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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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【あくねこ考察】悪魔執事について(第二版)

本稿は、「悪魔執事と黒い猫」における悪魔執事について考察していく記事の第二版です。


注意点

  1. 引用について

    • ここで使っている文章は、ゲーム内の会話やストーリーから引用しています。

  2. 画像について

    • ここで使っている画像は、特別な記載がなければ、ゲーム内のスクリーンショットや公式YouTube動画のスクリーンショットです。

  3. ネタバレについて

    • この文章には、カドストやおでかけの有料部分のネタバレが含まれています。

  4. 筆者の持つ情報量

    • 筆者は、すべてのカドストや思い出を集めていません。そのため、既に公開されている情報でも知らないことがあるかもしれません。(教えてもらえれば、全力で集めます!)

  5. 考察の方法

    • できるだけゲーム内の情報だけで考察を行い、ゲーム外の情報を使った推測はしません。

    • 例えば、我々の世界における悪魔は多くの意味・起源を持ちますが、そのうちの一つに「キリスト教における堕落した天使または異教の神」というのがあります。このことから、あくねこ世界の悪魔は天使の一形態ではないか?(逆もまた然り)と連想できます。

    • しかしながら、あくねこというゲームに登場する世界(主様が元々いた世界も含む)が我々プレイヤーのいる世界と完全に同一である、とは一言も述べられていません。

    • そのため、「あくねこ世界の悪魔は天使の一形態ではないか?」という疑問に対しては、ゲーム内で悪魔または天使の起源について説明がない限り「全くわからない」という答えを出すのが、本考察の方針となります。

お願い事項

考察の前に

考察内で用いる用語・略称等

  • 我々の世界:あくねこをプレイしている私たちの世界

  • 現実世界:主様が元々生活していた世界

  • あくねこ世界:デビルズパレスのある世界

  • 知能天使でない天使:下級天使

  • 天使らを創り出した存在:創造者

  • ep〇-△:メインストーリー〇章△(例:ep2-1→メインストーリー2章1部)

考察のベースにしている情報は?

  • メインストーリー:ep5-2まで

  • イベントストーリー:紅葉舞い散る鬼の山まで

今回の考察の対象

  • 悪魔執事について

更新日

更新箇所は★でマークしています。
なお、誤字修正のような軽微な修正はここには含まれません。

  • 2024/08/25 初稿

  • 2024/08/26 悪魔執事(全般)->7.悪魔との契約数について、8.忌み嫌われる悪魔執事を追加、悪魔執事(個人)->2.ボスキへ麻酔をかけなかったことについて、3.嘘をつくのが下手を追加、悪魔->1.悪魔の能力に追記

  • 2024/09/17 ゼパルとリアソンの加入時期修正

  • 2024/09/26 バスティンとフルーレの加入順番修正、加入順番についてタイトルを正確な記述に修正、なぜベリアンが新執事3名の悪魔について詳しいか、を過去考察に移動


考察:悪魔執事の歴史・成り立ち

ここでは、悪魔執事の成立過程、加入順について考察する。

1.なぜ悪魔「執事」なのか

ep4-1より 天使と戦うのは兵士およびゴエティア
ゴエティアはおそらく貴族ではない
ep4-1より ベリアンの代より契約関係から従属関係に変化
ep4-1より
言及はなかったが、人間同士の戦争には加担していなかったのでは?

ep4-1にて、ベリアンの代より悪魔との契約者は執事としてグロバナー家に従属することとなったことが判明した。
ゴエティア・ベレンの代までは悪魔との契約者とグロバナー家とは契約関係にあったが、ベリアンの代より従属関係に変化し、契約者は「悪魔執事」と呼ばれるようになった。
ベリアンの記憶によると、ゴエティア・ベレンがグロバナー家に対して負っていた義務は「中央の大地の平和を守ること」。そしてゴエティアは「長年、たった一人で天使と戦ってきた」とあることから、より正確に言うと「中央の大地に出現した天使を狩ること」だろう。
また当時より、グロバナー家の軍隊もゴエティア達同様天使を狩る義務を負っていたとわかる。
ゴエティア達もグロバナー家の兵士も天使を狩る義務を負っているならば、ベリアンがグロバナー家に従属するとなったとき、何故ベリアンは兵士とならず「執事」となったのだろうか。

結論:
①兵士とならなかったのは、いずれ人対人の戦争に利用されるため、ゴエティアの代より拒否すべき事項であった。
②執事となったのは、消去法。

悪魔執事が人間と戦う事はデメリットが非常に大きいため(考察は後述)、兵士となるならば戦争には参加しない、というのが絶対条件になる。
それを踏まえて、もしベリアンが兵士となることに何の問題もないならば、おそらくゴエティアの代から兵士となっていたのではないだろうか。軍属となれば当主命令であらゆる特権的待遇を悪魔との契約者に与えることが可能になる。そしてそれは、「悪魔との契約者は天使としか戦わない」というルールを作ることも同様に可能だろう。
しかし、時を経れば経るほどに、どのような意義・想いでその契約・ルールが結ばれたのかは忘れ去られ、文章として残っていること・今現在の立場が何であるか、ということだけが注目される。つまり、「軍属なのだからサルディス家との戦争に契約者も参加すべきだ、ルールを見直そう」となる。これは我々の世界でも十分起こり得ることだ。そのため、兵士となることはできない。
ではなぜ「執事」なのだろうか?
おそらく、貴族に仕える貴族でない人間に与えられる最も高い役職が執事だった、ではないだろうか。我々の世界でも使用人の最上位に位置するのは執事である。ベリアンがグロバナー家に従属する事となり、兵士にはできず、孤児であるベリアンを選民思想の強い貴族たちが身内とすることもできず、さりとて1対1で天使と戦えるだけの力を持った人物を粗末な扱いにもできず…※という、消去法的理由で執事となったのではないだろうか。
※なぜ粗末な扱いにできないのか?
1.将来的に反乱される恐れがあるから
2.あくねこ世界において、天使に対抗できる力は権威そのものであるから

2.なぜゴエティアはグロバナー家と契約関係でいられたのか

堕天使の審判より 一般的な貴族の思想が表れたシーン

ゴエティアが幼い頃のベリアンに語った内容を素直に読むと、ゴエティアは貴族ではない。あくねこ世界の貴族達は強い選民思想を持っており、貴族とそうでない人間が「平等」「対等」であるというのは受け入れ難い関係性だろう。
なぜ、ゴエティアは貴族と「対等な契約関係」を築けたのだろうか?

結論:「悪魔との契約方法や力の活用法」を秘匿し、交渉材料にしたから
当時グロバナー家とゴエティアとの間で結ばれた契約は、

  • グロバナー家

    1. 孤児院の運営費の提供

    2. 魔導服の開発

  • ゴエティア

    1. 中央の大地に現れる天使の討伐

である。
注目したいのは、悪魔のとの契約には絶望が必要であることや"なじむ"期間が必要であることなど、「悪魔との契約方法や力の活用法」については当時よりグロバナー家の支援・研究対象ではないことだ。
これはグロバナー家があえてそうしたのではなく、ゴエティアがグロバナー家に明かさなかった・譲歩しなかった事項だろう。
ゴエティアは、どういう訳かグロバナー家に狙いを定め上記の契約を結んだわけだが(考察は後述する)、この際、当然ながらグロバナー家からは「何故単独で天使討伐が行えるのか、その仕組み・技術を供出せよ」という疑問・命令がゴエティアに向けられたはずだ。
だがその命令に素直に従えばゴエティアは用無しとなり、妻や孤児たちもろとも機密保持のため消されることは明らかだ。
そのため、「悪魔との契約方法や力の活用法」、特に「悪魔との契約方法」は門外不出としたはずだ。
無理に聞き出そうにも、ゴエティアは1対1で難なく天使を討伐できる人物であるため死なせるのは絶対NG、身体能力・精神を損なうこともNG、そして「提示する契約内容を飲まないなら・妻や孤児を人質にとるならサルディス家に交渉に行く」などと言われればグロバナー家としてはお手上げなのではないだろうか。

3.なぜゴエティアはグロバナー家を選んだのか

なぜゴエティアは、当時人類の盟主であったサルディス家ではなく、グロバナー家を契約相手に選んだのだろうか?
※ここでは、「自身または妻が中央の大地出身であるから」、「グロバナー家に恩義があるから」などの義理人情、心情面による理由は除外する。ゴエティアの過去が完全には明かされていないので、考え出したらキリがない。

結論:グロバナー家に戦力拡充の余地がほとんどなかったから

ep1-5より
あくねこ世界では4つの貴族が昔から権力争いをしていた
そして、「天使に対抗する力を持つ者(勢力)」が優位に立てる
「突然」現れた悪魔執事の存在によってグロバナー家が盟主となる
ep4-1より 天使を個の力で倒せるものはごく少数

当時より、天使に純粋な武力で対抗できる個人はごく少数であった。
そのため、天使への主な対抗手段は人海戦術であったこと、最大の人口を持つサルディス家が人類の盟主であったことは頷ける。
ここで、当時のグロバナー家から見て、自分たちがサルディス家を超えるにはどうしたらよいか?を考えてみる。
人類の盟主となるには天使討伐でサルディス家を超える実績を上げる必要がある。通常のやり方=人海戦術でそれを達成しようとすると、サルディス家を超える規模の人海戦術を行うしかないが、人口を増やすには十分な領地が必要である。当時もサルディス家が最大の人口を持つとのことから、作中で明言されていないが、領地の広さはサルディス家>グロバナー家だったと考えられる。またグロバナー家に限れば、「中央」というぐらいなので未開の土地というのが領地周辺に存在しないのではないだろうか?そうなると人海戦術で実績を上げようとすると必然的にサルディス家や他の大地の貴族と戦争を行い彼らの領地を切り取ることになる。ただでさえ天使の脅威により人類存続が危ぶまれる中、人対人の戦争を仕掛けるには、それこそep3で明かされたような「人体実験を行っていた」などのよほどの大義名分がないと難しいだろう。結論、人海戦術ではグロバナー家はサルディス家には敵わないということがわかる。
では人海戦術以外の方法ではどうかというと、2000年の長きにわたってなお、サルディス家は主な天使討伐手段を人海戦術から変えていないこと、悪魔執事に代わる戦力を生み出すために人体実験という最終手段を取っていることから、人海戦術以外に有効な手立ては存在しないか、あったとしても利用するという発想・概念を持たない。
(なぜあくねこ世界の為政者たちは、本来の意味での兵器開発を行わないのだろう…???花火があって銃や大砲がない理由が全くわからない。)

次に、ゴエティアから見て、自分の望み(孤児院運営、魔導服開発)と言い分(対等な契約を結ぶこと)を守ってくれそうなところはどこか、を考えてみる。
まずサルディス家。サルディス家はおそらくゴエティアの望みに対し、100%の力は出してくれるかもしれないが、120%の力はだしてくれないだろう。現状トップの座におり、人海戦術の規模を破られる危険性もそうそうない。悪魔執事システムが確立すればより天使討伐が盤石になるとはいえ、トップであることに変わりはない。
次に西・南の貴族だが、正直彼らについては本編中の描写が余りにも少なく、特にゴエティア存命時にどのような体制・状況であったのかがわからないためちゃんとした考察をするのは難しい。なので、「西」「南」という表現から彼らの領地の外側に未開の地=人海戦術の規模を増やす手段が残されているのではないかと仮定し、そうなると彼らも100%は出してくれても120%は出してくれないのでは、と考察するに留める。
最後にグロバナー家。彼らは、120%の力を持ってゴエティアの望み、特に魔導服開発に力を入れるだろうと考える。
前述の通りグロバナー家は中央の大地を治めるということから、周辺を他の貴族および魔女族に囲まれており、拡張の余地がないと想定される。そうなると、サルディス家に天使討伐の実績で勝るには、戦争を仕掛け領土を奪うか無理矢理人口を増やす策を考えるしかこれまで手立てがなかった。
が、ゴエティア、ひいては悪魔との契約者という存在は、手詰まりだったグロバナー家にとって全く新しい天使討伐の手段を齎す存在である。何としてでも確保する必要があると考えるだろう。そして悪魔との契約者が十全に力を発揮するために必要な研究(=魔導服開発)はこの新たな天使討伐の手段を盤石にすることに繋がるため、必死になって取り組んでくれるのではないか、とゴエティアは期待したからこそ、グロバナー家を契約相手に選んだと考える。

★4.悪魔との契約順番

◇契約順まとめ

年代①:~2000年前
ゴエティア>ベレン>ベリアン>ルカス>ミヤジ
年代②:2000年前〜300年前
ゼパル?、リアソン?(ゼパルとリアソンの順番は暫定)
年代③:300年前
ハウレス=フェネス>ボスキ
年代④:250年前~約70年前
ラト>アモン?、ナック?、ラムリ?
(ナック>ラムリは真)
(ナック、アモン、ラムリの順番は暫定)
年代⑤:約70年前
ロノ>バスティン?、フルーレ?
(バスティンとフルーレの順番は暫定)
年代⑥:現代
テディ=ユーハン=ハナマル>シロ

◇根拠資料

Butler’s wedding partyより ベリアンは十中八九3000歳未満である
ep4-1より ゴエティアは不老であるため、何年生きていたのは不明
ep4-1より ベレンとベリアンは3歳差
ep4-1より ルカスはベリアンが悪魔執事となった100年後に悪魔執事となった
救ってくれた男より ルカスからミヤジの間にはそれなりに悪魔執事がいた?
ep3-6より ミヤジ加入は少なくとも2000年以上前
ep1-3より ゼパル「くん」と呼んでいるので、ゼパルはミヤジより若い?
星々の加護より リアソンを覚えているのはベリアン、ルカス、ミヤジのみ
ミヤジが「子」と呼んでいるので、ミヤジよりは若い?
ep2.5-3より ハウレス、フェネス、ボスキは約300年前に同じ年で悪魔執事になった
ep3-6より ルカスとミヤジが仲違いしたのは284年前
ep3-3より ラトがサルディス家に攫われたのは約250年前
2ndAnniversary Tarot of Destiny ボスキカドストより ゼパルは年長組扱い
そして、ハウレス・フェネス・ボスキが「十分経験を積んだ」と判定された2XX年前で、
この3名よりも年長の人物はベリアン、ルカス、ミヤジ、ゼパルのみ??
2ndAnniversary Tarot of Destiny ボスキカドストより 上記2XX年前のスクショの続きのシーン
2XX年前アモンが加入
ep1-5より 悪魔化についてナックは知識がなく、ボスキは詳しいことから、
ナックは少なくとも300年前以降に加入
どうして捨てたのより ラムリが加入した時は少なくとも300年前以降に加入
ep4-2より 約70年前にロノ加入
ep3-1より ナックの言い方から加入順はナック>ラムリ
ラムリ加入時にラトが天使役をやっていた、と読めるのでラト>ラムリ
白黒の館 衣装紹介シーンより
各々の衣装紹介時、シャトラを「古い友人」と言うかそうでないかで加入順がわかる
バスティン、フルーレは知らない様子なので、バスティン・フルーレ以外の既執事>バスティン、フルーレ
また、ロノは白黒の館ストーリーで初めて親しい人物の老衰死を経験したことを強調されていたが、ラムリは衣装紹介でルカス、ナックから心配されただけであったことから、ラムリ>ロノ

Q.バスティンへ質問!
ロノとの年齢差はどのくらいですか?

A.年齢差か……。そういえば、ちゃんと話したことはなかったな。たしか10年はロノのほうが早く生まれていたと思う。つまり、あいつが悪魔執事になったとき、俺はまだ孤児として教会にいたのか。不思議な感覚だ。

Devil Butler With Black Cat Exhibition P.28より引用
ロノ>バスティン

◇推定・仮定情報
ここでは、上記確定情報で判別できない執事が、いつ頃加入したか、を考察する。

仮定その①:ミヤジを先生呼びしている執事は、ミヤジが医者を辞め新人教育係になった後=284年前以降に執事になった
根拠:300年前加入が確定しているハウレス、フェネス、ボスキが「ミヤジさん」呼びであるため
本説を当てはめると:
「さん」:ナック
「先生」:ナック以外
であるため、ナックは284年以前加入の可能性がある。
例外事項:ラトにとってミヤジは専属医師・教師と言っていい存在のため、加入時期と呼び方は無関係と言える。

仮定その②:「同い年」「年下」など、比較表現で年齢を表している場合、それは正しいものと仮定する。
根拠:特になし。
本説を当てはめると:

1stAnniversary 執事の祈りアモンカドストより 「若い執事の中には」ということは、アモンより年下の執事は複数人いる
余談だが、このカドストはアモンがめっちゃ荒れてたころの姿が見れるのでおすすめ
ホーム会話より ラムリ>バスティン
Butler's summer ルカスカドストより ロノ、バスティン、フルーレの年齢はさほど違わない

仮説その③:各執事が別の執事を呼ぶとき、デビルズパレスのルールに従っていない違いは、実際の年齢差を表している可能性を考慮する

ep2.5-3より 執事同士の呼び方について

執事同士の呼び方は、基本的に執事になった年齢が上か下かで決まるが、上下関係のルールは厳密なものではない。そのため、このルールに沿った呼び方をしていない場合、それは実際の年齢差を表している場合があるのではないだろうか。
本説を当てはめた時の特筆すべき事項について:
◇ラト(加入時24歳)
さん付け:ベリアン、ルカス、ミヤジ、ハウレス、フェネス、ボスキ、ムー
呼び捨て:フルーレ
君呼び:上記以外(ナックを含む)
◇ナック(加入時26歳)
さん付け:ベリアン、ルカス、ミヤジ、ハウレス、フェネス、ボスキ、ラト
呼び捨て:ラムリ
君呼び:上記以外
考察:
ルールに従うとナックが目上になる。が、ラトは「ナックくん」と呼び、ナックは「ラトさん」と呼ぶ。
ラトは「縛られるのが嫌い」であるため、ルールに従っていない可能性が高い。また、ラトより年長であると明らかなベリアン~ボスキに対してはさん付けで読んでいる。(ムーちゃんを黒猫さんと呼ぶのは、ラトが動物を狐さんとか兎さんとか呼ぶのと同じではないかと思われる。)そのため、ラトの呼び方は実際の加入順番に即したものではないだろうか。
反面、ナックはどちらかと言うと「ルールがあれば従う」タイプであるとの印象を筆者は持っている。だがラトのことをさん付けで呼ぶのは何故だろう?おそらくだが、ラトに合わせたのではないだろうか。ナックは交渉役であるため、清濁併せ吞むことも可能だとも考えられる。そして2022ハロウィンのイベントストーリーにて、ナックは屋敷のために貢献することが喜びであると語っていることから、屋敷の一員であるラトがルールに則さない呼び方でナックを呼んだとしても、それがラトにとって好ましいやり方であり、屋敷全体に不利益をもたらすわけでもないので、ラトに合わせたのではないだろうか。

反論:仮説その①と矛盾する。
→仮説その①のほうが誤っている。
ナックがミヤジを先生呼びしない理由は下記の通りいくつか考えられるため。

フェネスカドスト心地いい時間より ベリアン、ミヤジの指導内容
  1. ミヤジの講義を受ける必要がほとんど無かった

    • 幼少期、ナックには専属の執事がいたため、仕事内容を改めて教わる必要が無かったのでは?

    • 反論:悪魔執事としての心得は流石に学ぶ必要があったのでは?

  2. ミヤジが講義をしている余裕が無かった

    • 仮にナック加入時期がラト加入時期とさほど差がなかったとすると、ミヤジはラトの面倒を見るので精いっぱいで、講義をしている余裕が無かったのでは?

  3. ナックが「先生」という存在・呼び方にトラウマを持っている

    • ナックの過去はナックにとって忌まわしいものであることが「水龍の唄」などのストーリーで言及されている。また、忌まわしさの元凶である「家業」を継承するにあたり厳しい教育を受けてきたことがカドストで語られている。主に実父から教育を受けてきたようだが、実父以外の教師がいたとしてもおかしくない。そのため、教育者という意味の「先生」にナックがトラウマを持っており、ミヤジを先生と呼べない、ということはないだろうか?


考察:悪魔執事について(全般)

ここでは、悪魔執事全体のこと・共通することについて考察する。

1.なぜ悪魔執事は人間と戦わないのか

悪魔執事は一人で天使討伐が可能なほど強い戦闘力を持っている。しかし、従属関係となった後からも、悪魔執事に課された責任は天使討伐であり、グロバナー家の戦争に動員された・されそうだという描写は今のところない。単純な疑問として、なぜ悪魔執事を戦争に動員しないのだろうか?

結論:人間と戦う事はデメリットが多すぎるから、または悪魔と契約できなくなるから

仮説①:何らかの魔術的縛りにより不可能だから

ep2より 同行したグロバナー家・サルディス家の兵士を盾にされたシーン

ep2にて、知能天使に兵士を盾にされ悪魔執事らが攻撃を思いとどまり、ケルビムが「やはり悪魔執事は人間を攻撃できないようだね」と確認するシーンがあった。このことより、悪魔との契約者は、契約内容に「人間を攻撃しない」などの魔術的縛りがあるのではないかと想定できる。
その場合、当然ながら戦争にはそもそも参加できない。
「攻撃できない」縛りについての補足事項:
ホーム会話などで、ルカスやミヤジが一般市民に対し医療行為を行うシーンがある。医療行為には結果的に人体に傷をつける行為も含まれるため、もし攻撃できない縛りがあるのなら医療行為もできないのでは?という疑問も生じる。そのため、もし「攻撃できない」縛りがあるとしたら、「害意があるかどうか」が基準になっていると想定される。
反論:
「黒のお茶会」より、ボスキが害意を持って人間を傷つけたシーンがあることから、本説は誤り。

黒のお茶会より 5秒猶予をやると思わせて犯人に攻撃を仕掛けている
正当防衛・緊急避難とはとても言い難く、単なる私刑としか言いようがない

仮説②:悪魔執事の精神に多大な悪影響があるから
「人を傷つける」という行為は、通常それ自体が精神的負荷の高い行為である。我々の世界でも、戦争による何らかの心的トラウマを抱え日常生活を送ることが困難になった兵士たちの存在は大きな社会問題になっている。(「帰還兵 PTSD」などのワードで調べてみてほしい)
悪魔は、常に契約者を絶望に陥れる機会を伺っており、その悪意・敵意は、わずかなきっかけから悪魔化に至らせるほどであると、ep3のラトの事例よりわかる。
ゴエティアは長い期間一人で天使を狩り続けたとのことで、悪魔からの絶望に突き落とそうとする精神攻撃を何度も受けてきたと想定される。この経験から、精神に悪影響を及ぼす事態=人を傷つけるような事態だけは何としてでも避けなければ、とゴエティアは考え、言及されてはいないが戦争には加担しないという契約も結んでいたのではないだろうか。

仮説③:人海戦術には敵わないから
確かに悪魔との契約者は高い戦闘力を得るが、それはあくまで1対1で戦う時に最大限発揮される。1対多、特に戦争となったときの1対多数となれば、いずれ体力が尽き殺される。あくねこ世界では「天使に対抗できる力を持つ者(勢力)」が強い権威を持つため、天使を討伐できる人間を戦争で消費するような行為は行わないだろう。

仮説④:「協力者」が拒否したから

ep2.5より 悪魔との契約者には「協力者」がいる

契約方法は誰にも話してはならないということなので、契約は必要最小限の人数で実行されているとみるべきだ。となると、「協力者」は必須なのだろう。
その協力者が「戦争に加担するなら協力しない」などと言っているのなら、それを破るわけにはいかない。

2.悪魔との契約はどのようなものか

◇確定情報

  • デビルズパレス外で行う

  • 契約場所までの移動で馬で数日間

  • 契約には少なくとも3か月の期間を有する

  • 3人だから3か月なのか、1人分の契約でも3か月なのかは不明

  • 契約に協力する第三者がいる

  • 不用意に情報が漏れるとの命の危険がある(誰へ?主様?)

  • ベリアンが帯同する

  • 契約者であっても契約場所の情報は秘匿される

◇推定情報
仮説:
悪魔との契約に協力するのは魔女族である。

根拠①:
7番の古の塔への遠征時の魔女族(エルヴィラ)とのやり取りから。
具体的には、

  • 事前に主様の存在および悪魔化が阻止された事実を(おそらくベリアンが)教えていたこと

  • エルヴィラが占いを行った後、主様に「執事たちを頼みましたよ」と伝えたこと

根拠②:
イベント「Palace of rose」にてルカスが魔女の呪いについて言及したことから。

Palace of Roseより フィンレイから女性当主に子孫はいなかった、と教えられた後の会話

「肉体ごと現世に縛り付けられている」のは悪魔執事も同じではないだろうか。そして、魔女の呪具によって呪いを掛けたのなら魔女の呪いに掛かる、魔女の呪いによって肉体ごと現世に縛り付けられる、という関連をルカスが連想できたのは、実際に自分が体験したからではないだろうか?
(魔女の呪具によって悪魔を身体に縛り付ける、呪いによって不老となる…とか)

反論:
悪魔との契約は契約者にすら詳細がわからないようになっているのではないか?
反論への反論:
ルカスはベリアンの次に悪魔執事になった人物である。これまでベリアンがたくさんの執事の契約に同行する様子を見送っていたはずで、その時の状況から、協力者が魔女族であるとアタリをつけている可能性はないだろうか。

3.悪魔化の克服に必要な要素

結論:
黒猫、ムーちゃん、主様、悪魔化した執事の心を動かすだけの呼びかけができる人物

根拠:
◇黒猫:
以下の能力を持っていることが描写されている。(?は推定)

  1. 執事が悪魔化した際、ムーちゃんに憑依?し、主様に呼びかけを行うことができる。

  2. 悪魔化した執事に手を当てることで、手を当てた人間が心の中に入れるようにする。

  3. 主様に悪魔化した執事の絶望の原因を見せる。

  4. 「心の中」で、悪魔化した執事が絶望に囚われている様子を、心の中に入ってきた人に見せる。

  5. 「心の中」で、悪魔化した執事の深層心理?に、手を当てた人間が呼び掛けできるようになる。

  6. 「心の中」で、故人の姿をとり、故人がかつて語ったことや故人が語りそうなことを、悪魔化した執事に呼び掛けできるようになる?

1~5は本編で描写されている通り。
6について、ハウレス悪魔化の際のトリシアの呼びかけは以下の通り。

ep2より ハウレス悪魔化克服時のトリシア?のセリフ

「お兄ちゃんのせいだなんて思っていない」「短い人生だったけど…」との言葉は、奴隷商人によって殺された後でないと出てこない。
「故人を騙る」=「幻覚を見せる」という能力はおそらくあくねこ世界の悪魔が共通して持つ能力と思われる。
だが、執事に憑依した悪魔はみな執事たちを絶望に落とそうとしているため、このトリシアの幻影は執事たちの悪魔によるものではない。
そのため、黒猫が幻影を創り出したのではないかと推測される。
もちろん、本物のトリシアの魂が生きていて、本物のトリシアの魂が呼び掛けた可能性も否定できない。が、本物のトリシアの魂がいるのなら、悪魔化した当初から呼び掛けているのではないだろうか?

◇ムーちゃん:
黒猫が憑依し、主様に呼び掛けるため?黒猫自身の力を発揮するため?に必要。
描写が少なすぎるが、黒猫が憑依した?と思われる際のムーちゃんと黒猫の語り口調が同じであること、両者が主様に要求していることが同じであること、
憑依?が終わった後ムーちゃんが何も覚えていないことから、ムーちゃんは黒猫があくねこ世界で活動するために必要な依り代的存在なのではないか。

主様:
悪魔化した執事に対し呼び掛けを行う執事を指名するために必要。
今のところ、黒猫は悪魔化した執事の絶望の原因を主様にしか見せていない。
また、バスティン悪魔化の際、

ep1-5より バスティンと関係性の深いロノのことに思い至らない黒猫

と黒猫が言ったことから、黒猫は「今」悪魔化した執事のこと以外はわからない可能性が高い。
また黒猫は、執事の悪魔化という緊急事態でも主様以外とコミュニケーションを取っている描写がない。そのため他の執事とはコミュニケーションを取れない可能性が高い。
「強い刺激」を与えうる人物を指名し呼び掛けさせるため、主様は必要。

◇悪魔化した執事の心を動かすだけの呼びかけができる人物:
本編での描写の通り。
ハウレス悪魔化の際の黒猫が「彼を救えるのはあなたたちだけ」と発言していることから、主様単独では成し遂げられない可能性がある。
(単にハウレスの心を動かせる人間が誰かわかってないから複数形にしただけ、かもしれない)

4.悪魔執事の安全性の担保について

ep3-6より 悪魔化のことはグロバナー家も知らないはず?

ep3にて、ルカスが計画を実行するにあたり、フィンレイに「執事が悪魔化すること」、「主様の力によって悪魔化を阻止できること」を開示することで、確実にサルディス家を終焉に導けること、主様の力があることで悪魔執事は安全であると保障し、計画を実施することについて交渉した。

ep3-6より 主様がいることで悪魔執事は安全な存在であると保証される

悪魔化について、悪魔執事システムは最低でも2000年以上の歴史がある。その中で、一度たりとも悪魔化のことがグロバナー家に露呈しなかったと考えるのは無理がある。ではどのように免れてきたのだろうか?
それはおそらく、ベリアンが説得してきたのではないだろうか。
ベリアンは、ルカスがフィンレイを説得したように、過去のグロバナー家当主に「ベリアルの能力:悪魔化の進行阻止の開示」と、その証拠としてベレンの様子を見せ、最悪の場合はベリアルの力で彼の様に無力化してみせますと説得したのではないだろうか。

5.天使狩りが終わった後

無事に天使を全滅させ、「天空世界」や天使出現の謎を解明し、あくねこ世界に安全が齎されたとなった後、悪魔執事らはどのような運命をたどるのだろうか。
結論:
現時点では可能性の欠片すら示唆されていないが、メタ的に考えればPT③となるだろう。PT①、②はあまりにも執事たちに対して救いがなさすぎる。癒しアプリとしてこれはどうなのか…
※こればっかりは物語外からの視点による結論を許してください…

PT①:悪魔との契約はそのままに、不老の存在としてあくねこ世界で永遠に生き続ける
PT①-1:引き続きグロバナー家所属となる。表向きは執事として、実質的にはグロバナー家が世界を支配するための軍事的抑止力として。
悪魔執事達は、全員の意思が明かされたわけではないが、多くのメンバーが天使狩りのため、ひいては人類全体のために悪魔と契約した。
天使狩りが終わったのならば、グロバナー家の利益のために生き続けよう、と思う執事はそういないだろう。しかし、天使を単独で討伐できるほどの戦力の持ち主をそうやすやすとグロバナー家が手放すとは考えづらい。
PT①-2:グロバナー家から離れ、独立勢力となる。
仮に独立勢力になれたとして、彼らは何を目的に生きるのだろうか?主様はいずれ寿命で死ぬ。天使狩りの必要が無ければ新たな主を迎える必要もない。そもそも一般の人間からは疎まれ・恐れられている彼らだが、天使狩りが終わった直後は英雄になれるかもしれないが、時を経る中でそのような栄誉は忘れ去られ、ただ悪魔の力を宿す不老の存在として、現在の様に忌み嫌われる状況に逆戻りすることは想像に難くない。
PT①-3:グロバナー家から離れ、別の勢力の配下となる
仮に離れることに成功した場合、どこの勢力の配下となるだろうか?
 1.イースト諸侯同盟
 発足間もなく、治安維持の面から悪魔執事の能力は重宝されるだろう。
 しかしながら、安定したあとは軍事力として同盟に利用されることは容易に想像がつき、結局、グロバナー家配下の場合と懸念点は同じである。
 2.ポートレア家
 彼らの信仰する「神」を討伐した張本人たちである。受け入れられるはずがない。(天使にまつわる諸々の謎の真相次第だが…)
 3.ウォールデン家
 現状、彼らにはグロバナー家と対立してまで受け入れるだけの理由がない。(今後のストーリー次第…)
 仮に配下となったとした場合、それまでに非常に大きな恩をウォールデン家に売っていれば無条件で、そうでなければ禁則地の森を守り続けるなどの戦闘・労働力を対価に生き続けることは可能だろう。
 が、禁則地の森を守ることは西の大地の人間にとって重要なことであって、悪魔執事にとっては重要なことではない。
 無条件で受けれられた場合もそうだが、生きるモチベーションが続かないだろう。
 4.魔女族
 グロバナー家と対立して生き残れる可能性は限りなく低い。魔女族が受け入れを拒否するだろう。
結論:
イースト諸侯同盟・ウォールデン家が候補に挙がるが、彼らが悪魔執事に与える役目は、悪魔執事の生きる目的に合致しない・生きるモチベーションに値しない可能性が高い。
そのため、別の勢力の配下になるという可能性は低い。(さりとてグロバナー家配下であっても抱える問題は同じなのだが…)

PT②:悪魔との契約はそのままに、何らかの形で生涯を終える
PT②-1:新たな人類の脅威として処刑される
悪魔の存在やその能力は、一般の人間からすれば天使以上に未知のものである。また、理由は不明だが、忌まわしいものとして認識されている。
そんな力を持つ彼らが、人類の敵だった天使を倒した=悪魔は天使より強い、と認識すれば、自分たちの安心・安全のために悪魔執事を排除しようとなるのは火を見るより明らかであろう。
グロバナー家も、サルディス家という軍事的脅威となる大貴族がいなくなったことから悪魔執事を切り捨てても軍事力トップの座は揺るがず、また切り捨てることで「自分たちは世界の敵ではない」アピールが出来るため、庇ってはくれないだろう。
PT②-2:悪魔化し魔導服に飲み込まれ、死亡する
現主様が寿命を迎え死亡した際に絶望する、上記に挙げた問題が原因で絶望する、上記に挙げた全ての問題を片づけたとしても永遠に続く生に倦み絶望するなど、執事らが絶望するきっかけは、生き続ける限り決して無くならない。ep3のストラスの捨て台詞から、悪魔がそのきっかけを見逃すことはありえないだろう。悪魔と契約している限り悪魔化による絶命は避けられない。(奇しくもep1でミヤジがフルーレに諭した内容と同じ… ミヤジは、常に自身の悪魔から悪夢を見せ続けられているから、悪魔化からは逃れられないと悟っているのかもしれない?)
PT②-3:現主様の後を追う
現主様の死後、その後を追う。悪魔執事の存在意義であった天使殲滅が終わり、心より主と慕った人物もいなくなった今、彼らにこの世界にとどまる理由はない。

PT③:何らかの手段で悪魔との契約を、落命することなく終わらせ、人間として一生を終える
本説は「悪魔との契約解除」に関して現状一切ストーリーで触れられていないため、取り得るかどうか自体が怪しい。
だがもし落命せずに契約解除※が可能ならば、現主様と共に寿命を重ね、人間として自然に死ぬ、という終わり方は、上記の考察内容を鑑みると、執事や主様にとって現状最も好ましい終わり方ではないかと考える。
※契約解除した瞬間に、それまで重ねてきた年月が各執事の肉体に降りかかってくるとなると、新執事3人以外は即死するだろう(ベリアンルカスミヤジは塵も残らなさそう…)。そういったパターンは含まないものとする。

6.執事の殉職率の高さについて

ミヤジが加入した時期であろう2000年前からハウレス・フェネス加入時期の300年前までの間、生き残った執事が誰一人としていない。また、イベントストーリー「執事の祈り」にて、現主様が着た年は初めて死者が発生しない年であったとも語られた。
この1700年間の殉職率の高さはどういうことだろうか?

仮説①:
2000年前はおそらく悪魔執事システム発足~黎明期であり、

  • 悪魔との契約に耐えられる絶望の度合いはわかっていたが、その後の悪魔の、文字通り永遠に続く身体の乗っ取り攻撃に耐えられるほどの絶望の度合いがわかっていなかった

  • 悪魔との契約後、「なじむ」までの期間がわかっていなかった

ことが要因ではないかと思われる。
仮説①への反論:
1700年間の間、現執事らと同程度以上の絶望をもつ執事が誰一人いなかったとは思えない。
また、なじむまでの期間も、解明までに1700年もかかったとは考えづらい。

仮説②:
主様の召喚には厳しい条件があり、2000年前~現在に至るまで、主様を召喚でき協力関係を築けたのはわずかな回数・期間だけで、大半は主様なしの期間であったために大半の執事が死亡した。
仮説②への反論:

ep1-1より 主様の力なしで天使と戦い、重傷を負ったボスキ

300年前に加入したボスキが、ep1-1で主様の力なし=悪魔の力を解放せずに天使と戦い重傷を負った。その時、画像の通り初めて悪魔の力を解放しない状態で戦ったと解釈できるセリフを言った。
主様がいない時期というもの自体は過去に存在したが(執事の祈りより)、ボスキのセリフより主様がいない時期のほうが珍しいものであるとわかる。

7.悪魔との契約数について

伝書鳩に関する考察内容と重複します)
今のところ、一人の執事には一つの悪魔、一つの悪魔には一つの能力という描写しかなされていない。
前者について:
悪魔との契約はそれ自体が命の危険がある行為で、かつ生涯にわたって悪魔から自身の絶望と死を狙われるようになる。悪魔を抑え込むためには強い精神力が必要との説明もあることから、一人の執事が複数の悪魔と契約することは、可能だとしても誰もやっていないのではないかと想定される。
後者について:
悪魔の能力を参照のこと

8.忌み嫌われる悪魔執事

ep1より エスポワールの人々が悪魔執事を嫌う様子

悪魔執事はほとんどの人々から忌み嫌われている。
理由については上の画像通り、天使を狩るという職責を持つ者が完璧に業務をこなせておらず、それにより自分たちに直接的な被害が降りかかる可能性が高い・実際に被害に遭った、という所もあるだろうが、それ以上に下記に列挙する要素との併せ技で忌み嫌われているのではないだろうか。
・貴族に準じた生活を送っていること
充実した衣食住、いつでも医者に掛かれること、教育を受けられること、芸術に携わる・鑑賞することができること、毎日入浴が行えること…
悪魔執事たちは確かに過酷な使命を背負い、その傍ら貴族達から道具扱いされているが、日々の生活は、一般市民からみれば相当に恵まれた環境にいるのではないだろうか。デビルズパレスという拠点が子供達にすら知られており、また顔も市民に割れていることからエスポワールで誰が何をどれだけ買っていったかは容易にわかり、それによりどういう暮らしぶりなのか、想像するのは難しくないだろう。
そのような恵まれた環境にいる者たちが、使命である天使全滅を一向に果たせずにおり、いつ自分たちが死ぬかわからない…憎しみが向くのも無理はない。
・明らかに不老の存在であること
生活必需品は基本的に悪魔執事自らエスポワールの市場で調達している。特定の店で買い続けることはしていないかもしれないが(馴染みの店があったりするが…)、それでも買い出しに行く執事の姿は一般市民に認知されている。エスポワールに長く居を構える人物なら執事たちが老いていないことに気づくだろう。
明らかに不老なのに、人間と同じ振る舞いをする悪魔執事たちは、一般市民から見れば不気味に見えるのではないだろうか。
・力の解放時、悪魔の姿が顕現するから
悪魔の力を解放する際、執事たちの背後に、動物の姿で悪魔の姿が顕現する。それは悪魔と契約していない人物からも視認可能である。目撃した人間は皆一様に「化け物」「人間じゃない」「人間を辞めたのか」というリアクションを返す。エスポワールの街中で天使を討伐する際、過去に主様がいて力の解放を行っているなら、悪魔の姿を一般市民も見ているはずである。忌まわしいという感覚を持って当然だろう。


考察:悪魔執事について(個人)

本項では悪魔執事個人個人の情報について考察する。

1.ボスキへ麻酔をかけなかったことについて

ep1より ボスキに麻酔をかけず破片除去手術を行うルカス

ボスキの負傷を治すにあたり、ルカスが麻酔をかけなかったのは何故だろうか?
ルカス思い出「頼れる医者は自分だけ」より、少なくとも局部麻酔は存在することは判明している。
・安全な全身麻酔が存在しない
 ・全身麻酔の技術自体が未発達である
 ・悪魔執事が全身麻酔にかかると、高い確率で悪魔化する
 全身麻酔は脳を含めた身体全体が麻酔状態になり意識が失われるため、悪魔を繋ぎとめる鎖が失われる、となってもおかしくない。
・ボスキが麻酔アレルギーであるか、麻酔が効かない体質である
現実世界でもそのような体質の人間は存在する。
前者の場合、特に悪魔化の危険がある場合、悪魔執事は怪我はもちろん病気にも十分に気を付けなければならない。苦労が偲ばれる。

2.嘘をつくのが下手

ep1より アモンの「嘘」を見破るボスキとハウレス

3名は親しい間柄であるとはいえ、アモンが嘘をついたとき、即座にボスキ・ハウレスに看過されていた。
アモンは執事スト「お母様の幸せのために」にて裏社会で生きてきたと独白しているが、嘘がバレバレな人間が裏社会で生きていけるだろうか?
おそらくだが、アモンは普段、どうでもよいことについてわざと目を伏せつつ嘘とわかりやすい嘘をつき、「アモンが嘘をつくときは必ず目を伏せる」ということを印象付け、本当に隠したいこと・欺きたいことで嘘をつくときは目を伏せない…ということをしているのではないだろうか。

3.ラムリの絶望

どうして捨てたのより 
1stAnniversary 執事の祈り ラムリカドストより

ラムリは、上記ストーリーより、「役に立ててば愛してもらえる」「役立たずでダメな子だと愛されない」という価値観を持っていることが伺える。だが、おそらくは役に立とうとするあらゆる努力も空しく捨てられてしまった。
ep3にて、ラムリは「自分も執事として役に立ちたい」と、自身の存在意義を確かなものにすべく、ラト奪還作戦に立候補した。しかしながら、結果として当初の奪還作戦はブラフであったため、ラムリは今回の彼自身が立てた目標を達成することが出来なかった。一念発起して参加した奪還作戦はブラフでしかなく、ラムリがいようがいまいが関係なかったという事実は、ラムリにとって重くのしかかるのではないか。
後述するが、悪魔は執事が絶望ののちに死ぬことを望んでいる可能性が非常に高い。ストラスは悪魔化の反動もしくは執事同士の相打ちでの死を狙っていたが、自害をさせようとする悪魔がいてもおかしくはない。
ep5以降で、ラムリが救われることを祈るばかりだ。

4.「ルークの冒険譚」について

黒のお茶会 フェネスカドストより ルークの冒険譚とは

結論:
ルカスがかつて世界中を旅していた時のエピソードがまとめられたものである。ただし大幅な脚色付き。
@mochiRuri_115さんの考察を補完しました。)

根拠①:

1stAnniversary 執事の祈り ルカスカドストより

ルークの冒険譚での主人公像がルカスと一致する点があることから。
世界の謎=未知について、ルカスは種々のストーリーで興味を示し、主様の護衛と一緒に解き明かす事も目的の一つとして、主様の道行きに同行する場面がいくつかある。
またルカスは悪魔執事になる前より医学に精通し、武術にも精通している。ルークの人物像にぴったり当てはまる。
根拠②:
ルカス思い出「懐かしい本」にて、ルカスは「ルークの冒険譚」を見つけて懐かしい気持ちとなるとともに「このエピソード、知っている展開と違う…つい粗探しをしてしまった。これは歴史書ではなく小説だから脚色があって当然」という感想を述べる。
我々の世界でルカス(Lucas)はラテン語由来の名前で、これを英語に直すとルーク(Luke)になる。
また、書かれている内容について粗探しが出来るぐらいには実情を知っているということになる。

推測:
「仲間と共に」という事から、ルークの冒険譚はルカスが悪魔執事として執事たちで各地で表れる天使を倒して回り、そのついでに謎を追っていた…という事実が、謎を追うほうがメインストーリーとして書かれたものではないだろうか。
反論:
かつては天使の出現頻度も低かったらしいので、冒険譚になるほどエピソードが充実&語り継がれるだろうか?

5.ルカスの杜撰さ

意外とルカスは口を滑らせたり、計画をちゃんと隠蔽できてなかったりする。

ep3-4より ラト奪還作戦(ブラフ)が失敗した時の様子

ep3-4にてラト奪還作戦を実行した際、襲撃予定地に輸送部隊が現れず、急遽災禍の監獄でラトが悪魔化した後に救い出す、という作戦に変更することとなった。が、ルカスの計画ではそもそも悪魔化させる方の計画が本命で、襲撃する方の計画はブラフであった。
しかしながら、本当に土壇場で作戦を大幅に変えるとなったら、上記のようなセリフではなくもうこの作戦で行くしかないとか、事態は動き始めているとか、そのような言い回しになるのでは、と感じた。
また襲撃に向かう格好にしても、「東の大地の反乱軍」に偽装して「グロバナー家の輸送部隊」を襲うのに、なぜグロバナー家のローブを着ることにしたのだろう?
そして、ミヤジがひとまず納得?した後の、ルカスの各人への指示があまりにもテキパキとしていた上に、ユーハンに「サルディス家の終焉」をはっきり口にしてしまった。
今回の作戦は、最終的には全員に打ち明けることを想定していたからさほど気を使わなかっただけかもしれないが、今後、本当に秘密にしないといけない計画が出てきた場合、少々気がかりである。

6.ラトに施された洗脳について

ep3-5より ラトが受けてきた実験について

ラトの絶望は「信頼を裏切られたこと」「愛してくれる人に裏切られたこと」であろう。悪魔化を克服したことにより、ラトには「愛してくれている人がいる」という確信を得、絶望を克服するに至ったが、克服したのはあくまで絶望だけであり、洗脳は未だ解けていないと想定される。
今後、洗脳を解くか否かはラトの意思次第だろうが、おそらくラトは頓着しないだろう。ラトにとって重要なのは「信頼」であり、自身が「家族」に愛されているという確信である。仮に洗脳を解いて、天使に対する恐怖心が戻ってきたとしても、絶望を乗り越えたラトであればいずれ克服するだろう。

7.フルーレの絶望

ep3-5より フルーレの説得

「俺も昔そうだったから」というセリフや、フルーレの過去が描かれた、執事の祈り・Palace of Roseのフルーレカドストでは、周りから理不尽な扱いを受けて、憤りを感じている様子が描写されていることから、フルーレの絶望は、復讐・怒りがキーワードとなることが予想される。

8.ミヤジの絶望

ep3-5より ミヤジの葛藤

ミヤジ執事スト「救ってくれた男」では、ミヤジがかつて目の前の瀕死の患者を助けようとするあまり、次に運ばれてきた患者を後回しにしている描写がある。
ミヤジはかつて軍医であったとのホーム会話と併せて考えると、南での宗教戦争で瀕死の患者ばかり構い、結果として他の患者を死なせてしまったことを繰り返したのではないだろうか。

9.ムーちゃんの正体について

結論:
おそらく、悪魔の依り代である。

根拠①:
ムーちゃんは執事を悪魔化から救う際、黒猫に憑依されたような状態になることから。
根拠②:
ムーちゃんに憑依する黒猫は、悪魔化した執事の過去の絶望を主様に毎回見せている。つまり、執事の過去を知る能力を持ち、それはおそらく悪魔が共通して持つ能力であるため、黒猫はおそらく悪魔であるから。
根拠③:
ベリアンやエルヴィラがムーちゃんをみて驚いていない、つまりムーちゃんは悪魔そのものではない可能性が高いから。
ベリアンがエルヴィラに、悪魔化やその抑止の事実と言った重要情報を教えていることや、エルヴィラが占いを行い、「執事たちが生きるも死ぬもあなた(主)次第」と答え、「執事たちのこと…頼みましたよ。」と告げたことから、悪魔の契約の協力者は十中八九魔女族である。
また、ベリアンはep3で新執事3人の悪魔の力初解放時、悪魔の姿を見て、名前と能力を紹介した。
つまりベリアンないしはベリアンの協力者(≒魔女族)は悪魔にはどのような姿の者がいるかということを把握している可能性が高い。
その二人がムーちゃんをみて驚いていない=悪魔が顕現している!となっていないので、ムーちゃんは悪魔そのものではない可能性が高い。

疑問①:
悪魔=黒猫の契約者は誰か?
結論:
現時点では主様と考えるのが自然だが、疑問も残る。
根拠:
執事の心の中に入る際には、
①ムーちゃんがトランス状態になり主様に「手を当てて」と呼びかける
②主様が執事に手を当て、心の中に入り、記憶を読む
③強い刺激を与えられそうな執事にも手を当てさせ、心の中に入ってこさせる
という手順を毎回踏んでいる。
これはムーちゃん=黒猫が主様に、心の中に入るという能力を与えている状態なのではないか?
また、主様は執事の絶望の記憶をみて正気を保っている。
これは、悪魔との契約が行える条件「悪魔の見せる絶望に心が耐えられるかどうか」に合致する。
疑問点:
主様が悪魔と契約を行った明確な描写がない。一応、ep1冒頭で黒猫が落とした指輪を嵌めた行為またはその後の黒猫との会話がそれにあたる可能性があるが、根拠としては乏しく感じる。
また、黒猫が力を行使する際、力の解放をムーちゃんあるいは黒猫に対して行っていないので、なぜムーちゃんがトランス状態に入れるのかは依然不明である。

疑問②:
能力は何?
力の解放時:
上記の通り「手を当てることで人の心の中に入れるようになる」こと。また契約者に、心の中に入った人物の絶望の経験を見せること。
力の未解放時:
おそらくだが、契約者に対し、契約者が安全な相手であること、心を開いてよさそうだと思わせるような印象を与えることなのではないだろうか。
根拠:
ラトがミヤジに懐くのに長い時間がかかったが、主様に対しては1年未満で懐くようになり、ミヤジや周囲の人物、本人ももそのことに驚いている。比喩表現抜きで24h/365d献身的であっただろうミヤジのことを考えると、単純に人柄がよい、だけでは説明がつかない。

疑問③:
なぜ黒猫はムーちゃんという依り代を経由している?
想定:
主様が契約を行ったのは現実世界であってあくねこ世界でないとすると、あくねこ世界に干渉するためにムーちゃんが必要?


考察:魔導服について

ここでは、悪魔執事が着用する魔導服について考察する。


考察:悪魔

ここでは、悪魔執事が契約している悪魔たちについて考察する。

1.悪魔の能力

現在判明した事実の範囲での結論:
①悪魔は契約者に人智を超えた能力を授ける
②悪魔が契約者に授ける能力は1つである
③悪魔は契約者の行う天使への攻撃を特別なものにする場合がある
④悪魔は契約者の記憶をすべて知ることができる
⑤悪魔は契約者の精神世界および契約者にだけ見える幻覚と言う形で、姿形を偽ることができる
⑥悪魔は契約者を能動的に悪魔化させることができる
⑦能動的に悪魔化させる際、悪魔化の度合いをコントロールできる

①人知を超えた能力について:
各種ストーリーで語られている通り、悪魔との契約者は、身体能力の増大、書物に対する完璧な記憶力、寿命を見る、武器が壊れなくなるなどのさまざまな異能を得る。

②能力を授ける数について:
伝書鳩に関する考察内容と重複します)
新執事3名の悪魔の能力の説明の時、一つの能力しか開示されず、本人たちも他の能力があるという自覚がなかった。
既執事も同様であり、一つの悪魔には一つの能力、とみて良さそうである。

③天使への攻撃について:

ep4-5より 「特別な悪魔化」で傷つけられた天使は再生ができなくなる?

特別な悪魔化を果たしたボスキの攻撃を、スローンは再生することが出来なかった。
ep2でセラフィムが「普通の矢ならかわすまでもないが、悪魔執事のものならかわさないと」と言っていたこととあわせて、悪魔との契約者は天使に対し、ゲーム的な表現で言う所の特攻ボーナスを得られるのかもしれない。

④記憶について:

ep3-3より ラトが忘れている絶望の理由を知るアレク(ストラス)

ストラスは、ラトがアレクとお母様という単語を思い出し苦悩しだした直後から、アレクの幻覚をラトに見せ、アレクを演じつつ、信頼している人物であるミヤジが助けに来ることはおかしなことであると断言した。
また、ラトが悪魔化するまで、ストラスはラトの過去の事実を織り交ぜながら、ラトの絶望の理由である「信頼していた人物から捨てられたこと」を刺激していったことから、悪魔は、契約者の過去の記憶を、たとえ本人が忘れていたとしても、知る能力を持つことがわかる。

⑤姿形を偽ることについて:

ep4-3より 2度目のベレンの心の中への進入時、現れた何者か

ep3でストラスがアレクに化けてラトを唆したことや、ep4-3でベレンの心の中に現れた何者かの姿が幼少期のベリアンそっくりであったことから、悪魔は、契約者の記憶を元に特定の人物へ化ける能力を有していることがわかる。

⑥、⑦能動的な悪魔化について:

ep3-5よりラト悪魔化直前の様子
「僕と一緒に」「力を貸してあげる」ということはつまり、ラトの悪魔化はストラスがコントロールしていたのでは?
ep4-5より 「特別な悪魔化」を持ちかけるザエボス

ラトは、ep3で悪魔化した際、バスティン・ハウレスの前例とは異なり他人と会話ができる状態にあった。何故だろうか?
仮説:ラトの悪魔ストラスが、ラトを絶望に落とすために「アレクに化けてラトと対話する」という方法を取ったため、ラトと会話できる状態をラトが死ぬ直前まで保つ必要があると、ストラスが考えたため。
ep3でストラスは、アレクに化けて語り掛けるという方法で、ラトの大事な人である主様や地下の執事たちがラトを裏切ったのだと信じ込ませることに成功し、ラトは絶望した。
そのため以前の考察では「悪魔の言い分を信じた場合、執事は自我を保つ」のではないかと考えたが、「状況を誤認し絶望する」という状態はバスティン・ハウレスの悪魔化の時も同様であった。
さらにep4にて、ボスキの悪魔ザエボスは、スローンに対抗する力を授けると称して能動的にボスキを悪魔化させた。この悪魔化はザエボスの力を最大限に引き出す「特別な悪魔化」であるとザエボスから語られた。
つまり、悪魔は以下のことがデフォルトで可能なのではないか?と思われる。

  • 契約者を能動的に悪魔化させること

  • 能動的な悪魔化を実行する場合、悪魔化の度合いをコントロールすること

2.悪魔の目的

結論:悪魔を縛る鎖から解き放たれた状態で契約者が死ぬこと

ep3-5より ラトが悪魔化を克服したあとのストラスの捨て台詞

この会話より、悪魔は契約者の死により自由になることを何よりも望んでいることがわかる。
また、「お前の」と言ったこと、つまりその場にいる他の悪魔執事のことを勘定に入れていないことから、悪魔同士助け合う・連携するという概念はおそらくないか希薄で、自身を縛り付けているものの命のみを狙っていることがわかる。
気になるのが、「絶望に突き落として殺してやる」という点。
単なる負け惜しみか、悪魔が自由になるには契約者が絶望した上で死亡しないといけないのか、このセリフだけではどちらともとれる。

ep4-5より 絶体絶命の状況にあるボスキに取引を持ち掛けるザエボス

ep4-5、武器を手にしたスローンと義手を失った状態で対峙し絶体絶命の状況にあるボスキに、ザエボスが取引を持ち掛けた。そして見返りにボスキの命を要求した。
ただ単にどのような状況であれ契約者が死ねばいいだけなら、ザエボスは黙ったままでいればよい。にもかかわらず取引を持ちかけるということは、ただ死ねばよいというわけではないことがわかる。
ではどのような状況で契約者が死ぬことを望んでいるのか?

ep4-5より 契約が履行されたことにより鎖が壊れたが、ボスキの「気が変わった」ため、ザエボスは元通り鎖につながれることになる

ストラスやザエボスが、ラトとボスキが悪魔化を克服した時に鎖に繋がれ直された。ストラスはその事を指し「またこの鎖で元通りだ」と言った。そのため、悪魔は悪魔を縛る鎖から解き放たれた状態で契約者が死ぬことを望んでいる、と考えられる。

3.悪魔同士の意思疎通

ep4-5より 取引の穴を突かれたザエボスの恨み節

ボスキはザエボスとの取引の穴をついて無理矢理延命した。
その際に「悪魔に対して」と釘を刺された事から、悪魔同士で情報共有ができるのかもしれない。


★過去考察

ここでは、新ストーリーの公開などにより事実が判明したり情報が古くなったりした考察を掲載する。

1.なぜベリアンは新執事3人の悪魔について詳しかったのか?

事実①:
悪魔と契約した本人は、少なくとも解放を行う前ならば、悪魔の名前・容姿・能力を知らない。
つまり、契約者本人は契約する悪魔を選べない。
(ただし、名前・容姿・能力が明かされていない状態で「この中からどれにする?」はあるかも あったところでどうなるものでもないが。)
事実②:
初めて悪魔の力の解放を行った際、契約者に分かるのは悪魔の容姿のみ。
能力や名前はわからない。
能力は、個人差もあると思うが、「言われてみれば力が湧いてきた感じがする」というぐらいだから実際に使って・戦ってみないとわからない、つまり、解放した時に直感的にわかるようなものではない。
名前も同じく、解放後に3名が「こいつの名前は〇〇だ」と判っている様子がないので、直感的にわかるようなものではない。
(今回はベリアンが先回りして言ったので言う機会を逃しただけかもしれないが…)

仮説①:
過去に同じ悪魔の力を解放していた執事がいたから知っていた
この場合、以下が成り立つ。
・ベリアンはその執事が悪魔の力を解放した時に居合わせた、またはその時の様子を伝え聞いた
(テディ、ユーハンの悪魔は直接見たことがあって、ハナマルの悪魔は伝え聞いただけだったから、ハナマルの悪魔の能力説明が伝聞調だった?)
反論:
悪魔の名前を知っていることの説明がつかない。
また、ハナマルや、フェネス・フルーレといった、本人の獲物や趣味嗜好にマッチした悪魔が選ばれていることの説明もつかない。

仮説②:
ベリアン、または協力者はどの悪魔をどの執事に契約させるか選ぶ権限を持つ
この場合、以下が成り立つ。
・ベリアンor協力者は少なくとも各悪魔の名前・容姿・能力のいずれか、あるいは全てを、全悪魔分把握できる状況にある
・協力者が選ぶ場合、ベリアンは各執事の嗜好、特徴や、「この執事にはこうなってほしい」という要望を伝え、協力者はそれを聞き入れている
反論:
ハナマルの能力説明が一部伝聞調だったのはなぜ?

結論:
仮説①、②が合体したもの。
つまり、
・ベリアンor協力者は悪魔の名前・容姿・能力のいずれか、あるいは全てを、全悪魔分把握できる状況にある
(想像だが、契約協力者が悪魔一覧みたいなのを持っていて、そこからベリアンが選んでいるなど)
・ベリアンor協力者はどの悪魔をどの執事に縛り付けるか選ぶことができる
・協力者が選ぶ場合、ベリアンは各執事の嗜好、特徴や、「この執事にはこうなってほしい」という要望を伝え、協力者はそれを聞き入れている
・ベリアンは過去に解放した悪魔の力の様子について直接・間接問わず把握できていて、記録・記憶している
・なじむ前に悪魔化して死亡したなど、すべての執事が悪魔の力を発揮できたとは限らないので、知識としてしか知らない能力もある。おそらくハナマルの悪魔は過去そうであったため、ハナマルの悪魔の能力を説明するときは伝聞調になった。


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