見出し画像

【アズ企画】東北ホテルの経緯と展開

こんにちは!
アズ企画設計 IR担当の神部です。

IR的にすこし落ち着いた時期になってきましたので、「そういえばご説明したことなかったなぁ」というお話をしていきます(次回の更新もそういったお話です)。

というわけで今回は、決算補足説明資料などでは軽く触れているのですが、取組みについて詳細にお話してきていない東北ホテルについてご説明いたします。

決算補足説明資料より

1.当初の目的

大前提として本取組みの根源的な部分は「震災の復興支援として何か取組むことができないか?」というところにあります。CSR的取組みとも言えるかもしれません。

当時東北を訪問した社長の松本が「何かできないか」と感じたことが発端でした。また、不動産会社として取組めること、という視点で考え、「作業員の方が泊まるホテルが不足しており、そのホテルが増えれば復興作業が加速するのではないか?」という形で2014年より復興作業員向けの宿泊施設を岩手県と宮城県に合計で4棟を建設いたしました。

2.ホテルの特徴

上記事情から工期を短縮する目的で、ホテル建設にあたって「モジュール工法」というものを取り入れました。
こちらは小さな完成済み重量鉄骨フレームを組み合わせて建設する方法で、耐震性・耐久性・遮音性・耐熱性に優れた建物となり、特に耐久性や耐熱性については冬に降雪のあるエリアで建造する建物としては適した工法です。
また、復興工事が完了する場合は撤去や移転、再構成などが可能な点も優れていました。

工事風景のタイムラプスがあるので、こちら確認いただくとどういった建て方かわかると思います。

トレーラーに収まるサイズのパーツ(ユニットバスの設置や内装部分が工場で既に完了)をクレーンで吊り上げて組み上げている様子になります。
組み上げ後、接合したり、天井や外壁を付けたりなどの作業を行ない完成となります。同規模の工事だと一般的に5ヶ月程かかるそうなのですが、この工法だと2ヶ月程の現場作業になります。

ちなみにモジュール工法であることがその後の展開として様々検討することができた要因となります。

3.その後の動き

稼働について

運営についてはホテルの運営会社さんに委託する形で運営をしていきました。当然オンライン予約にも対応していました。
稼働については繁閑はあったものの多くの方々にご利用いただきました。そういった経緯もあり、一定以上の貢献ができたものと考えています。
また、工事自体も当社物件のあるエリアは予定よりも早く進んで行きました。

そのため、2021年8月31日をもって営業を終了いたしました。

営業終了後の展開

モジュール工法の特性から、元のフレームの状態に戻し、移設・再建設することが可能ということもあり、ホテルについては多様な活用方法を検討することができました。また、多くの資材の再利用ができるため環境面でメリットがあります。
ちなみに内装や間取りについても変更が可能だったりします。実は、川口市の方ではホテルの取組み以前から同じモジュール工法の賃貸アパートを管理しており、こちらは通常の居室の内装仕様になっています。

なんとなく雰囲気似てますよね?

①岩手県の3棟
自社でご利用される企業さんにご購入いただきました。
こちらの企業さんは3棟とも分解し、移設することで再活用していただいています。

②宮城県の1棟
こちらは更に階ごとに活用方法が別になります。

1階部分は現地にて、企業へ賃貸をしています。コールセンターとして活用いただいており、その点で地域の雇用創出という形で現在も貢献しています。
今は1階建ての建物として活用しています。

広い駐車場も健在です

2階と3階部分は分解、移設を行ないました。
宮城県本吉郡南三陸町にある宮城県南三陸高校が「南三陸kizuna留学生」として取組んでいる全国募集に対応する形で、県外からの留学生のための寮として生まれ変わりました。

外壁の色も変更しています

4.まとめ

つらつらと書いてきましたが、当初の目的に沿って一定の貢献はできたものと考えており、岩手3棟についても当社は手放したものの、活用したいという方がいらっしゃったためお譲りしたという形になります。
また、宮城の1棟についても1階部分は現地の雇用へ貢献、2・3階部分は現地の高校運営へ貢献を続けているものと考えています。

今回このようにnoteに残したのは、決算補足資料で「完了」という記述をしていますが、まだまだ支援は続いています。但し、安定収益化してしまうため、今後資料上言及することが少なくなると感じたためです。

5.さいごに

いかがだったでしょうか?
これまでの記事とはすこしだけ記事の雰囲気が違っているとは思うのですが、当社にとって大切なことですので書かせていただきました。

さて、今回の記事も含め、IRについてご意見・ご感想などございましたら、ご連絡は当社ホームページのお問い合わせ窓口やXのDMからお願いいたします。こういったIRを試してほしい、というような内容でも大丈夫ですので、お気軽にご連絡ください!

           ↓↓↓ Xやってます ↓↓↓

当社は、広報、採用でもnoteをやってます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?