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【水星の魔女】はじめてガンダムを観た

初めてガンダムを観た。
学生時代にガンダムDXやガンプラは作っていたが、アニメをしっかり見るのは初めてだった。
(ガンダムファーストは途中で挫折した)
観た作品は最新作の『水星の魔女
理由はAmazonプライムで無料だったのと、SNSで話題になっていたから。
以下は感想。

01.百合SF

まさかのガールミーツガール。
SF業界では百合SFが盛り上がっていたが、ガンダムにも取り入れられていたことに驚いた。
伊藤計劃先生が生きていたら、歓喜の雄叫びを上げていたに違いない。

水星ってお堅いのね

の破壊力はシンプルに凄い。1話目で方向性を示してくれた。
あと、ハリウッドのLGBT要素と比較すると、日本のアニメの方が同性間の関係性が丁寧に描かれており、押し付けがましくない気がする。

別の作品になるが、昨年話題になった『リコリスリコイル』では、
黒人・ゲイ・障害者という3要素を1人に盛り込んだキャラがいて衝撃を受けた。
これは世界進出を意識した作りかもしれないが、作品の雑味にならない程度の要素だったので、上手いと感心した。
ガンダムに関しても、契約上の婚約者みたいな関係性からスタートするので、オタクに媚びたイチャラブじゃないのは良かった。
(夕方5時アニメだし)

02.ガンダムに惹かれない

完全に個人の好みなのだが、ガンダムのデザインはピンと来るものがなかった。
見た目はシャープでSF要素も盛り盛りなのだが、カッコイイと思う気持ちが湧かなかった。

やはり自分はマシーネンクリーガーのような薄汚れたロボットが好みだ。
あとはチューブ1号みたいなレトロ系。
アニメでガンダムの活躍を見ても気持ちは変わらなかったので、嗜好の問題だと思う。
理由をうまく言語化できないのだが、同意見の人がいたら教えて欲しい。

03.ママのヘッドギアが気になる

ママ

この人のヘッドギアのインパクトが強すぎる。
真剣な話をしていても、すごい違和感を感じる。
『犬神家の一族』のスケキヨからインスパイアされているのだろうか。
ガンダム文化がよくわからないが、未来のファッションの一部なのだと呑み込むことにしたが、是非とも納得する理由を出して欲しい。
(できれば鶴見中尉みたいに深みのあるエピソードが)

04.決闘が多い

敵国とガンガン戦争する話だと思っていたら、話の中身は模擬戦等を中心とした学園モノだった。
最初の印象はFF8のバラムガーデン。
近未来的な校舎で生徒たちが軍事訓練を積みつつ、学園生活を謳歌する。
辺境の地からやってきた主人公は、新しい環境に戸惑いつつも圧倒的な戦闘力で学園内の地位を上げていく。
あらすじは少年マンガにありがちな王道展開とも言える。
1戦目で学園最強を倒す辺りは、近年流行りのなろう系インスパイアかもしれない。
ただ、序盤はやたらと決闘シーンが多く、似た展開が多いように感じた。
(トラブルがあると決闘で話を前に進める)
面白くなってきたのは、7話の株式会社ガンダムの設立に向けた辺りで、このパートから流れが変わった。

ガンダムの技術を医療に役立てたり、スポンサーを募るためにプレゼンするところは本宮ひろ志のマンガ感があって面白かった。
自分の目標のため、父親に頭を下げるシーンはベタだけどグッと来た。
この作品、スレッタよりもミオリネの成長が分かりやすくて好きだ。
部屋がごちゃごちゃなのに、トマト園は綺麗だったりと、人物描写が丁寧で作り手の思い入れを感じる。

05.不穏なストーリー

全体的に不穏感漂うストーリーで、悪い予感が常にあった。
ママはヘッドギアかけた不審者だし、スレッタもママに洗脳済みっぽい挙動が怖い。

ガンギマリ・スレッタ

EDもいきなりガンギマリの顔に変わるのが怖い。
ウォーリーを探さないで』を思い出した。
あと、主人公の乗ってるガンダムは人の魂が搭載されているっぽく
『エヴァンゲリオン』『ぼくらの』のようなハードな展開をうっすらと予感させた。
正直言うと、終盤にかけて人間的に成長するミオリネと、根源的なヤバさが露呈し始めるスレッタがハッピーエンドに収まる流れが思いつかない。

06.YOASOBI最高

「YOASOBI 最高! YOASOBI 最高!」
「オマエもYOASOBI最高と叫びなさい!!」
iTunesで購入して以来、毎朝通勤電車で聴いている。
純粋にメロディが気持ちいい。
シーズン2もこのOPを所望する。

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