない。それなら腹落ちしますか?と聞きました。
感情や物事の「本質」に迫り、解決への近道を見つけるためには、冷静な視点で自分と向き合い、問題を具体的なステップに分解して取り組んでいくことが不可欠です。複雑な状況でも焦らず、一歩一歩進んでいくことで、解決への道が開けてくるでしょう。
子供たちと母親は会ってもいい。慰謝料はそんなに払えないと思うんです…ポツポツとお返事がきました。
5. 現実的で前向きな目標を掲げる
最終的な目標を達成するためには、現実的で前向きな目標が必要です。目標があることで行動に移しやすくなり、解決に向けて前進できます。「3.問題を細分化して具体的な目標を立てる」に書いたように、時間が無いから、新しい家電をジョインする!などはとても良い前向きな目標になります。自動調理鍋も自動掃除機もいろんな種類がありますし、決して安い買い物ではありません。せっかく買うなら一番いいものをと比較検討するとおもいます。
家電が好きな人なら特に、選んでいる時間は楽しいですよね。
目標は小さければ小さいほどいいです。「自分がこの家のキングだ!今までの家財と配置を変えてやる!」なんて自分を鼓舞してもいいです。目について”もやぁ”となるものはすべて手放したっていいとおもいます。
そんな話をしているうちに、Aさんは少しずつちいさな目標をクリアして、全部がうまくいかないコンガラガッタ状態から、少しずつほぐれていきました。先日久しぶりにLINEをしたら、感情の上がり下がりはあるけれど、かなり、冷静になれました。とお返事をいただきました。
「人は心にモンスターを飼いがち」に目の前に起きていないことにおびえないでと書きました。「私を楽にさせる言葉」にイライラの因数分解について書きました。ひとつ前の記事「ビジネスと子育に役立つ 効果的な依頼の方法」に具体性が大事と書きました。
想像や妄想、起きていないことにそわそわとして、心をどんどんすり減らしてしまっては笑顔で過ごすことはできません。自分で自分の心をどこかに置いててしまっていることにも気が付けなくなります。
まとめ
感情や物事の「本質」に迫り、解決への近道を見つけるためには、冷静な視点で自分と向き合い、問題を具体的なステップに分解して取り組んでいくことが不可欠です。複雑な状況でも焦らず、一歩一歩進んでいくことで、解決への道が開けてくるでしょう。
感情や物事の「本質」を見つめ直し、これらのステップを踏むことで、自分の心の整理ができ、前向きな未来に向けて歩み始めることができるでしょう。
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