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【書評】これからの本屋読本
本屋の業態から、本屋の始め方、これからの本屋について書かれている本。
内容はエラく濃い。
全部はまとめ切れないので、本屋の可能性を示している店を上げたいと思う。
詳しく知りたい方は第6章「本屋と掛け算する」を読んでほしい。
いま、商圏のすべての人を対象にすると、逆に無色になってしまい、誰からも求められない本屋になってしまう恐れがある。
ターゲットを一度ある程度絞り、店のカラーをはっきりさせることで、逆にふだん本屋に足を運ばない人にまで、あらためて間口を広げていける可能性がある。
1.誠光社
京都にある自宅兼書店のお店。
店舗内ギャラリーやトークイベントなど、書店以外の活動も盛んに行っている。
本書の後半で書店をオープンするまでの話が載っているので、参考になる。
(事業計画書や開業資金など)
2.Cats Meow Books
猫本専門店。
「猫好き」にターゲットを絞った、ジャンルは狭いが間口は広い書店。
3.本屋 B&B
著者が経営している書店。
店内でビールを飲むことができる。
複数の収入源を用意することで継続させるビジネスモデル。
北欧家具のメーカーとも提携しており、1点物の家具を買うこともできる。
4.弐拾dB
平日23時から27時までの4時間のみ営業している本屋さん。
診療所の居抜き物件で、雰囲気がとても良い。
5.森岡書店
週替わりで1冊の本を売っている書店。
海外からも客が訪れ、ファンとの交流の場所となっている。
本屋とギャラリーを組みあわせたビジネスモデル。
最後に、印象に残った一文があったのでメモしてみた。
江戸時代の日本において、仕事にはお金を稼ぐ「かせぎ」と、社会のために務める「つとめ」のふたつがあり、それぞれだけでは半人前、両方できてこそ一人前といわれたという。
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