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観たもの、聴いたもの、読んだもの(2023.01~05)

01.小説

01.方舟

SNSで推されていた推理小説。
カウントダウン付きの密室殺人なのだが、オチが凄い。
設定はツッコミどころも多いのだが、最後まで読めば無問題。
映画で言ったら『SAW』の1作目を観た時の衝撃。
終盤は布団の中でプルプル震えて、読み終えたあとは興奮して眠れなかった。
とりあえず気になったら読むべきである。
2,000円分の価値はある。

映画化を是非ともお願いしたい。
問題は、舞台が地下の施設なので絵面がかなり地味なこと。
(『CUBE』みたいに低予算でも監督の腕によっては化けそう)

02.ナミヤ雑貨店の奇蹟

全世界での累計部数が1200万部を突破した作品。
東野圭吾は学生時代に好きでよく読んでいた。
感想としては、よく出来た児童文学をベテラン作家がチューンナップした感じ。
話の伏線の貼り方と回収の仕方は見事。
群像劇なのだが、個人的には第四章の「黙禱はビートルズで」が良かった。
ビートルズの解散ライブと家族の離散を照らし合わせてるのが上手い。
「Get Back」を聴きながらだと深みさがさらに増すと思う。
この話だけは2回読み返した。

03.永遠も半ばを過ぎて

詐欺師と写植打ちが、幽霊の書いた原稿を出版社に売り込む話。
タイトルは「とわもなかばをすぎて」と読む。
自分はずっと「えいえんもなかばをすぎて」と読んでいた。
軽快な文章と作者の感性を代弁させたキャラが魅力的。
YouTubeで本編の切り抜きを見て興味を持った。

VHSしか見る方法がないので、ガマンできず原作をKindleで買った。
いつか映画本編を見てみたい。

02.映画

01.RRR

説明不要のインド映画。上映時間3時間。
バーフバリのS・S・ラージャマウリ監督最新作。
観るエネジー飲料にふさわしいエネルギッシュな内容。
最近のハリウッドを観て「映画は死んだ」と思っていたが、ボリウッドを観て考えが改まった。
途中、意味もなく涙が溢れて自分でも困惑した。
今まで映画のBlu-rayを買ったことはないが、この作品は買うと思う。

02.グラントリノ

自分の中でイーストウッドブームが来ており、この作品を観た。
タイトルのグラントリノに様々な意味が込められているのが凄い。
朝鮮戦争に行って、アジア人に複雑な感情を持った主人公が、自分の勤めていた会社(フォード)をトヨタに駆逐され、息子がトヨタのディーラーでランクル乗りという設定。おまけに近所にアジア系移民が引っ越してくる。
昔のアメリカの象徴がグラントリノで、これからのアメリカをアジア系移民に継承していくというシナリオが素晴らしい。
テーマもわかりやすいし、徐々に考えを変えていくイーストウッドが良い。
久しぶりに名作と言える作品だった。

03.ミリオンダラーベイビー

こちらもイーストウッド。
中盤までボクシングのサクセスストーリーだが、終盤はまさかの鬱展開。
尊厳死とキリスト教のテーマはわかるけど、ヒロインの境遇が悲惨すぎる。
持ち上げてからの落とし方が本当にエグい。
良い作品だと思うけど、最後もジメジメとしたラストで個人的には好きになれなかった。
キリスト教じゃないと、尊厳死の重みは共感しづらいかもしれない。

04.アメリカンビューティー

中年の危機の結果、崩壊する家族を描いた作品。
「明るいアメリカが全てじゃない」というアメリカンニューシネマ。
娘の同級生に恋して、急に筋トレを始める親父が良い。
仕事を辞めて無敵感を出すところとか、コメディチックな部分が面白かった。
ラストのアンジャッシュのコントみたいな勘違い死は、正直笑った。
テーマは重いのに、妙に明るい雰囲気が不思議。

05.ハングオーバー! 消えた花婿と史上最悪の二日酔い

知り合いの2人が面白いと言っていたが、そこまで笑えなかった。
外国のコメディは、ツボにハマる人とハマらない人でキッパリ別れると思う。
2日酔いで失った記憶を辿る話なのだが、真相がかなり雑。
ホテルの中にいる虎の正体とか、消えた花婿の居場所とか。
ただ、3人のキャラは序盤から立っていたので、キャラ作りの参考になると思う。

03.ドラマ

01.どうする家康

大河ドラマ。
家康が地元出身なので応援しているが、正直面白くない。
信長や秀吉、武田信玄は良いキャラしているのだが、主人公に共感を持ちづらい。
ナヨナヨ系の家康が、立派な人間になるまでの成長劇を描きたいのはわかるが、15話経っても覚醒イベントがないのは残念。
恐らくジャンプ連載だったら打ち切られてる。

04.マンガ

01.ただの飯フレです

Twitterで冒頭を読んで購入。
飯だけを一緒に食べる飯フレの話。
都会の孤独を埋めるのには、こういう関係も大切だと思う。
SNSの普及と反比例して、人々の孤独感が高まっているのは悲しい現象だと思う。
気軽な人間関係が構築しづらい時代だからこそ、共感を得られる作品だと感じた。

02.新しい君へ

女子高生が高校教師を誘惑する破廉恥マンガだと思ったら、ループ要素が追加された『20世紀少年』だった。
特に面白いわけではないのだが、ヒロインの健気さに持って行かれた。
でも、ガスマスクしたサラリーマンが都会にウィルス散布は、いくらなんでもネタが被り過ぎだと思う。

03.鍋に弾丸を受けながら

世界を舞台にしたグルメ紀行マンガ。
危険地域での食レポ体験が斬新。
主人公は男なのだが、二次元の過剰摂取の影響で、全ての人たちが美少女に見えている。
グルメのレポートが非常に上手く、食のために海外旅行をしたくなる。

ブラジルのオレンジジュース
ブラジルのオレンジジュース

このオレンジジュースが気になって仕方ない。
一瞬自分がビタミン欠乏症でも起こしてるんじゃないかと思った
この喩えが秀逸。
食の雑学や旅の思い出など、ただのグルメマンガで終わっていないところが良い。
難点は1冊1,000円近くするところ。

05.アニメ

01.ふしぎ駄菓子屋 銭天堂

『週刊ストーリーランド』の謎の老婆シリーズの現代版。
子供向けなので、オチはそこまで残酷ではない。
筋トレする時に、タブレットで見ている。
話がマンネリ化するタイミングで、銭天堂のライバルが出てくるのが良かった。
ただし、見た目が幼女で声がBBAというエグい組み合わせ。
(見た目とのギャップがすごい)
しかも、営業妨害が強盗や誘拐などの犯罪レベル。
個人的には第3話の『ホーンテッドアイス』の強メンタルOLが好き。

02.機動戦士ガンダム水星の魔女

詳しくは以下の記事に書いたが、現在2期が放映中。
スレッタの洗脳具合が明らかになってから、面白さが加速している。
ロボットの戦闘よりも人間関係を追う方が面白い。

03.ぼっち・ざ・ろっく!

流行っているのでアマプラで視聴。
ストーリーは薄いが、キャラの掛け合いとか主人公の内面が面白い。
『けいおん』はハマれなかったけど、こちらはハマれた。
劇中歌もiTunesで買った。
筋トレのお供に本編を2周くらいした記憶がある。
好きなキャラは、アル中のきくりお姉さん。
中島らもっぽいところが良い。

04.地獄楽

ジャンプ+で最初から最後までリアルタイムで読んでいた作品。
『ハンターハンター』の暗黒大陸編を先にやってくれた感じ。
序盤はやっぱり面白い。個人的には上陸してから島の全貌がわかるまでがピーク。
主題歌は東京事変なので、個人的には満点。
中盤以降は賛否分かれると思う。

05.江戸前エルフ

マガポケで読んでいた作品。
日常系でたまに江戸の知識を教えてくれる。
アニメはかなり気合が入った出来になっていて驚いた。
ED曲が良かったのでiTunesで購入。
高耳神社のステッカーをグッズ化して欲しい。

江戸前エルフ

徳川幕府の江戸だけあって、三つ葉葵要素があるのがグッド。
この作品、何気ない小物に作者のセンスが光っている。
カエルせんしゃ、とか。

06.ヴィンランド•サガ

面白いけど話の進みが遅い農業マンガ。
元はヴァイキングの話だったのに、農業や哲学の話に変わってしまった。
マンガは全巻持っている。
テーマが大きくなり過ぎて作者が畳めるか心配。
今回のケティル農場編も好きなんだけど、話が全体的にヘビー。
トルフィンが蛇と戦うシーンはやっぱり熱かった。

06.音楽

01.たとえばの話

『永遠も半ばを過ぎて』の主題歌。
BONNIE PINKは『るろうに剣心』のEDの曲しか持っていなかったが、PVを見て久しぶりに購入。
作品は詐欺話がテーマなので歌詞の「たとえばの話」というのがマッチしているのが面白い。

02.おどる ひかり

『江戸前エルフ』のED曲。
Galileo Galileiっぽいのだが、歌詞が本編にマッチしている。
長命のエルフが、短命の人間を思う歌詞だと解釈すると結構エモい。

季節はまた巡るけど
僕はさ 変わらないでここにいるよ

この辺の歌詞は本編を読み進めていくと段々と沁みる。
エルフは江戸時代から色々な人を見送ってきたのだろう。

03.Around The World

YouTubeのオススメで再生されてハマった曲。
洋楽だと思い込んでいたら、邦楽であることに今更気づいた。
PVがPlayStationのカルトゲームみたいで好き。
特に謎ロボットの中のカエルが跳ねてるところがお気に入り。
アジアンテイストと洋楽っぽさが混じったところはAround The Worldという曲名に相応しいと思う。
あと、ゴダイゴの『モンキーマジック』とアーティスト名が関係しているか気になる。

04.可愛くてごめん

MADの影響で本家の曲も買った。
多分北のアナウンサーVer.の方がリピート再生している。
歌詞がウザいのだけど、癖になる曲。
崩せない前髪 くしでといて
という歌詞で薄毛を気にしている自分は反応してしまった。

05.転がる岩、君に朝が来る

『ぼっち・ざ・ろっく!』の最終話で使用されたアジカンのカバー曲。
主人公の声優が歌っている。
アニメのラストが良かったので、そのままiTunesで購入した。
アジカンは有名な曲しか知らないけど、改めて聞くと良いバンドだと思う。

以上である。
今年は意外と豊作な気がする。
2023年度後半にも期待したい。

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