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よもやま映画ばなし:2018/03/11

バーフバリ 伝説誕生 / バーフバリ 王の凱旋
もう一作目も二作目も何回も見返していてめちゃくちゃ面白れーなーってずっと思ってるんですが、ふと「あのときは異常な熱気にあてられておかしくなってただけじゃないのかな…」って思って改めて見返したらめちゃくちゃ面白い。
民の上に立つべき王族がバーフバリの圧倒的なカリスマ性のおかげで一個の人間として苦悩するシーンがめっちゃ好きなんですよね。
シヴァガミもバラーラデーヴァも王族としては十分すぎる資格を持っているのに、バーフバリが偉大過ぎて自らの在り方に思い悩むのが最高にエモーショナル。バーフバリもセクハラ裁判のくだりはめっちゃ独裁的なんだけど、彼自身は母からの教えと自分の正義を信じてあの行動にでたわけで、王族としてだけでなく人間としても完成されすぎてた…。あの映画では、皆が民を統べる王として、人間としてよくあらんとしていたけど、バーフバリはその理想を上回る存在として身近すぎたのだ…。もはやこの映画はおれの人生におけるオールタイムベストの一つだ。

HIGH&LOW THE MOVIE2 END OF SKY
おれが最高にエモい過去の回想シーン真の男たちの決死の説得パンチに頭をガンガン殴られてノックアウトされたザム1から早1年、劇場でザム3を見届けてから数か月、ようやくザム2のBDが発売されたよー!1作目がアベンジャーズだとしたら今作はエイジオブウルトロン+シビルウォーで歌と踊りと筋肉とアクションが凄い。個人的にベストなシーンは終盤のクライマックスでプロゲーマーの格ゲー試合ばりに意味が分からない刺し合いをするジェシーとコブラの戦いと、ずらっと並んで登場しただけでモブが吹っ飛ぶマイティの面々ですね。あと佐野岳くんのアクションもすごい。岸谷五朗演じる善信吉龍のヤクザ迫力もすごい。ラストで一発かましたコブラにイエーイってなるけどザム3の冒頭で即座にやり返す姿に思わず息を呑んだ。ああ~こんなエグザイル好きになると思わなかったな~(三代目ベストを聴きながら)。
 
ブレードランナー2049
おれがものごごろついた時にはブレードランナーは既に素晴らしい絵画として美術館に陳列されてて、「SF映画の金字塔…」とか「人間とは何か考えさせる…」とか「デッカードは人間かレプリカントか…」とか絵の周りには人だかりができていた。おれはその絵を見たとき、暗いSF映画で、カッコつけたハリソン・フォードがレプリカントにボコボコにされながら一生懸命戦う映画だと思った。それからしばらくしてブレードランナー2049が公開された。おれはKが木馬を見つけた時や、研究所で「チクショー!」といった姿が最高にエモーショナルで人間よりも人間らしく感じた。自身の根底にあるアイデンティティが根本から覆されれば人間なら誰しも激しく動揺するだろう。人間とはもろく不安定な生き物で、しかし人間としてありたいと願うレプリカントは何よりも人間らしいだろう。ブレードランナー2049は美術館に陳列されなくてもおれの心の中で生き続けている。

ガールズ&パンツァー 劇場版
数年前に地元の映画館についに4DXが導入されてたんだけど、その時リバイバル上映として「マッドマックス 怒りのデスロード」と「ガールズ&パンツァー 劇場版」が上映されてたんですよ。その時おれは、初めてのマッドマックスを自宅でレンタルDVDで見るという一生悔いる経験をした後だったので、迷わずマッドマックスを見に行ったんです(超絶面白かった)あの時と全く同じ判断ミスですよ。「え?戦車と女の子?戦車道って何??」のパラドックスを乗り越えたら極上のエンターテイメントしかなかった。
戦車ヤバくないですか?音響ヤバくないですか?終盤の駆け引きヤバくないですか?
アバンでタイトルロゴがドーンて出てきたときに既に神映画だと思った。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーもスターロードがウォークマンで音楽流してタイトルロゴドーンの時もすでに神映画だと思ったし実際そうだったし。
中盤の大洗廃校の危機や各々のチームのシーンもTVシリーズ観てないながらも「君らも色々あったんやな…」といい感じにチルアウトできるしだから大学選抜チームで各校が駆け付けたシーンもアベンジャーズ集結の文脈で完全に理解できて最高に上がるシーンだった。ああ…TVシリーズ観終わったら最終章観なきゃ…。

ブラックパンサー

ここまでのあらすじ:世界で最も貧しい国の一つとされる国、ワカンダ。しかし、国際支援の援助を頑なに拒む彼らには大きな秘密があった。都市全体を覆うカモフラージュ・バリアを抜けた先には、トニー・スタークも真っ青なオーバーテクノロジーと伝統文化がパッチワークされたハイテク超未来都市が築かれていたのだ!太古のオーパーツ金属「ヴィブラニウム」によって、反重力車やリニアモーターカー、遠隔操作システムを実現しながらも、先祖代々継承してきた教えを大切にしてきたワカンダ。そして王位継承の儀式を終えたばかりのティ・チャラ、またの名をブラックパンサーに、王として初めての試練が降りかかる…!

最高でしたブラックパンサー。「テロリストに父を殺害された息子がヒーローとなり、敵を討つために復讐する」というシビル・ウォーでの姿は「はえ~特撮ヒーローみたいやな~」と思ってたけど想像の斜め上を見事にアッパーカット決めてくれました。開幕スーパー近未来描写と熱いアフリカン・ミュージック、科学技術の邁進に勤めながらもスピリチュアルな儀式を当然のものとして執り行う。そこには素晴らしい理想郷があった。なんてパラドックスなんだ…!王としての葛藤よりも、父子の繋がりを深く描写していたのが凄い良かった。ヒーロー単独の映画としてもちゃんとメッセージ性を持っててラストのティ・チャラ王の演説も世相を反映してて素晴らしい。キルモンガー(´;ω;`)ウゥゥ… マーベル映画のヴィランで一番好き。ああいう回想ずるい。ボニーとクライドごっことか言っちゃうのもずるい。えっていうかスパイディもめっちゃ面白かったしシビル・ウォー初登場ヒーローの映画こんなに面白くていいの?アベンジャーズ新作期待しちゃうよ?

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