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31. 言語の必要性は時代と共に変わっている

30年の人生で3ヶ国語を話せるようになった。

いまのところ、日本語を使うのは本を読むときと家族と話すとき。それ以外は99%スペイン語なので、頭も基本的にスペイン語で思考をたどっている。

とはいえ、やはり母国語が私の脳を18年間支配した影響か、外国語は母国語には勝てないのだと思う。

個人的に日本語で読む方が頭にきちんと入り、全体感を観れるので記事や本は全て日本語で読む。英語で読むことに慣れてないからだと思うが、英語やスペイン語で読むと端端は理解できるものの、全体像が見えてきづらい。やはり勉強不足かなと思う。

ただ、このご時世、無理して時間をかけて外国語で無理やり読んでいくのも絶対必須ではないので、1ヶ月900円程度なら、翻訳記事を日本語でしっかりと読んだ方がいいかなと思い、クーリエジャポンを購読することにした。

1週間ほど読んでいるのだが、今のところ自分の興味があるテーマや記事が多く、非常に満足している。

きっと(老後が来るまでは)人生最後になるだろう、1日中自分のことをしていられるダラダラ生活を送っているのだが、毎日朝起きたら半開きの目でコーヒーを作り、それを飲みながらクーリエの記事を読んでいる。

クーリエだと世界中の記事が翻訳されるとはいえ、偏りがあると思うので英語やスペイン語の記事をピックアップしてくれるFlipboardも活用して海外の記事を読み漁っている。

やはり今の技術はすごいのだ。

外国語を習得する必要性を一蹴してしまうほどの翻訳機能がグーグルにあったり、これだけ世界の記事を、素早く手に入れることができるのも、今だからできる。

昨日YouTubeのホリエモンチャンネルを観た。テーマは言語とは全然関係がない「ベーシックインカム」についてだったのだが、そこで携帯の音声執筆機能の話が出て、結構難しい日本語もすいすいと音声を文字に直している小さな携帯が素晴らしい勝利者のように見えた。

そのあと私も日本語やスペイン語でケータイに話しかけていたりしたのだが、やっぱりiPhoneの音声機能とサムスンの音声機能では、確実にiPhoneの方が数倍すごい。(暇だとこんな実験もできる笑)

メキシコ人彼氏の甥っ子が、この頃英会話スクールに通い始めた。実は22歳なのだが、
高校を卒業していない。いざこざがいろいろと過去にあったらしく、高校は途中でやめている。なぜ英会話スクールに行こうかと思ったのかと聞くと、将来アメリカに行きたいそうだ。

アメリカビザを取るためにいろいろと手配をしていた時期がある。その時に知り合いに言われたのは「英語を話せるメキシコ人はビザをもらえない可能性が高い」ということだった。そもそも英語がそんなに喋れたら、滞在許可期間が切れても、居座るつもりでしょというのがアメリカ大使館の考えだという。
まあ、それもそうだよなと納得してしまったのだが。

以前の会社でも、通訳として雇われている人の中には、完璧にGoogle翻訳機能からコピペをしている人もいた。(彼らが訳すよりもグーグルが訳してくれる方が何倍も正しかったりするんですけど、それも困った)
それができるくらい、「言語」の使用/活用方法が全く違うご時世になったのだとしみじみなのだ。

日本にいて、日本語を100%使っていると感じることも少ないかもしれないが、今後外国語を学ぶ意思がある人は、将来的にどういう風に活用したいのかを見据えてから、学習を始めた方が、効率がいいかもしれない。

ただ、喋れる、ただ分かるだけでは、テクノロジーには太刀打ちできないからだ。

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