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暖かな優しさに触れた日

1歳を過ぎてメキメキと成長し、ひとり歩きもかなり上達した我が子。
自分の思うがままに動けるようになったのが嬉しいのか、その有り余るパワーで興味が赴くまま縦横無尽に動き回るのはいいのですが。
家の中での遊びにも限界があるので、最近は2人で外を散歩するのがちょっとした日課となっています。

お決まりの散歩ルートは車通りの少ない田舎の裏道。
田んぼや畑、用水路もあるから場所によっては落ちないよう注意は必要だけど、程よく静かで自然を身近に感じられる。
私たち親子のお気に入りの散歩コースです。

いつもは日差しの落ち着いた夕方に散歩をするのですが、その日は午後から雨の予報。
そこで「雨が降らないうちに!」と、いつもと違う時間帯に散歩に出かけることにしました。

いつもと時間帯が違うからか。
最初のうちこそ「あれ?」といった雰囲気だった我が子も、夕方とは違うポカポカの日差しがお気に召したのか。
ご機嫌にぺちぺちと自分の足で歩き出してくれました。

季節は秋。
午前の暖かな日差しの下、いつもの散歩コースをのんびりゆったりと歩く。

散歩は基本的に子どもの気の赴くままに全てお任せ。
だから、通常の大人の散歩なんかよりずっとスローペースで寄り道三昧。
道端に生えてる草花をつんつんしたり、遠くに走る車をじーっと見つめてみたり。
かと思えば、急にとてとてと走り出したり。
本当に目が離せません。

そんな風にいつもの散歩コースをゆっくりと歩いていると、いつもと時間帯が違うからか。
いつもの散歩中はあまり見かけないご年配の方々とちょくちょくすれ違う。
そして、そのご年配の方々それぞれが、すれ違いざまに子どもに向けて笑いかけたり手を振ってくれる。
その時の子どもを見る眼差しが、皆さんとても優しくて。

中には「これ子どもに食べさせまい!」と、自分の畑で取ったのであろう小さなさつまいもを持たせてくれる方までいらっしゃいました。

普段の散歩ですれ違うのは下校中の学生さんが多いので、こんな風に接してもらえたのは初めてでとても驚きました。

と同時に。
体の中からふんわりと、とても暖かな気持ちになりました。

「世間は冷たい」「子育てしにくい世の中」なんて言葉をよく耳にする昨今。
実際、自分も子育てをしてみて「何だかなぁ…。」と思うこともあるけれど。

でも、冷たいばかりじゃなくて。
世間は自分が思っているより本当はもっとずっと暖かいのかもしれない。

そう気付かされた一日でした。

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