ありがとう「アフロ田中」!
息子が二人いるのだが、二人共「アフロ田中」という漫画が大好きで、彼らが中高生の頃から「中退アフロ田中」から読み始め、うちでは「田中がどうした、こうした」「田中に憧れるわ〜」「田中みたいに旅に出たい」「田中が振られた」などと実在の人物かのように、ちょいちょい話が出てきた。かれこれ田中とは、10年近い付き合いだ。
そんな田中も、結婚して子育てしているらしい。(漫画の話しです)
先日、長男夫婦に赤ちゃんが産まれた!私はおばあちゃんになった。お嫁さんはご実家で里帰り出産をし(飛行機で帰省する距離)、コロナ禍のお産という事で立ち合いは勿論のこと、一週間は誰も会えないという通常とは違うお産だった。ご実家のお母さんが全面的にバックアップしてくださり、無事に赤ちゃんとママが退院してから、息子は初めて赤ちゃんに会いに行った。
当然このご時世なので、私達が会えるのはずっと先になるだろうとおもっていたのだが、お嫁さんのご実家から、もしよかったら赤ちゃんに逢いに来てくださいと言っていただき、それではちょっとだけお邪魔します。と、おばあちゃんになった私は飛んでいった。夫も、二人で行くと大袈裟になって向こう大変だからひとりでサクッと行っておいでと言ってくれた。
赤ちゃんはものすごく可愛く、息子のお嫁さんもまだ体はしんどそうだけど、とても幸せそうで、あちらのお父様お母様にも暖かく迎えていただき幸せな時間を過ごした。
そして何より驚いたのは、息子のマメな事。
ミルクはあげるは、ゲップはさせるわ、お風呂も入れるわ、オムツも変えるは、働く働く。新米パパとママだけど、奥さんが病院で習った通りに教えてもらいながら喜んで赤ちゃんの世話をしていた。「わー、いいゲップだね」「わー、いっぱいうんちしてお利口だねー」「わー力持ちだね」と赤ちゃんを褒めまくる。
私が新生児を抱っこしたのももう30年近くも昔の事で、首の座らない赤ちゃんをぎこちなく抱いていると、違う、もっとこう!と息子にダメだしをされたりしながらも、あまりの彼の豹変ぶりに笑ってしまった。うちの夫は全く役に立たなかったし、こちらも期待してなかったのだが、今の若いお父さんはすごいなあ、どこで学んだのだろうと思っていたら、「田中もこう言ってたよ」「え?田中って、アフロ田中?」「そう、田中、今子育て中、すごい参考になるよ。」と。
田中、あなたでしたか、うちの息子を役立ちイクメンにさせてくれたのは!
ありがとう、アフロ田中!
母が何も言わずとも、息子が子育てに積極的なお父さんになれそうです。まあ、これから色々あるだろうけど、田中の背中を見てがんばれそうです。
のりつけ雅春先生、どうぞ長くシリーズを続けてくださいね。