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azitarouの小説作品集

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わたしが執筆した小説作品です。実際パルプ。おまえを打ち抜く覚悟がある。
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#パルプ小説

おかみ様の遣わすもの (フルバージョン) #パルプアドベントカレンダー2023

 朝起きたらスマホが充電できていなかった。ケーブルを差し直しても再起動してもダメだった。…

azitarou
5か月前
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2022年に書いた作品のライナーノーツ

 今年は仕事でデカい案件があったりお家を建てたりしていたのでマジで忙しく、創作活動は全然…

azitarou
1年前
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クリスマス・キャロルには遅すぎる #パルプアドベントカレンダー2022

LEVEL 1  意識を取り戻した広瀬をまず出迎えたのは、磨き上げられた革靴のつま先だった。 …

azitarou
1年前
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「真実と正義の来訪者」

(以上、取調室の録画データより地球外知的生命体と遭遇したとみられる男の供述の文字起こしを…

azitarou
1年前
20

電子パルプマガジン「無数の銃弾」のすすめ

 今年も電子パルプマガジン「無数の銃弾」の発刊の季節になりました。創刊号からはや2年、冊…

azitarou
2年前
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今夜、接近遭遇に染まる。【第五種接近遭遇 ver.】 #パルプアドベントカレンダー2021

 早乙女彰は最後まで口を割らなかった。生徒指導室に報告するぞ、と半ば脅してみたが、意に介…

azitarou
2年前
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旋光のスティグマ #パルプアドベントカレンダー2020

「見つけたぞ、リュウガおじさん……いや、但馬リュウガ!」  異形の残骸が散らばる部屋に、少年の声が朗々と響き渡った。赤いバンダナを腕に巻いた荒々しい男が振り向く。その足元には血塗られた五芒星の魔方陣。 「誰かと思えば、速水の坊主か。ここはガキが来るところじゃねえ」 「そんなの関係ない!但馬リュウガ……お前は、お前は父さんを殺した!」 「だから何だ?俺を殺すって言うのか?」 「ああ、そうだ!この時をずっと!僕は待ってた!殺してやる……父さんの仇だ!」  速水キョウスケは銃を構え

パルプマガジン『無数の銃弾: 創刊号』をみんな読もう!

ドスドスドス!!こんばんわ!azitarouだよ! みんな、『無数の銃弾: 創刊号』もう読んだ!? …

azitarou
4年前
23

安らぎの灯

俺の家に聖火が一時的に安置されることになって半年が過ぎた。 机の上に置かれたカンテラの中…

azitarou
4年前
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ダニエル探偵助手の怪奇事件調査ファイル FILE No.1

インディアナ州。ダウンタウンから30マイル程の廃工場。 「それで、ダニエル君、だったね。こ…

azitarou
4年前
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ジャンクディーラー・イン・ザ・スペース! #1200文字のスペースオペラ

俺は大した男じゃないんだ お前ならきっといいやつに出会えるさ だから背中に追いすがるのはよ…

azitarou
4年前
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空に喰らう大鯱

逆上した大回転(だいかいてん)を、ひと噴射の推力でいなした正体不明の航空力士は、アフター…

azitarou
4年前
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A・K Bday:DAYBREAK #AKBDC

based on akuzume. written by azitarou. ◆akuzume Pulp Universe◆ A・K Bday:DAYBREAK…

azitarou
4年前
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ティピカル・パルプスリンガーズ・エピソード #ppslgr

序:ワンス・アポン・ア・タイム・ロスト・サマー 四角く切り取られた空が遠い。男は、四方を高層ビルに囲まれた小さな公園のブランコに座っているサラリーマンの自分を見出した。他の遊具は滑り台しかない。 日は徐々に傾きつつある。取引先との商談は滞りなく終わった。あとは今日の業務日報と明日の打ち合わせ用の資料作成をするため、会社に戻るだけだ。ブランコに座り込んだまま、立ち上がらない。気力がない。 スマホを見やる。昨日の夜、彼女から届いたメッセージが未読のままだ。そろそろ返信しない