見出し画像

四季を楽しむ余裕を持つ

ふと気がついたのですが。以前に比べると、季節の移ろいに鈍感になってしまったような気がします。

というのも。コロナの影響でここ数年は季節の行事が軒並み中止になり、やったとしても個人で楽しむレベルの小規模なものばかり。だいぶ規制が緩和されてきたとはいえ、心置きなく外出できるようになるにはまだ少し時間がかかりそうです。

もともと超がつくほどインドア派である私にとって、外出しにくい今の状況は正直それほど苦ではありません。必要最小限の買い物と、たまに気晴らし程度の散歩。それができれば概ね満足…だったのですが。最近はその考えに少し変化がでてきました。

きっかけはベランダから見えた桜の木。つい先日までは枝だけだったのに、昨日何気なく見てみるといつの間にか綺麗な桜が咲いていました。しかも満開。これを目にした時、本当に心底びっくりしました。

今までは「あ、蕾がついてきたな。」「暖かくなってきたし、そろそろかな。」と桜の開花を楽しみにしていたのに。今回は本当に、全く、全然、これっぽっちも桜の変化に気づくことが出来ませんでした。

でも、思い返せば。年末年始は飛ぶように過ぎていったし、節分、節句、お盆など季節の行事はテレビのCMを見て「あ、そういえばそんな時期だっけ。」と思い出すレベル。

何だかんだで頻繁に外出していた頃はスーパーの装飾や外の空気で季節の移ろいを感じていたのに、ほとんど外に出ることがなくなってからはそんな機会もなくなってしまっていたようです。

加えて。慣れない育児に毎日全力投球で、そんな事に構ってられないくらい余裕がなかったのもまた事実。

理由を並べれば「まぁ仕方ないかな。」と思わなくもないけど、それにしても毎年あれほど楽しみにしていた桜の開花を気にする余裕すらなかったなんて…。その事に気づいた私は、内心かなり焦りました。

「これはマズイ…。季節を感じれないくらい余裕がなくなってたなんて…。」

そう思った私は、すぐに行動を起こす事にしました。休日で寝ぼけ眼の夫を誘い、息子を抱っこ紐に入れていざ近所の公園へ。目的は小さな公園に堂々と咲き誇る一本桜。

公園に向かって歩いていると、黄色い菜の花畑をヒラヒラと飛び回るモンシロチョウに目が止まりました。それだけじゃありません。庭先に咲く梅の花。田んぼの畦道から顔を覗かせるつくしの群れ。草花の中をちょこちょこと移動するてんとう虫。それまで気にもとめいなかった春の風景があちこちに広がっていることに気がつきました。

「あぁ、もうこんなにも春の風景が広がる季節になってたんだなぁ…。」

そんなことを思いながら歩くこと数刻。到着した公園には、今年も悠々と咲き誇る綺麗な一本桜の姿がありました。

「本当に春がきたんだなぁ…。」

ずっと家に閉じこもっていると、どうしても季節の感覚が薄れてしまいます。そうして四季の移ろいを感じられなくなると、心のゆとりもなくなってしまうような気がします。

別にそれでも良いのかもしれないけれど、せっかく四季のある日本に生まれたのだから。たまには意識的に外に出て、季節の移ろいを体全体で感じたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!皆さんの「スキ」が励みになります♪いただいたサポートは何かしらの形でnoteに還元していきます☕️ご縁があればフォローもよろしくお願いします🍀*°