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【電子書籍チャレンジ】もう戻ることはできないのかな。純粋に読書を楽しめていたあのころに。

友達が少なく、自分の殻に閉じ籠もって
妄想の世界で生きてきた私は、
そんなこどもの大多数と同じく
本を読むのが好きだった。

本を読んでいれば、
読んでさえいれば
クラスでポツンとしている「浮いた存在」から
ただの「夢中で読書をしている人」になれる。

だから、
本を読むのが好きだからというより、
自分の気配を消すために、本を読んだ。

よく学芸会で、木の役とかで
人がいるんだけど背景の一部扱いになってる…
みたいな感じて、
「そこにいる人」から
「空間や景色の一部」になろうとしていた。

そこに存在するけど
お互いに干渉しなくてすむように。

話しかけられるリスクも限りなくゼロに近い。
この頃から私のリスク管理は完璧だった。

そんな不純な動機から本を読み始め、
読んでるうちに楽しくなり、
また読みたい。
もっと読みたい。
もっともっと読みたい。

本を読んでいるとまわりが気にならなくなり
落ち着いて集中できるようになった。

そのうち
文字を読まないと落ち着かない、
読んでないとひとりぼっちがばれちゃうと
妙な自意識過剰を発動。

気がつけばかなり重度の
活字ジャンキーになっていた。


◯このモヤモヤの正体はなに?

最近は執筆ばかりで全然読めてなかったので、
久しぶりに本を読んでみた。


なぜだろう…

読みたかった本なのに、
楽しみにしていた本なのに、

読んでも読んでも
ページをめくってもめくっても、
まったく頭に入らない。


◯なんで書こうと思っちゃったんだろう!

電子書籍を書くと決めてから
全ての本がライバルみたいな感じに
なってしまった。

こういう風に書けばいいんだな
この表現はいいな
このタイトルは先に使われちゃったな

そんな事ばっかり気になって、
今までのように純粋に読書を楽しめない。

マッサージを習いたいと思うと、
自分がお客さんとしてマッサージをしてもらってても
押す場所とか力の加減とか
技術ばっかり気になって
純粋にマッサージで癒されなくなるように。

それと同じようなことなのだ、たぶん。


◯そこに覚悟はあるのか

Kindle本のカテゴリー別のランキングページを見にいった。

とてもじゃないけど、ここに私の本が並んでいるなんて想像がつかない。

すごい人たちのすごい本と並べられて
発売されるということ。

そして、
そんな本と比較されてしまうということ。

ただの主婦が書いた本にどれだけの価値があるのだろうか。

私が書くことに果たして意味があるのだろうか。

頭の中は同じようなところをぐるぐる回っている。

このモヤモヤは産みの苦しみなのか。
電子書籍を発売した友人達はじめ、
みな、誰もが経験することなのか。

ここを乗り越えた人だけが
たどり着ける境地があるのだろうか。


◯読み手から書き手に立場が変わるということ。

noteやTwitterに投稿するのとはわけが違う。

今の私に必要なのは
立場が変わるという自覚と覚悟なのかもしれない。

でも…
一度立場が変わると本を書くことをやめるまで
ずっとそうなっちゃうんだろうな…


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