こどもだった ときみたいに
(「くりかえして くりかえす」の続き)
燃えた
耐える 耐えない の理性が間に合わない
沸点
気付いたら身体が
我を忘れて
それが怒りの生まれ方
先刻まで手を差し伸べようかと考えていた者どもに、刃を向けた
1発 2発
全身の力を込めて
喉が文字通り裂けるくらいに叫んだ
「うるせえんだよ!」
陳腐な言葉
には
陳腐な言葉が返ってくる
「あッ、すいませーーン 」
」」」」
「「「「
自分のしたことに強烈な自己嫌悪に陥りながらも、仕方なかったんだと思う気持ちもあった
その全てが、自分と自分の部屋で繰り返される観客のいない喜劇であり、人生リセットボタンを押す絶好のタイミングは 今
語られず観測されない出来事は歴史に残らず
死ぬ思いをしても死んだらなかったことになる
憐みの生まれる余地のない、純度の高い悲しみの素
全てを無意味に感じる前にこの出来事について記すのはもう止めにしたいと思う
今日も叫び声が響く
完
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