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甲信幹線293号

山梨県における一般送配電事業者は東京電力パワーグリッドです。一般送配電事業者は全国を10に分割した各供給区域に1事業者しかなく、つまり地域独占です。
隣の長野県での一般送配電事業者は中部電力パワーグリッドです。しかし歴史的な経緯から、長野県には東京電力パワーグリッドや関西電力送配電の鉄塔・送電線が数多くあります。
今日は長野県と山梨県の間につながる東京電力パワーグリッドの甲信幹線です。

東京電力パワーグリッド 甲信幹線No.293 2021年10月ごろに撮影

中央道小淵沢インターの料金所を通過してすぐの信号で右折、北に向かって走るとすぐに中央道とJR小海線をくぐり、セブンイレブンが右手に出てくる。その駐車場の脇に立つ鉄塔が甲信幹線No.293。住所で言うと山梨県北杜市小淵沢町で、ここから1kmほど西には山梨と長野の県境がある。
甲信幹線はその名の通り長野と山梨を結ぶ送電線で、元々は1920年代(大正時代)に長野県の梓川水系の水力発電所で起こした電気を横浜まではるばる200km以上に渡り輸送するために建設された。諸先輩方のwebサイトやwikipediaによると当時国内最高電圧で送電されたとのこと。
現在の甲信幹線は梓川水系の東京電力リニューアブルパワー竜島発電所から塩尻の開閉所を経由し、山梨県甲府市の山梨変電所までをつなぐ。その先横浜までの区間は一部短縮された上で御坂線・都留線・橋本線と分断されているとのことで、おそらく山梨県内の需要に対応するための送電線になっているのだろう。

東京電力パワーグリッド 甲信幹線No.293 こちらは2021年3月末ごろに撮影 まだ寒々としている


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