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腸に関する面白い話(1,508文字)

おはようございます!
鍼灸師の水上謙です!
日本の健康寿命を延ばす為に活動しています!

本日は腸に関する面白い話をしたいと思います。

腸の総面積はテニスコート!?

大腸の内壁を広げると、その表面積はなんとテニスコート半面分、約100平方メートル。さらに、小腸はその2倍で、テニスコート1面分、約200平方メートルもの表面積があります。腸すべての内壁の広さは約300平方メートル、テニスコート1面半分に相当します。これは、小腸や大腸の内部がフラットではなく、内壁には消化・吸収の役割を持った小突起が無数にあるため、表面積が膨大になるからです。ちなみに、農耕民族の日本人は狩猟民族で肉食中心の欧米人より腸が長いという俗説があります。
昨今は食の欧米化が進み、生活習慣病が増えていることは否めません。

「いただきます」で消化効率が変わる?

「いただきます」「ごちそうさま」
これは食に感謝を持つという日本の良き文化だと私はおもいます。
私はクリスチャン家系で育ちましたので3食の前は祈りを捧げる習慣がありました。
これもまたいい文化です。
食事の際の挨拶は2つの大事な要素があると考えています。

感謝の気持ちを持つことでホルモンが増える

食事に感謝という行為は脳をストレスフリーにしてくれます。
なぜなら、食事に対してだけでなく、感謝という行為は、幸せホルモンといわれるセロトニンや、脳内麻薬ともいわれるエンドルフィン、幸せな気持ちに満たされるオキシトシンといったホルモンの分泌を促してくれるからです。それだけでなく、やる気のもとであるドーパミンも分泌するといいます。

胃腸が食べる準備をする

人はトリガーとなる行動をすると、その行動が体に自動化される仕組みがあります。
これは、良い習慣も悪い習慣も同様です。
たとえば、居酒屋に行くとビールを頼むという習慣も、トリガーによるものです。
同様に「いただきます」と言うことで、胃が勝手に消化モードに入り、消化効率が向上すると考えています。

腸で幸せホルモンが作られる

最新の研究によれば、精神を安定させる神経伝達ホルモンである「セロトニン」の90%は、驚くことに脳ではなく腸で生成されていることが判明しています。セロトニンは、腸内でトリプトファンと呼ばれるアミノ酸から生合成されますが、この合成プロセスは腸内の善玉菌によって担われています。さらに、セロトニンは睡眠ホルモンである「メラトニン」と密接な関係があり、セロトニンの量が不足するとメラトニンの生成が妨げられ、結果として睡眠の質が低下します。

また、「やる気」を引き出すドーパミンの元となるビタミンも、驚くことに腸内の善玉菌が生成しています。腸内環境が乱れ、悪玉菌が優勢になると、「やる気が湧かない」「だるい」といった症状が現れ、これは軽度のうつ病に陥りやすいとされています。腸内の健康を保つことは、身体と心の調和を促進する鍵と言えるでしょう。

さいごに

今回お話しした腸に関するトピックはいかがでしたでしょうか?テニスコート以上に広い腸には驚きましたね。私は前述したように、クリスチャンの家系で育ちました。小さいころから教わったことは、自分の身体は自分の所有物ではなく、神からお借りしている肉体だから大切にしなさいということでした。

今でもこの感覚を大切にしています。腸も脳も自分の意志で完全にはコントロールできません。食べたものや飲んだものが当たり前のように消化吸収され、腎臓でろ過されて排泄される。これは本当に素晴らしいことです。自分を満たすことも大切ですが、甘やかし続けると病気になる可能性があります。オンとオフをしっかり分け、体に優しい選択も心掛けましょうね!

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