あずみ電力送電部社内報

つなぐ ひろげる あずみ電力です 送電部の活動を中心にした社内報ですが広く一般のみなさ…

あずみ電力送電部社内報

つなぐ ひろげる あずみ電力です 送電部の活動を中心にした社内報ですが広く一般のみなさまにもご覧いただいております (旧コーポレートスローガン 「明日をつなげるエネルギー」)

最近の記事

関西電力送配電の東海北陸系統について

はじめに  いきなりプライベートな話ですが、かつての住処の近くや行動範囲内には飛騨旧幹線・新幹線も丸山幹線も関西幹線もありました。中部電力のグリッドもあります。土地勘のある方ならどの辺に住んでいたか、なんとなく想像がつくかと思います。ただし当時は鉄塔やら送電線にはまるで興味がなかったのです。  家の近所を歩いてても「ふーん、なんでこんなところに関電の鉄塔があるんだろう」とか、木曽谷を車で走っていても「なんで関電の発電所ばっかりやねん」ぐらいなもので、それ以上の興味も関心もな

    • 猪苗代新幹線と野木線と八千代線

      猪苗代新幹線といえば猪苗代旧幹線とともに関東の鉄塔ファンには人気の高い送電線です。建て替えが進んでいるとはいえ旧型の鉄塔が残っているからではないでししょうか。 今回は2022年7月ごろに回った栃木県小山市南和泉付近の猪苗代新幹線です。 猪苗代新幹線645・新野田変電所から南に進む 南に下ると猪苗代新幹線650がある。こういう背が低めの旧型鉄塔がいいんだよな。 猪苗代新幹線651。これもいい鉄塔だよなぁ…。 652から654には猪苗代新幹線と同じく154kVの野木線・八千

      • 福島幹線と野木線と八千代線

        野木線と八千代線は双子鉄塔で福島幹線の下を潜ります。その双子鉄塔を見に行きました。2022年7月の話です。 福島幹線は500kVで新福島変電所から新古河変電所までつないでいる。言わずと知れた原発由来の電気を関東へ流し込むために作られた送電線だ。 新福島変電所~新いわき開閉所が山線、新いわき開閉所~新茂木変電所が中線、新茂木変電所~新古河変電所が里線と分けられているらしいので、この区間は里線。 福島幹線はどっしりとした安定感のあるいい鉄塔だと思う。 野木線・八千代線は新筑

        • 群馬県・沼田周辺の送電線

          群馬県の沼田市や昭和村といえば河岸段丘です。利根川や片品川沿いに美しい河岸段丘が何段もみられます。昭和村のあたりだと赤城山の溶岩が流れた跡が赤城高原として美しい景観を作っています。今回は以前Twitterに投稿した沼田周辺の送電線をまとめてみました。 ①のあたり東群馬幹線は500kVで運転しているが1000kV設計なのでさすがにデカい。碍子も一つ一つが大きくて長く連結されている。 東群馬幹線No.42から老番側をみると、手前のNo.43、関越道の向こう側にある紅白No.4

        関西電力送配電の東海北陸系統について

          鉄塔・送電線を快適に見に行く

          鉄塔・送電線を見に行く手段は何でしょうか。私の場合、ビルや住宅が密集しているところはシェアサイクルが多いですが、それ以外の場合は車です。 車はトヨタ・プリウスの30系前期型で、10年以上前に新車で買いました。ジジくさいと言われようが、当時はハイブリッドカーはかなり画期的でどうしても欲しかったのです。調べてみるとこの車は、部品を取り付けるだけでオートクルーズコントロールが使えるそうです。そこで実際に取り付けてみました。 プリウス30前期型の場合、オートクルーズコントロールのポ

          鉄塔・送電線を快適に見に行く

          空の上からパワーグリッド

          コロナはあらゆるものを変えました。例えば出張です。現場でしかできないことや人に会うこと自体に価値があることには移動を伴いますが、ちょっとした打合せや会議であれば大半はWeb会議で済むようになり、その回数は増える一方です。便利で効率的なんですけど、味気ないものです。 そんなある日の出張で使った飛行機から見えた送電線を紹介します。 今日は2022年2月のある日の羽田発伊丹ゆきの飛行機。 羽田から離陸して10分ほどで富士山南麓に到達する。送電線の下は点検と地絡防止のためにいつもき

          空の上からパワーグリッド

          甲信幹線293号

          山梨県における一般送配電事業者は東京電力パワーグリッドです。一般送配電事業者は全国を10に分割した各供給区域に1事業者しかなく、つまり地域独占です。 隣の長野県での一般送配電事業者は中部電力パワーグリッドです。しかし歴史的な経緯から、長野県には東京電力パワーグリッドや関西電力送配電の鉄塔・送電線が数多くあります。 今日は長野県と山梨県の間につながる東京電力パワーグリッドの甲信幹線です。 中央道小淵沢インターの料金所を通過してすぐの信号で右折、北に向かって走るとすぐに中央道と

          社名の由来

          弊社の社名は「あずみ電力送電部」です。 長野県で見た送電鉄塔があまりにも美しくて社名にいただきました。 今日は社名の由来となった送電鉄塔を紹介します。 女神湖から佐久の方へ抜ける途中、目の前に現れたその鉄塔の名は安曇幹線2号線No.112。自然環境の厳しい山岳地帯などで見られる烏帽子型鉄塔で、用地を贅沢に使うずっしりとした作りに特徴的な猫の耳のような表情が、周囲の風景に溶けていてあまりにも美しかった。 安曇幹線は長野県朝日村にある新信濃変電所から埼玉県小鹿野町の新秩父開閉