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高校生の私が、先生と付き合った話6

彼氏とどんなに連絡が取れなくてもまともに会えなくても、それまで【別れる】という選択肢はありませんでした。
でも鈴木先生への気持ちに気付いた時に初めて『もう別れなきゃ』と思ったのです。


わたしは携帯を手に取り、メールを打ちました。

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別れてください。
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しかしすぐに送信ボタンを押すことはできず、ぼーっと携帯の画面を見つめました。


つらいこともあったけど、楽しいこともたくさんあったなぁと彼と過ごした時間を思いました。


さっき打ったメールに付け加えました。

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別れてください。
今までありがとう。
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その日の夜に彼から返信がきて、そこには「分かった。さよなら」と書いてありました。
その文章を読んだ瞬間にわたしは解放された気がしました。

堂々と人前で言えるものではないけど、自分の胸の中では堂々と「鈴木先生が好きだ」と言えるようになったのです。
それだけでわたしにとっては大きな一歩でした。




とはいえ、まだ恋愛経験もほとんどない高校生のわたしはこの選択に後悔はなかったけれど、「彼氏と別れる」という経験をした直後は、なんだかセンチメンタルな気持ちになることもありました。
ひとりきりになった時などに、ふと涙が出てくることがあったりしました。


GWが明け、学校へと歩いているときに美香子に彼と別れたことを伝えました。
美香子には彼とのことをよく話していたので、「勇気出したんだね」と言ってくれました。
詳しいことは聞いてはきませんでした。
いま思うと美香子は、わたしが鈴木先生が好きなことに気づいていたのかもしれません。


学校に着いてから、真由と遥香にも同じように伝えました。
ふたりはとても驚き、「なんで急にそうなったの?!」とわたしが別れようと決心したきっかけがきになったようでした。
その場では「もういいかなと思って」と適当に返事をしてしまいましたが、このふたりにもいつかちゃんと知ってほしいなと思いました。










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