ムーブ！ムーブ！トランスミッション！

極彩色の森の中、金切り声のような咆哮が響き渡った。『4枚羽根』怪鳥や『ねじくれ角』猿が木々から飛び出す中、小型宇宙船ほどの巨躯の宇宙モグラがそれらを追って姿を現した。「キキッキー！？」哀れな猿は花弁のように4つに分かれた顎から伸びる舌に巻き取られ一口で捕食！モグラは更なる獲物を求め4対ある眼球をせわしなく動かす。その時！

狙いすまされた口径8.8cm高射砲から徹甲弾が撃ち出された！DOOOOM！弾頭はモグラに着弾し、辺り一帯は土煙に包まれる！直後、低木をなぎ倒し一台のポルシェティーガーが躍り出た。≪野郎、木端微塵になりやがった！≫≪油断するな。また地中に逃げたかもしれん≫

「KUCHUCHUCHU！」土煙の中から宇宙モグラが飛び出した。鋼鉄よりも固い『鉱脈食い』トカゲすらバターのように引き裂く爪が迫る！≪全速後退！≫危うく躱す！≪ヒュー！こんなスリル、ソートーカッカの下じゃ味わえなかったぜ！≫

【続く】