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初妊婦、妊娠初期を振り返る。

長かった妊娠期間も折り返し地点を過ぎ、「そろそろ赤ちゃんを迎える準備を始めなきゃ。」と少しずつですがベビー用品の調達を始めました。改めて調べてみると出産準備で揃えておくべき物が思いのほか多くてびっくり。先輩ママやネット情報をかき集めて、四苦八苦しながらも楽しく出産準備を進めています。

初めての妊娠ということで、自分の体調含め全てが初めてのことばかり。だからここ数ヶ月は心身ともに落ち着かない日も多かったのですが、最近は慣れたのか気持ちに少し余裕がでてきました。そこで、記憶が残っているうちに妊娠初期に感じたこと・学んだことを書き記しておこうと思います。

1、少しでも体に異変を感じたら放置せず早めに行動を起こすべし。

正直にお話しすると…。私が妊娠検査薬を使用したり病院を受診しだしたのは、かなり日数が経ってからのこと。しかも自発的に気づいたわけではなく、旦那さんからの「もしかして…妊娠?」という気づきがあったからです。これがなければ私の妊娠発覚はもっと遅れていたに違いありません。

というのも。私は昔から生理不順があって生理が遅れるなんてザラだったし、もっと言うなら数年前の検診で産婦人科の先生に「もしかしたら子供ができにくい体質かもしれない。」と言われていたから。だから、まさか意図せず自然に子供を授かれるなんて思ってもみませんでした。

もちろん有難い話ではあるのですが、そんな事情があった私にとって自然妊娠は寝耳に水。本当に驚きとしか言いようがありませんでした。そんなこんなで妊娠発覚が遅くなってしまったのですが。今となっては「もっと早い段階で妊娠に気づきべきだった…。」と少し後悔しています。

思い返せば、妊娠初期の段階で体に異変は起こっていたのです。

生理が来ない日数がいつもより長い。下腹部に痛みとも言えない妙な違和感がある。嗅覚が鋭くなった気がする。

さすがに味覚・嗅覚に異常が現れた時点で私も「これはもしや…。」と思いましたが。その前から様々な形で、体は異変を伝えてくれてんですね。これからは自分で決めつけず、もっと素直に体の声に耳を傾けたいと思います。

2、しんどい時は無理をせず助けを求める。

さて。それまでは何ともなかったのですが、妊娠発覚後に本格的なつわりが始まりました。話には聞いていたけど、これが本当にキツくって。

まず、普通の食事は匂いでアウト。和洋中問わず基本的におかずは一切NGだし、炊き立てご飯なんて以ての外。おまけに妊婦特有の味覚障害を起こしてしまい、食べ物の味が全く分からない。おかげさまで1か月弱で3kg近くの減量に成功してしまいました。

「食べる楽しみがなくなるだけで、生活の質ってこんなに下がるんだ。」

そんな事をしみじみと感じる良い機会になりました。ただ、食べられないという事は体力低下や栄養不足に繋がるわけでして。つわりに加えて貧血やめまい、疲れやすさまで仲間入りしてしまいました。

この妊娠初期に起こるつわり。人によって症状は様々ですが、私の場合は荒波に揉まれまくるマグロ漁船に昼夜問わず乗り続けてる感じでした。とにかく気持ち悪くて立ってられない。横になってても気持ち悪いうえ、少し体を動かしただけでとてつもない疲労感に襲われる。おまけに不意に訪れる吐き気との長く苦しい戦い。

こうなってくると、正直もう家事どころじゃありません。大袈裟に思われるかもしれないけど自分のことで手一杯。もっと言うなら生きるだけで精一杯状態です。

この時期に学んだことは「しんどい時は無理をしない。人に任せられることは任せてしまう。」ということ。

それまでの私は完璧主義なところがあり、何事も自分でやらないと気が済まないタイプの人間でした。だから、多少体調が悪くても無理してこなしてしまう節があったのですが…。この時の私にそんな完璧主義を掲げられるような余裕は一切ありませんでした。結局、つわり期間中は家事の全てを旦那さんにお願いする事に。

負担を増やしてしまって旦那さんには申し訳なかったけれど、結果として私は家事を丸投げして良かったと思っています。

確かに人にやってもらう分、どうしても「うん?」と思ってしまうような場面もあったけれど。それでも私のやり方が全てではないし、何より「完璧じゃなくても、それが8割型できてるなら上等じゃないか。むしろやってもらえるだけで有難い。」と思えるようになりました。

今まで何十年も変なところで完璧主義を発揮していましたが。これからは無理をし過ぎず、一人で何でもこなそうとせず。しんどい時は少しだけ人に頼って、素直に休みたいと思います。

3、一人で抱え込まず、人に相談してみる。

妊娠が発覚してからの私はつわりの影響もあり、情緒不安定な時間が増えてしまいました。日中一人で家にいると気が滅入ってしまうし、気を紛らわそうとスマホを手に取ると「流産」や「乳幼児の先天性障害」といった暗いワードにばかり目がいってしまう。

家族が増えるということは考えることも増えるし、それに対する準備だって必要不可欠。これから親になるという責任や覚悟はもちろんだけど、場合によっては今の環境を変える必要だってあるかもしれない。

子を産み育てるということは何事にも変え難い喜びであると同時に、とてつもない責任も伴う。自分は人としてまだまだ未熟なのに、果たしてこの子を立派に育て上げることができるのだろうか?

そんな事を悶々と考える日々が続いたある日。久しぶりに祖母に会う機会があり、私がポロッとその思いを口にすると目から鱗な返答が飛び出してきました。

「そんなん皆一緒やわ、完璧な人やそうそう居らん。最低限の躾は必要やけど、それ以外はその子に任せればええ。大丈夫。どんなに今が不安でも子はちゃんと成長するし、1年後にはちゃんと1歳になっとるけん。」

それを聞いた時、本当に目が点になりました。「そうか、そういう考え方もありなのか。」と。

今までの私は「親としてちゃんとこの子を育てなきゃ。」と思ってたけど、そうじゃなくて。そもそも未熟な人間が何もかもちゃんと出来るわけがないんだから、だったら「子供と一緒に自分も成長する」くらいの気持ちで良いのかもしれない。そう思えました。

一人で悶々と考えてるだけじゃ、この考えにはきっと出逢えなかったでしょう。一人で考える時間ももちろん大事だけど、もしマイナスな考えばかりが頭に浮かんでしまうなら。そして、同じ考えが堂々巡りをし始めるようなら。一人で抱え込まず、人に相談してみるのも一つの手だと改めて感じました。

4、不安は溜め込まず、定期的に吐き出す場を設ける。

マタニティーブルーとでも言いましょうか。妊娠初期の頃はちょっとしたことに引っかかりがちで、かなりナーバスになりがちでした。

初めての妊娠ということで知識不足を補うべく、ネットや本を駆使して妊娠・育児に関する様々な情報を読み漁ったのですが…。前項でも述べた通りどうしても嫌なワードばかりが目につくし、そういうのに限って頭にこびりついて離れない。

家族が増えるということは将来のことをもっとしっかりと考えなきゃいけないし、今まで見ないふりしてた現実にも目を向ける必要がある。コロナの影響で立ち会い出産はおそらく無理だろうし、そもそもすんなりと産まれてきてくれるのか…。不安が尽きることはありません。

問題はその不安をどう解消するか。

今までは不安なことがあっても「自分一人の問題だから。」と我慢してその気持ちに蓋をしていたのですが、お腹の中に子がいるとなるとそうもいきません。不安を抱えたままだと精神的に不安定になってしまうし、ストレスだって溜まってしまう。最悪の場合、お腹の子にまで悪影響を与えてしまうかもしれない。

そこで編み出したのが「定期的に不安を吐き出そう作戦」です。

ルールは簡単。自分の中で一定のラインを決めて、自分の中の不安がそのラインを上回ったら誰かに話を聞いてもらうという単純なもの。ですが、ここでどうしても外せない肝の部分があります。それが「誰に話を聞いてもらうか」という点。

必然的にどうしても旦那さんに不安を吐き出す回数が増えてしまうのだけど、そうすると旦那さんの負担が一方的に増えてしまうし、ヘタをすると一緒にナーバス路線に落ちてしまうかもしれない。でもそれは双方にとってよろしくない。そこで思いついたのが「不安を吐き出す場を提供してくれる協力者を増やす」というものです。

どういう事かと言うと、一番身近な旦那さんに協力してもらうのはもちろんですが。そこに両親や親しい親戚を加えて、不安が蓄積する前に誰かに話を聞いてもらえる環境を整えることにしたのです。有難いことに私の場合は妊娠・出産経験者が身近に何人かいたので、この環境づくりは割と簡単に達成することができました。

「何かあれば誰かに話を聞いてもらえる。」

この環境があったおかげで、私は気持ち的な面でかなり助けられたと思っています。もしこれが夫婦二人だけの環境ならば。「これ以上相手に負担はかけられない。」と自分の中に不安を押し込めてしまっていたでしょう。自分の中でどんどん不安を溜め込んで、そのうち爆発してしまっていたかもしれません。それを回避できたのは、いろいろと気にかけ手を差し伸べてくれた周りの人たちのおかげです。本当にありがとう。

まだまだ続くよ、マタニティライフ。

自分の備忘録として簡単に。それこそ箇条書きぐらいの軽い気持ちで書き始めたこちらの記事ですが、気がつけば4000字近い長さになってしまいました。それくらい妊娠初期の気づきは多かったようです。

安定期に入った今は自分の体の変化にもだいぶ慣れ、最初はおっかなびっくりだった胎動を面白がる余裕も出てきました。日に日に大きくなるお腹の膨らみには目を見張るばかりですが、それもまた妊婦の醍醐味と何事も楽しむようにしています。

長いと思っていた妊娠期間も気がつけば折り返し地点。考えることも多くて慌ただしい毎日ですが、充実した時間を過ごせていると思います。ただ、正直にお話しすると未だに不安になることも多いです。

初めての出産を面会・立ち会いなしで乗り越えないといけない不安。家族が増えることによる様々な変化への不安。そもそも自分が親として子供を育てられるのかという不安。

不安を挙げ出すとキリがないけれど、そんな時は「元気に産まれてさえくれれば、それで充分じゃないか。」と思うようにしています。それは母からの言葉があるから。

「まだ起こってもいないことに対して不安を抱くのは時間の無駄。それよりポジティブシンキングでいこう。大丈夫、大体のことは上手くいくから。」

そうアドバイスしてくれた母の言葉を心の支えに。時には迷いながらもゆっくりまったり、自分のペースで残りのマタニティライフを楽しみたいと思います。


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