見出し画像

鼻くそを食べる息子に「お味はいかが?」と聞いてみる。我が家は「ダメって言わないキャンペーン」中。

私の場合、子育てで一番萎えるのは、息子に「ダメ」と言っちゃった時。

だって、自分が子供の頃、「ダメ」って言われるのが一番嫌いだったから。もちろん大人になった今も「ダメ」って言われるのがめちゃくちゃ嫌い。やりたいことのできない人生なんて全くもってつまんない!それなのに自分ってば息子に「ダメ」って言ってばかりなもんだから、必然的に超萎える。

なのに、萎えながらもついつい口に出るのはダメダメダメダメ。息子のやることなすことあれもこれもにダメダメダメダメ。もう、ダメって言っては萎えるの繰り返しに疲れ果ててしまったので、ダメって言うのをやめることにした。


現在、我が家は「ダメって言わないキャンペーン」中。



鼻くそをほじっては食べる息子。ダメと言いそうになるその言葉をゴクリと飲み込んで「お味はどう?」と聞いてみる。すると毎度ニヤッとして「おいしい」と答えやがるのだ。わたしなんか単純なもんだから「おいしいならまあいいか」なんて妙に納得させられたりして。思い返せば、私も子供の頃食べた記憶がある。絶妙な塩味だった。それに鼻くそ食べたごときじゃ死なんよな。なんなら免疫上がるってホントかな。


さっきも、、絵の具でお絵描きすると言って始めた遊びに「だめーーやめてーーー」と言いたいのを我慢して、じっくり観察することにした。お風呂場から持ってきた桶に筆を洗った水を移し、その中に、おはじき、輪ゴム、おもちゃの硬貨、ボール、ブロック、米粉ねんど、木製のねじ等々を入れぐるぐるしたりハサミでチョキチョキするという得体の知れない遊びに変わって、さらに大量の水を追加。それをリビングのテーブルでやり始めるのだから、心の中じゃもう「だめーーやめてーー」って、私、叫んでる。

画像1

でも、よくよく見ると、水に入れて故障する電池を使ったものは水没させていない。彼なりにちゃんと考えているのだ。ほぅなかなか面白い。ダメって言ったら見られないその先の息子の姿を見られるのが、最近は面白くなってきている。(ま、ラグマットびちゃびちゃですが。)


それに、この「ダメと言わないキャンペーン」は、夫とも共有して展開しているので、ダメを我慢するのは私だけではない。夫婦の間にゲーム感覚が生まれつつあるのが、なかなか楽しいのである。「ダメ」と言いそうになった私が咄嗟に変換して「おやめになって」や「よして」「ご遠慮ください」と言おうものなら、夫から「お主、それはダメと同義語であるぞ」的な視線が飛んでくる。その視線には「お察しいたします」というニュアンスも感じられて、お互いを親業をシェアする同士と認め合えてる感じが「ダメと言わないキャンペーン」継続のモチベーションにもなっている。(「おやめになって」「よして」「ご遠慮ください」も「ダメ」って言ってることに変わりはないのですが、、、まぁ、ダメと言わない意識は格段に上がっているということでご容赦くださいませ。)何より、ダメって言わないのって、こんなにもストレスフリーなのだ!!誰かを縛りつける言葉を放つって、自分自身もキツく縛り上げることに繋がるんだなぁ。

それに、

よくよく考えると、人として本当にやっちゃいけないダメなことなんて、アレと、、、アレくらい?じゃないですか、ねぇ!



この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?