QA技術向上プロジェクト2〜IT検証技術者認定試験 レベル2の取得〜
こんにちは3回目の投稿になります。
UNIBA Azukaritaiの白井です。
今回はIT検証技術者認定試験 レベル2を取得して、業務への考え方や取り組み方がいかに変化したかをご紹介させていただきます。
IT検証技術者認定試験とは
IT技術者認定試験のレベル2について
IT技術者認定試験ページにあるようにレベル2はエントリーレベルに属し、テスト実行の取りまとめを行う能力があることを証明するためのものである。
JSTQB Foundation Levelとの共通点、違いについて
共通点
両者ともソフトウェアテスト技術者向けの資格です。
ソフトウェアの品質保証、品質管理をしていく上で必要となる知識や技能を身につけているかを問われるものでした。違い
JSTQBでは基本的な知識を求められています。例えば「ブラックボックステストとは?」、「単体テスト、統合テスト、システムテストはそれぞれどのフェーズで行うものか?」などです。
一方、IT検証技術者認定試験では、より実務ベースでテストする能力があるかが問われています。例えば下記の表が与えられて、「対処しなければならないタスクはどのようなものがありますか?」などです。
受験に至る経緯
UNIBA AzukaritaiではメンバーのQAレベル向上とその証明のため、様々な資格を取得を通じて、第3者にその能力を評価してもらうことを推奨しております。その取り組みの一環でIT検証技術者認定試験を受験することになりました。
受験に向けたアプローチ
公式の過去問を中心に勉強
2週間ほど問題を解きながら、わからないところをシラバスを読み込むことを行いました。
勉強開始:2023年5月上旬
受験:2023年5月21日
学んだこと・業務への貢献
1. 不具合報告
シラバスを読むことで、ソフトウェアテスト中に発生した不具合の報告・その修正進捗管理について学びました。
また過去問演習を行うことで、上述の「不具合履歴管理表」と以下の「不具合ステータス&処理結果の説明」からテスト進捗の問題点を読み取る力をつけることができました。
具体的には、「不具合修正について今誰がボールを持っているのか」、「不具合修正が何処かでスタックしていないか」といったことを進捗管理表から読み取れるようになりました。そして、どのようにすればそのスタックが解消するかを、言語化できるようになりました。
各会社やプロジェクトによって不具合履歴管理の方法や管理表のテンプレートは異なっていると思いますが、
テスト実行者が記載更新する部分、テスト実行管理者が行う部分、開発側で行う部分を明確化して、管理表に反映させることは作業漏れ防止につながると感じました。
2. テスト計画の進捗管理
テストの進捗管理が重要だということは以前から知っておりました。
しかし、どのようなフォーマットで管理すると見やすくなるのか、管理の時間を減らすことができるのか具体的なところは手探り状態でした。
過去問演習では進捗管理表の例が示してあり、そこからテスト進捗の問題点を抽出するような問がありました。
この進捗管理表の例は、進捗管理に必要な情報が一目でわかるようになっており、まず何を管理しなければならないかを知ることができました。
また、
1. 演習を通してテストが計画に対して遅れている工程を読み取る力
2. 次の工程への影響によって、テストの遅れに優先順位をつけること
を学びました。
こちらも管理表のテンプレートは各会社、各プロジェクトで異なっていると思いますが、テストで遅延を防ぐために管理者が気をつけてみなければいけないポイント(数値)は共通だと思います。それらを知ることは遅延リスクの軽減につながると考えます。
最後に
ソフトウェアテストは知識や経験がなくても取り組むことができる反面、
計画や戦略を立てて進めないと、作業時間がいくらあっても足りない状態になってしまうと思います。
このようなQAに関する資格は知識を体系的に身につけることは、ソフトウェアテストを効率的に進めるための手助けになると考えております。
Azukaritaiは常に時間効率、作業効率の高いQAを目指し、みんなで各々目標を立て学習を進めています。
QAに興味のある方や、Azukaritaiに興味を持っていただいた方は下記リンクから気軽にコンタクトしてください。お待ちしております。
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