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#坊主女子

夏仕様

夏仕様

「見てくれよ~。うちの姫たち、ほんっと可愛いだろう~」

「ほんとだー。かわいいなー」
聆は、柊羽が見せてきたスマホの画面を見ることなく、棒読みで答えた。
飲み会で繰り広げられる、子ども自慢に、聆は飽き飽きしていた。
独身の聆には、子どもの可愛さもよくわからないし、ましてやよその子どものことなど、どうでもよかった。

「お前、ちゃんと見てないだろう!見てみろよ!ほんと、可愛いんだからさぁ」
今夜の

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『親の意向』

 私、香田結月は、小学生から始めたミニバスにのめり込んでいた。スピーディーな展開が面白いし、サッカーやソフトボールと違ってよく点が入る。母もバスケ部で高校時代に全国大会へ行ったことがあったので、私がバスケをすることに賛成していた。

 中学では迷わずバスケ部に入った。あまり厳しい規則はなく、のびのびとプレイすることが出来た。
 
 両親とも私のバスケには全力で応援してくれた。しかしただ一点、意見が

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