かつてこんなに前のめりになってホーンテッドマンションに乗ったことがあったろうか?【ディズニー×謎解きレビュー】
ディズニーランドのホーンテッドマンション。みなさんはどのくらい「本気で」乗っていますか?
私はいつも、幽霊達の和やか雰囲気に癒されながらぽやぽやとなんとなーく乗っていました。謎解き体験するまでは。
そんなわけで今話題の、ディズニーランド謎解きイベント「ゴーストレジストリーに隠された13の謎」のお話です。いやあ、私のTwitterタイムライン界隈では「話題」なんですけども、一般的にはどうなんでしょう。分かんないなあ、教えて一般のひと…そもそも一般ってなんだ……(迷宮入り)。
公式特設サイトはこちら。
もともと謎解きは好きで、都内で毎年行われているような東京メトロの謎解きや都営線の謎解きはわりと参加するタイプなのですが、ついにディズニーランドでもそんな謎解きプログラムがスタートするとは!Twitterで見た瞬間に次のディズニーの予定が確定しました。
今回のテーマはホーンテッドマンション。ディズニーの謎解きだからといって、安直にミッキーとかミニーとかのキャラに頼らない感じが好きです。オタク心をどうすればくすぐれるのか、よく分かってらっしゃる。
ホーンテッドマンション、乗ったことがある方はお分かりの通り、「ディズニーの主要キャラがワイワイ出てくるアトラクション」ではありません。一部、ハロウィン~クリスマスの時期は、ナイトメアークリスマスのジャックなど、見たことあるキャラは出てくるんですが。
そういった「語られてこなかったストーリー」「見られてこなかった場所」に触れることこそ謎解きの醍醐味な感じがするので、謎解き第一弾としてホーンテッドマンションを選んでくれたのは私の中ではベストアンサーです。(第二弾もあったらいいなあ)
謎解きの中身とランド周遊【ネタバレなし】
ネタバレなしなんで、多くは語れませんが、ちょっとだけ。
まず、どうやって謎解きするのかというと、写真のような謎解きキット(パンフレット?)をディズニー内のお土産屋さんで購入します。(1,300円)
で、そこにある流れや説明を読んだうえで、キットにあるQRコードを読み込むと専用公式LINEが立ち上がるので、友だち登録して、トーク面で謎が展開されるって仕組みです。謎の回答もLINEのトークで打ち込みです。
2人で来ていたのでキットも2つ、LINEもそれぞれ登録しましたが、正解でしたね。
謎解き界隈ではあるあるなんですが、過去の謎で得た情報を活かして解く問題なんかがでてくると、LINEを何スクロールもして過去問題に戻らなければいけなくなります。2人で行くなら、1人が問題表示、1人が過去問表示とかして分担すると非常にやりやすい。「ノートやペンが必要」みたいなレビューも見ましたが、ギリいらないかなといった感覚です。
謎はLINEやサイトから得た情報だけで説くようなものから、自分の足でパークを周遊するようなものまであります。
パートがしっかり分かれているので、周遊パートで歩き回ったあとは昼ごはん、といった塩梅がちょうどいいんじゃないかなと思います。(解く時間は自由です)
そして周遊パート、意外とディズニーランドファンじゃないと難しいのでは?
どこからどこまでを「オタク」と形容していいのか、ディズニー沼は深すぎるので危険ですが、私はオタクってほどまではいかない、「にわかファン」くらいかなあと自負しています。
どこになんのアトラクションがあるのか、どんな見た目やどんな音がするのか、そこに行くまでどんなルートをたどればつけるのか、ぱっとイメージがつく程度。
周遊パートは「見た目」や「音」を頼りにヒントのある場所へ自分の足で向かわなければならないので、すぐにピンとこない人は結構難しそうな印象でした。少なくとも同行者の彼氏は全くピンと来ていなかった。
逆に「ディズニーの地図は頭に入ってて当然」という人には、周遊パートは簡単です。「あ……これはここだわ(笑)」とすぐ分かっちゃう感じは気持ちいいはず。私は彼氏にドヤれて楽しかったです(笑)。
もちろんディズニーオタクじゃなくても、家族や友だちとディズニーによくレベルでそのくらいマスターできている人もいると思います。そのレベルで全然OK!超詳しくなくても安心して臨める、ちょうどいいランド周遊でした。
周遊パートのあとは、これまでのヒントや謎の解き方を踏まえて最後のパートを解いていきます。ここは謎解き界隈らしい、最後にズルい仕掛けがあったな~という感じです。ネタバレにもならない程度のネタバレですが、謎は100%クリア以上、120%クリアというものがあります。最後まで粘って考え抜いたほうがいいかも。私は100%クリアでした!
謎解き後の一味違ったホーンテッドマンション体験
この謎解き、テーマであるホーンテッドマンションに乗らずして解ききれる内容なのですが、終わったら絶対に乗るべきです!むしろ、始める前に乗って、謎を解いて、終わったら乗るのがベストかも。私は終わったあとに2回乗りました(笑)。
謎解きイベントとは別に、ホーンテッドマンションの前やスタンバイ列にあるQRコードを読み込むと、今回謎解きに登場するキャラのストーリーが見れるページに入れるようになっています。
また、その上にある合言葉を特設ページに入力すると、各キャラに関するクイズが出てきます。
ネタバレは言えないものの、1つだけ。合言葉には大文字小文字の区別があるので、入力時気を付けましょうね!私は何度も間違えました(笑)。
このクイズ、謎解き結果やサイト内の情報で説くものではなく、「ホーンテッドマンションに乗って見えたもので」説くもの。初見はめちゃくちゃ難しいです。
ちなみに解けなくても大丈夫。3択のボタンをポチポチ押していくと、簡単に正解と解説が見れるようになっています。あくまでこちらは謎解きではないのでね。
ここで解説をよーく読んでおくと、今回の謎解きで登場するキャラクターの親近感がグッと湧きます。やっぱり全く知らないキャラの話を解くのと、バックボーンを知るキャラの話を解くのでは全然違うものです。
そんなわけでおすすめの楽しみ方は、
です。お時間に余裕があれば。
私は謎解き後にホーンテッドマンションに乗りましたが、それでも十分楽しめました。
タイトルの「前のめりになって」はまさにこのこと。クイズの答えをアトラクション中に探さなければいけないので、きょろきょろしながら、普段見ないような地面に置いてあるものなんかに注目して、必死にホーンテッドマンションに乗りました。
必死になってホーンテッドマンションに乗ったことなんてもちろんないので、これがまた非常に新鮮!スリルとか恐怖とかではない、ヒヤヒヤとかワクワクを楽しめるタイプのアトラクションだと思ってもみませんでした。
そのあとクイズの答えと解説を読んで、閉園前の最後の最後にもう一回ホーンテッドマンションに乗ったのですが、本当に解説に書いてあるものが置いてあって、ディズニーの芸の細かさに圧倒されました。
また、ホーンテッドマンションはもうキャラクターが全員死んでいるからこそ、ストーリーに出てきた生前の思い出の品なんかが、アトラクションにちょこんと置いてあると、なんか、、、思いを馳せてしまうのですよね。
この人はたしかに生きていたんだな、もう死んじゃったんだよな、未練はあるけどこの館でみんなを楽しませるために頑張っているのだよな、、、なんて。
「そこにたしかにいた人」の気配を感じて、うるっと来てしまいました。
そういうアトラクションじゃないはずなのになあ。
1つのアトラクションにこれだけ愛着持って、新しい見え方ができるようになった時点で、この謎解きは大成功と言えるでしょう。ほんと、全部のアトラクションでやってくんないかなこの催し。
ホーンテッドマンションの謎解きは2023年3月31日まで。いつもと違うディズニーを楽しんでみたい人はぜひ。