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【シン・ニホン】落合陽一×安宅和人「日本再生を考える」をみて/鍼灸の社会参画/#1

東豪です。今から5年前の2015年から、通信制の大学院に4年間通うことになり、論文の書き方に悩みに悩んでいた。


僕は、何かできないことに遭遇したときには、これまで自分が経験してきたであろう体験の中に、新しく取り組む分野に通じる同じ思考の型共通する体感を探すことにしている。


しかしながら、である。論文の書き方に関しては、これまでの経験値の中から全くもって思考の型も共通の体験も導き出すことができず、四苦八苦していた。


四苦八苦している中で、なんとか活路を見いだそうと、これまで読んだこともないようなジャンルの本を読んだり、これまで見たこともないようなサイトを調べたりしている内に出会ったのが、今や時の人である落合陽一くんである。



落合陽一くんに助けられた話

落合陽一くんの感覚的かつロジカルな考え方には、ずいぶん助けられました。僕がこれまで言語化することができなかった感覚的な要素を、僕にとっては的確に表現し、分析の仕方・情報の整理の仕方・抽象化の仕方など、論文の書き方にはダイレクトに影響した。同じ1987年生まれとは思えないすごみは、一ファンとして純粋に応援したい。


そんな落合陽一くんの言語化に触れたいと思って、本や動画を見ていた中で、WEEKLY OCHIAIは非常に勉強になった。


シーズン2の第一回目の放送には参加もしてみた。テーマが東洋についてだったので万を持して参加してみたものの、会話のテンポの早さについていけなかった。


【シン・ニホン】落合陽一×安宅和人「日本再生を考える」をみて

さて、ここからが本題である。タイトルにもある【シン・ニホン】落合陽一×安宅和人「日本再生を考える」をみた。


本編では、日本経済の行く末・課題についてや、新型コロナが蔓延し、経済・教育活動がストップしている状況について、吉ととらえるか凶ととらえるかなど、非常にバラエティ豊かなものだった。特に、教育に関する内容は、前向きなものであると感じたし「誰に・何を・どう伝えるか」ということについて大切に考えていらっしゃるように感じました。例えば、内容のみならず本の表紙やサイズを調整することで、読み手に伝わりやすいように考えていました。


内容として興味深かったのは、軍事教育ベースの日本の教育システムからの脱却が、学校へ通わないで勉強するコロナ環境下においては有用に働くのではないかという希望的観測について。また、かつてペストが流行したヨーロッパいおいて、避難のため疎開したニュートンが、ニュートン以降の世界を変える様なクリエイティビティな発見をいくつもしていることから、コロナ環境下で屋内にこもることで、実はたくさんの天才が産み出されているのではないかという仮説が建てられたことである。


なるほど同意。


また、教育の観点ではもう一つ、子供の教育だけではなく、子供の親に対するモノコトの考え方を教育していく必要性を説いた。つまり、子供の生活環境について多く影響を与えるのは、その子供らの両親である。だから、我々親世代を含めた教育をしていくことの重要性を説いていた。





そんな中で、まずはこのコロナ環境をどうしていくべきか、そんな話題まで挙がった。もちろん換気・手洗い・消毒・マスクなどの基本的な衛生環境を整えることもさることながら、ある意味で、我々が地球に住む生物として、そもそも人間とは、生き物とはという、人間生活の原点を見直すところに来ていると述べていたところは、非常に共感した。


また、生命力が強いものが生き残るという現象が、コロナ環境下において明らかになっており、生命力を高めるために、よく寝て・よく食べて・適度に運動するという、至極当たり前な、しかし、見落としがちな点が、実は重要であるというところも、非常に共感を覚えた。


我々、鍼師の立場からみると、このような考え方をお持ちの方がいて下さることがありがたく、感謝するとともに、外的要因だけではなく、日常生活や人間そのものの生命力といった内的要因に視点が向くような考え方が、当たり前の世の中になるように、我々も努力しないといけないなと思いました。


生命力を高めるには、鍼治療は有効です。しかしながら、コロナの様な感染症を罹患してからでは、現状、施術者の感染もあるため治療に当たるのは難しいでしょう。一方で、まだ元気な方が感染しないように、あるいは感染しても症状が軽く済むように、事前に生命力を高めるために鍼治療しておくことは非常に有効だと思いました。


さて、今回は少し長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます。是非、お時間のあるときには【シン・ニホン】落合陽一×安宅和人「日本再生を考える」も見てみて下さい。非常に、よい内容になっています。


おまけで、本編の後半には、子供の教育方法の喩え話として鍼治療が使われていました!このような方々にも鍼治療は認知されていて、ありがたいなと思いました。


「子供の時分にはわからないけと、大人になってハッと響く、未来に効く鍼(言葉)をうたなきゃならん!」と話しており、なるほど~、我々の日常の鍼治療にも、未来に効く鍼をどうしたら実践できるか、そんな発想のヒントもあり、これからも学び発信していかにゃならんな~と思いました。


ではまた。


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