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新卒採用面接に臨む前に読んでいただきたい記事(後編)

こんにちは!採用担当の飯塚です。
こちらは、前回長くなりすぎたので後編に続く!としていた新卒採用面接のポイントをまとめた記事です。
前編では、①なぜこの記事を書こうと思ったのか、②4つの項目のうちの2項目をお伝えしておりますので、未読の方はぜひ前編からご覧ください!

では、残り2項目について、早速お話ししていきます。


限られた時間で企業は何を見ているか

3.志望度

これが一番難しい。なぜなら人の真意なんて完全に読み取る・伝えることは不可能だからです。
とはいえ、志望度の高さをアピールしなくて良いかといえばそうではなく、むしろこれが十分にできないと、後悔が残りがちです。
ではどうするか。
シンプルに、嘘をつかないことです。

第一志望の会社は、嘘をつく必要がないので、想いをそのまま伝えましょう。その際、「私は御社でこういうことがしたいです!」という主張も勿論大事ですが、前編の「コミュニケーションスキル」で触れたように、面接官が安心してあなたを採用するできるように、安心材料もセットで話すことも忘れないようにしましょう。

では、第一志望群のように、同じくらいの志望度の会社の場合はどうするか。
どの部分で「御社が第一志望」と言い切れないのか(言えないのか)を、自分のなかで明確にしましょう。
業務内容・企業規模・社員の雰囲気・新卒社員として働くイメージ等、面接前に分かることもあれば、面接以降ではないと分からない情報も勿論あります。
なので、「あとどのような情報があれば、優先順位を付けれるのか」をクリアにしておくと、面接を有意義に活用することができます。

例えば、第一志望群の面接を受けた際に、面接官に「弊社は第一志望ですか?」と聞かれたらどうするか。
「実は同じくらい行きたいところが別で2社ありまして、一番最初に内定出た会社に行こうと思っています」と答えた場合、面接官には「つまり当社の選考スケジュール次第では、辞退されちゃうってこと・・・!?」と不安しか残りません。

あくまで対応の一例ですが、

「正直に申し上げますと、御社での就業を志望するにあたり、〇〇について自分のなかでまだ具体的にイメージできておりません(理解が不足しております)。
よろしければ、〇〇について、ご教示いただくことは可能でしょうか」

と、情報収集を目的とした質問で返してみるのはいかがでしょうか?
面接官が答えてくれたら、
「ありがとうございます!今のお話しをうかがい、具体的に御社で働くイメージができました」
と、御礼+志望度上がりました!と伝えると、自分に嘘つくことなく、また自分の知りたい情報を得られるのでオススメです。

面接官側も、学生が話すことが嘘か本当か、100%判別することはできません。真意の探り合いをするよりも、いかに面接でお互い気持ちよく話せるかに注力したほうが有意義ですので、無理をしない受け答えをすることを心がけてください。


4.一般的なマナー

「マナー=厳しい・形骸化・人によって受け止め方は様々」という、イメージを持たれることもありますが、本質的な意味はコミュニケーションスキル同様、「相手を不快・不安にさせないために必要なもの」だと、私は思います。
殊に、「面接におけるマナー」という観点で言えば、「マナーを守る=不用なところで減点されない」です。

清潔感がない・敬語が使えない・連絡なしで時間に遅れてきてお詫びもない等、マナーがなっていなければ、どんなに良いことを言っていても、どんなに志望度が高くても、相手に100%好意的に受け止めてもらえることはありません。
「そんなことにも気を遣えない人の言うことは、信用できない」と、最初から聞く耳を持ってもらえないこともあります。

マナーは気にし始めたらキリがないですが、せめて一般的なラインと言われるものは気をつけていて損はないので、以下に挙げる項目はぜひご留意いただければと思います!

■挨拶
面接部屋の入退出時に「失礼します」「ありがとうございました」と一声かけるのは、皆さんできるかと思いますが、企業へ訪問した際に、企業の受付の方への挨拶、通路ですれ違う方への会釈等、面接官以外の社員の方へまで気を配れていますでしょうか。
訪問した瞬間から、人事部に一挙手一投足監視されているわけではありませんが、「簡単な挨拶が自然と出る=冷静に周囲を見渡せている」という心の余裕にもつながります。
過剰な挨拶は不要ですが、ぜひ心がけてみてください。

■身だしなみ
スーツがしわくちゃ、靴が汚れている、髪がぼさぼさ等・・・。
たとえ履歴書の写真では綺麗に整えていても、実際と乖離があると違和感しかないですね。
対面の場合は、時間にゆとりをもって企業へ赴き、最低限の身だしなみを整えてから面接に臨みましょう。
オンラインの場合でも、上半身はしっかり見えますので、油断禁物です!

(オンラインの場合)室内の生活感はできるだけ隠す
これは意外と見落としがちなポイントです。
オンライン面接は自宅から参加される方が多いですが、背景に映る部屋が物が散乱している状況だと、面接官もびっくりしてしまいます。。
日頃から整理整頓に努めるとともに、もし一時的に部屋が荒れているということであれば、ぼかし・背景フィルター等で隠しましょう。

■トラブルが起きたときは、まず一報
電車が遅延して集合時間に遅れそう、オンライン面接だが回線が不安定で接続できない・・・。トラブルは、予期せず起こるものです。
そんなときは、企業に連絡さえすれば良いのです。
社会人になれば、このようなトラブルは日常茶飯事であり、ただそれゆえに「トラブルが起きたときに、どう対処できるか」が見られるポイントでもあります。
何か困ったときは緊急連絡先(面接案内のどこかに必ず書いてあるはず)に連絡しましょう。

なお、どのような理由があろうと、面接無断キャンセルは、その後の救済措置はないことがほとんどです。
「理由なく相手の時間を無駄にする」ことは、面接に限らず人間関係構築においてタブーです。
途中で選考意向が低くなっても、他社で内定が決まったとしても、無断キャンセルはせず、ちゃんと手順に則りキャンセルしましょう。

その他のポイント

さて、前編に始まりつらつらと書き連ねましたが、私以外の人事部はどう考えているのか?
ということで、私の上司でもあり、面接官として登場することもある課長にも、面接で見ているポイントを聞いてみました!


―(課長)
私が二次面接で確認している点は、「人間力」です。
「人間力・・・?なんとなく分かるけど、具体的にどんなことを指すの?」と、皆さま疑問でいっぱいかと思います。
人間力の定義は様々であり、内閣府によって定義されているものや、当社のように理念に定めている会社等、定義は非常に難しく、明確に答えることはできません。 

では、何を見ているのか。
正確には、「見ている≒引き出すこと」に面談時は注力しています。 
皆さまのエピソードから「思考のプロセス」を、その時に感じた思いから「素直さ」「誠実さ」「利他心」「冷静さ」といった皆さま自身の個性を、引き出したいと思い、問いかけています。
ぜひ、その時を思い出しながら、ありのままを熱量をもってお伝えいただければと思います。

多くの企業は、一次面接と二次面接で判断したいポイントを変えているケースが多いです。
面接の判断ポイントを聞いてみることもまた、その企業の学びや自身の強みに気づけるきっかけになるかもしれませんね。


課長、ありがとうございます!
最後に言及していた「面接の判断ポイントの変化」ですが、面接官の職位が上がるほど、「人間力」「職位が高い人への接し方」が重視されることが多いので、選考が進む度に、「背伸びはしないこと」「ありのままの自分を伝えること」を意識していただくことをおすすめします。

もし今後、皆さまが面接を受けるとき、緊張を感じることがあれば、ぜひこのページに戻ってきてください。
そして、「やっぱり、そのままの自分が一番良いんだ!(最低限のマナーにだけは気をつけよ)」と自信をもって、面接に臨んでいただけたら幸いです。

それでは、今回の記事はここまで。
前編から続けてお読みいただき、ありがとうございました!