木彫りの猫製作プロジェクト②(研究計画・製作計画)

木彫りの猫をつくるために、まずは計画を考えていきます。

今回のプロジェクトでは2つの計画、研究計画と製作計画をたてる予定です。

1. 研究と製作

ちなみに、そもそもなぜ研究をするのかというと、研究をふまえて製作の方向性を決めるためです。
どうして方向性を定める必要があるのかというと、「木彫りの猫」と言っても、そのままでは概念が広すぎて、具体的にどういう猫をなぜ、どう作るのか、わたしの目的が定まらないからです。

つまり、明確な目的がないまま適当な木彫りの猫ちゃんが生まれても、生まれた意味が無いことになるので、それではかわいそうだからね。という思考です。

全ての存在自体に意味はありませんが、それを問い続けることに意味があるのです、という旨のことを500年くらい前のフランスでデカルトが言っていた気がします。

なので、まず木彫りの猫ちゃんの存在に問いを立ててあげる、それがこのプロジェクトにおける研究の趣旨です。

……難しいこと抜きで端的に言うと、現物を作ること(製作)と理論を作ること(研究)、両方やるほうがきっと面白いし、好きなので!っていう個人的な嗜好から来ています。

前置きが長くなりましたが、そういうわけで、まずは研究計画をたてます。
研究計画では、どのような問いを立てるのか、研究の方向性を決めます。

2. 研究分野

最初に、研究分野を決めます。
研究するといっても色んな分野がありますので、木彫りの猫ちゃんをどの分野をベースに掘り下げていくのか、ということを決めようと思います。

分野って、思いつくだけでもいっぱいあります。
化学、医学、哲学、物理学、地政学、天文学……などなど。
どの分野にしましょう……。
(最初から決めてるので、実は悩んでないんですけど。)

今回は、「隠秘学(おんひがく)」をベースに木彫りの猫ちゃんについて研究しようと思います!

というかこれがやりたかった。
木彫りの猫か隠秘学かどっちがメインだ!?ばりにやりたかった。隠秘学……♪

専門という訳ではありませんが(むしろ素人)、楽しかったらいいんです。

ここで隠秘学とはどういう分野か、知らない人が大半だと思うので(なにせ随分昔に分裂して滅びたカビの生えまくったような古い時代の学問ですから)、研究の前に私自身の復習も兼ねて、少し説明を残しておきます。

3. 隠秘学とは

隠秘学は西洋発祥で、その名前は分野の日本語訳の1つです。

残念ながら隠秘学の説明がWikipediaに無かったので、同じ訳語の「神秘学」のページを載せておきます。
(まだ研究計画の段階なのでウィキの引用でも許してね。)

神秘学(しんぴがく)は、オカルティズムまたはオキュルティスム(仏: occultisme、英: occultism、独: Okkultismus)の日本語訳の一つである。オカルト主義、隠秘学(おんひがく、いんぴがく)、玄秘学とも。Geheimwissenschaft の日本語訳でもある。
オカルティズムは、本来は占星術、錬金術、魔術などの実践を指し、これらを occult sciences (オカルト学)と総称することもある。一般的には、オカルティズムの語は近代の西洋神秘思想、秘教的メイソンリーなどのある種の秘密結社、魔術結社などの教義、世界観、知識体系やその実践などに適用される。

(Wikipedia  「神秘学」の頁より  2021/4/19  22:48)

隠秘学の歴史はとても古いです。

なんせ占星術、魔術、呪術ときたら紀元前まで余裕で遡ります。(カビ臭いどころじゃない……。)
錬金術も聖書に登場するくらい古い。この辺は元素を発見だとか、後の化学として現代に残る有名な功績も多いです。

これらが体系立てて整理され、総括的に研究されるのがだいたい200年前くらいの西洋。
(エリファス・レヴィの功績を体系化の目安としています。)

隠秘学は主に占星術、魔術、錬金術を対象とする分野なので、後の天文学や気象学、薬学、医学、化学、哲学の祖のようなものと考えればわかりやすいです。

その時代はまだ限られるほどしか元素も発見されていなくて、そんな不完全な西洋科学の時代の、現象を思想で繋ぎ合わせたような隠秘学の理論が好きです。複雑だし難しいけど。

ということで、そんな隠秘学上、木彫りの猫ちゃんの式は次回の研究でどのように仕上げられるのでしょうか。
やった事ないのでどうまとまるかわかりませんが、楽しみです🪵🐈🪄

4. 製作計画

忘れそうだった製作計画。
これもここでやるんだった。

製作計画としては、木彫り初心者なので基本的な彫り方の練習をしてからやろう!というのがざっくり計画している所です。

あと、細かいところでは、今回は隠秘学に沿って実施するので、実践的には縛りというか、儀式的な決まりがあったはずです。

それも研究の際に併せて、製作までに調べておこうかなと思います。

たしか、「道具は必ず2式ずつ揃えなければいけない」とか、「1人か3人でしなければならない」とか、「何曜日の何時にするとよい」とか、色々あった気がします。

特に覚えているのは「片方は靴を履いて、もう片方は裸足でなければいけない」ですね……なんの儀式の時の決まりかはわすれましたが。

サラリーマンが木彫りの猫ちゃんをそんな感じで作ってるのを想像したら面白くないか……?
うん!  めっちゃ面白いと思うので、これからやります。

楽しそうだったらみんなもまねしてみてね!🪵🐈🪄


>>次回
      木彫りの猫製作プロジェクト③(研究・イケニエ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?