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Montessori 中高等学校! オランダで日本文化授業をして学んだ心構え

オランダに来て半年たった2023年10月からAmsterdamのMontessori中高学校でExtraClassのJapanse les(日本語文化授業)を担当しています。

たまたま働いていたお弁当屋さんに、学校の先生の一人が買いに来て
「もしかして日本語レッスン手伝ってくれる人はいませんか?」
と聞いてくださったことがきっかけで、この学校とつながることができました。

学校の様子やオランダの中学生に授業をしてみての感想をまとめます。


子どものモチベーションが一番

日本語授業をエキストラ外国語として選ぶ子どもたちは、そもそも意欲をもって来ているのだろうと思っていました。
しかし、ざっくり日本語・文化といっても、その中でも興味は分かれます。
毎回来る子どももいれば、年度の途中で去る子、途中から入る子、
その日の内容によって決めている子…本当に自由。

授業をする私からすれば、毎回ドキドキでした。
もちろん、必ず選択しなければならない言語や数学の授業もありますが、
こうやって興味をもって好きに選べる講座が学校にあると
生徒が「自分で選んで学んでいく」経験を重ねることができます。

このシステムのおかげで、常にオープンなクラスで、
誰が来ても楽しく学べる内容にしようと考えるようになりました。

先生がしゃべるのは始めの10分まで

いくつかの授業を見学したのですが、多くの時間は子どもたち自身で課題に
取り組んでいる様子でした。
先生は今日のテーマを与え、その達成方法も子ども自身で考えていました。

私の日本語授業は、どうしても私から生徒へ伝えることが多くなってしまいます。文化の紹介、歴史の説明、日本語の表現…
しかし、10~15分もすれば、生徒はあくびをはじめ、他のことをしはじめ…
「先生の話は黙って聞くもの」というより、
「そもそも長い話を聞くという経験をしてこなかったんだな」
と感じました。
私の話方が本当につまんないという可能性もありますが(-_-;)

先生は長くても15分で話を終わらせる、子どもたちは自分で学ぶから
 あとは一人ひとりをサポートすることに回る

とくにMontessoriは生徒主体で学習していくため、先生の役割を考えるきっかけとなりました。

授業改善(心構え)

Montessori Wayが分かってきたところで、授業の形式を変えていきました。

まず、子どもが静かに先生の話を聞くことは当たり前ではない
という心をもち、

いかに「楽しそうだな」という導入にするか。
いかに、目の前の生徒の興味を知って教材を用意するか。
子どもが自分たちで進められる課題をどう作ろうか。
10伝えたいところを我慢して、1~2に絞ろうか。

子どもは知りたいと思えば勝手に学んでいきます。
日本語が本当に話したいのであれば、自分でアプリや本で勉強します。
文化を勉強したいのであれば、ネットで調べて情報を集めます。

この授業はその「きっかけづくり」!と思うことにしました。

そう思うと、自分自身も日本の「面白いね」というところを
一緒に生徒と楽しめるようになりました。
(もちろん、生徒から質問があれば説明しますが、たまには「なぜだろうね」と答えないこともあります)

まとめ

日本もオランダも学校によって雰囲気はがらりと変わります。
この中高等学校はMontessoriでしたが、そうでない学校でも生かせる点が
多くあると感じました。

授業は先生の話を聞くものではなく、子ども自身が学んでいく環境をいかに創り出していくか。
(もちろん、先生が話すことが重要なときもある)

これはとても大きな学びであり、心構えとして大切にしていきたいと思いました。



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