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福島幹線と野木線と八千代線

野木線と八千代線は双子鉄塔で福島幹線の下を潜ります。その双子鉄塔を見に行きました。2022年7月の話です。


福島幹線は500kVで新福島変電所から新古河変電所までつないでいる。言わずと知れた原発由来の電気を関東へ流し込むために作られた送電線だ。
新福島変電所~新いわき開閉所が山線、新いわき開閉所~新茂木変電所が中線、新茂木変電所~新古河変電所が里線と分けられているらしいので、この区間は里線。

福島幹線 茨城県結城郡八千代町粕礼のあたりから若番方向(北向き)
福島幹線 茨城県結城郡八千代町粕礼のあたりから老番方向(南向き)

福島幹線はどっしりとした安定感のあるいい鉄塔だと思う。

福島幹線 遠くに野木線・八千代線の双子鉄塔が見える
福島幹線と野木線・八千代線の双子鉄塔
茨城県結城郡八千代町大戸新田のあたり
野木線乙-19(左)甲-19(右)から若番(新筑波変電所)方向

野木線・八千代線は新筑波変電所から栃木県下都賀郡野木町の野木変電所をつなぐ154kVの送電線。起点も終点も同じなので4回線まとめて野木線でいいんじゃないかという気もするが、何か理由があるのだろう。

野木線甲-19 若番方向に向かって右側の脚には八千代線のプレートが付けられている
野木線甲-19 若番方向に向かって左側の脚には野木線のプレートが付けられている
野木線甲-19
若番方向に向かって左側の脚には野木線・右側の脚には八千代線のプレートが付けられている
野木線・八千代線どちらも1号線
野木線乙-19 若番方向に向かって左側の脚には八千代線のプレートが付けられている
右側の脚は撮り忘れた
野木線・八千代線の甲-19乙-19を背にして老番側20号鉄塔 上段が野木線で下段が八千代線
上段の野木線は双子鉄塔の内側・八千代線は外側につながる
野木線・八千代線の手前が甲-19で奥が乙-19
2本の鉄塔の内側の回線が野木線・外側の回線が八千代線
こうやってみると鉄塔の低さの割に154kVなのでガイシが長い


野木線甲乙19号鉄塔から1.5kmほど東に野木線13号鉄塔がある。
下段の八千代線から地中に引き下げがあり、道路の真新しい舗装跡をたどったら近くに新しくできた食品工場に着いた。

野木線13 地中への分岐は近くの食品工場につながっているようだ

東北方面では再エネ電源の開発が進み送電線が混雑している。その解消のための工事が始まっている。詳しくはこちらを。
2025年11月には福島幹線の山線No.10鉄塔に、これまでは南いわき開閉所に連系していた東北電力の相馬双葉幹線が直結する。南いわき開閉所には2027年ごろに新設される東北からの丸森いわき幹線が連系し、東北東京間の500kV送電線が2ルート化する。福島の原発由来の電気を流すために作られた送電線の役割が変わる。


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